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株式会社トリケミカル研究所

4369東証プライム化学

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事業内容

株式会社トリケミカル研究所は1978年創業の半導体等製造用高純度化学化合物の専業メーカーである。CVD材料・ドライエッチング材料・拡散材料の3カテゴリを中心に、半導体ウェハプロセスの多岐にわたる工程向け材料を供給する。

主要顧客はTOPCO Scientific Co., Ltd.(売上高比22.2%)、日本エア・リキード(同14.5%)、Changxin Xinqiao Memory Technologies(同10.8%)等の半導体関連企業。国内の上野原・南アルプス事業所に加え、台湾子会社・韓国合弁・中国合弁・中国子会社を含む6社体制でアジア主要半導体市場をカバーする。

半導体微細化に伴う材料変遷に対し、材料工学・応用化学の観点から新材料の開発・提案を継続的に行うことを事業の根幹としている。

ビジネスモデル

顧客の製造プロセス変更ニーズに先行して新材料を開発・提案し、認証取得後に量産供給する「開発提案型」の収益モデルを採る。受託合成・受託実験・特殊容器設計等の付帯サービスで差別化を図り、単純な材料販売に留まらない高付加価値化を実現。

2026年1月期の売上高営業利益率は24.7%と高水準を維持しており、韓国合弁SK Tri Chem Co., Ltd.からの持分法投資利益も経常利益を押し上げる構造となっている。

企業の強み

2026年1月期の売上高営業利益率は24.7%(営業利益5,902百万円)と、中期経営計画目標の25%程度に近い水準を達成。2022年1月期25.7%、2023年1月期25.4%と一貫して高収益体質を維持しており、販売価格改定やコスト管理の徹底が奏功している。

日本(上野原・南アルプス)、台湾(三化電子材料股份有限公司・銅鑼工場)、韓国(SK Tri Chem Co., Ltd.)、中国(安徳拓化(安徽)電子材料有限公司・上海特李化学科技有限公司)の4極体制を構築。主要半導体製造国に生産・販売拠点を持ち、顧客ニーズへの迅速な対応と市場拡大を同時に実現している。

韓国合弁SK Tri Chem Co., Ltd.からの持分法による投資利益が営業外収益の主要項目を構成し、2026年1月期の経常利益7,090百万円は営業利益5,902百万円を大幅に上回る。持分法投資利益が実質的な収益バッファーとして機能し、財務安定性を高めている。

エンヴァリスの着眼点

2027年1月期第1四半期は売上高7,488百万円(前年同期比+14.0%)、営業利益2,069百万円(同+20.8%)、経常利益2,485百万円(同+51.5%)と力強い出足。ただし通期予想は売上高27,000百万円(前期比+13.1%)に対し、営業利益6,000百万円(同+1.7%)、経常利益6,300百万円(同△11.1%)、当期純利益4,600百万円(同△16.6%)と利益面では前期比減益を見込む。

1Q進捗率は売上高27.7%、営業利益34.5%と高水準であり、通期予想の保守性が注目点となる。

短信の経営成績説明によれば、一部中国顧客が地政学リスクに備えた在庫積み増しを行っており、これが当第1四半期の需要増加に寄与している。外部要因として、米国の通商政策や中東情勢等の地政学リスクが需要の一時的押し上げ要因となっている一方、同リスクが解消・変化した場合の反動減リスクも内包する。

中国向け売上高3,019百万円(売上高比40.3%)の動向は引き続き注視が必要。

2027年1月期第1四半期の投資活動によるキャッシュフローは△2,427百万円(前年同期△829百万円)と急拡大。南アルプス事業所の新規エッチング材料生産拠点構築等に伴う有形固定資産取得2,423百万円が主因。

財務活動では長期借入2,400百万円を実行し、固定負債合計は5,563百万円(前期末比+2,042百万円)に増加。営業活動によるキャッシュフロー1,776百万円では投資を賄えない構造となっており、設備投資の回収時期と借入返済能力が中期的な評価ポイントとなる。

成長戦略

中期経営計画で2029年1月期売上高317億円・営業利益86.5億円を目指し4極体制を強化

新規エッチング材料等の生産拠点として南アルプス事業所の生産体制構築に注力。2027年1月期第1四半期に有形固定資産取得2,423百万円を実行し、設備増強を加速。生成AI向け新規材料や既存製品の需要増に対応する生産・品質管理体制の継続的強化を推進。

台湾向け売上高は2027年1月期第1四半期に2,460百万円(前年同期比約44%増)と急拡大しており、現地生産体制の増強が成長を支えている。先端ロジック向け需要の取り込みを継続。

中国向け売上高は2027年1月期第1四半期に3,019百万円(売上高比40.3%)と最大地域を維持。地政学リスクに備えた顧客の在庫積み増し需要も取り込みつつ、現地生産による安定供給体制の確立を目指す。

持分法適用会社であるSK Tri Chem Co., Ltd.からの投資利益は2027年1月期第1四半期に295百万円を計上。韓国向け売上高も691百万円(前年同期比約20%増)と拡大しており、グループ連携による収益貢献が継続している。

最終更新: 2026年7月17日