事業内容
IPSホールディングス株式会社は、1997年創業のSAP ERP導入支援・保守を主軸とする専業ITコンサルティンググループ。年商100億円〜2,000億円規模の中堅・準大手企業をターゲットとし、20年以上の実績に基づく独自テンプレート「EasyOne」を武器に、SAP社のプラチナパートナーとして国内約20社の生き残りパートナーの一角を占める。
ERP導入事業(売上高2,922百万円)と保守その他事業(811百万円)の二本柱で構成され、2025年7月に持株会社体制へ移行。グローバル約70か国のSAPベンダーとのアライアンス「UnitedVARs」にも参画し、顧客のグローバルビジネスを支援する体制を整備している。
ビジネスモデル
収益はERP導入事業(売上構成比78%)と保守その他事業(同22%)で構成される。導入事業は大型プロジェクトの受注・遂行による一時的収益、保守事業は既存顧客からの継続的なストック収益として機能する。
独自テンプレート「EasyOne」と外注活用(外注実績1,480百万円、前期比38.3%増)を組み合わせ、品質・コスト・納期を管理しながら付加価値の高いコンサルティングサービスを提供する。
企業の強み
SAP導入元請け企業として過去20年の競争を経て生き残った国内約20社の代表的一社として、SAP社から最上位クラスのプラチナパートナーに認定されている。この認定は競合参入障壁として機能し、顧客からの信頼獲得に直結している。
20年以上のSAP導入ノウハウ・業務知見・導入方法論・独自開発Addonプログラムを体系化した「EasyOne」テンプレートを保有。SAP S/4HANAの新機能を継続的に組み込み進化させており、高品質・短納期導入を技術的に可能にする付加価値の源泉となっている。
年商100億円〜2,000億円の中堅・準大手企業向けに特化し、特に年商100億円〜1,000億円規模ではSAP社と共同で市場開発してきた実績を持つ。この顧客規模に特化した専業ベンダーとしてのノウハウは、大手SIerとの差別化要因となっている。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
2026年6月期第3四半期累計(9ヶ月)は売上高2,788百万円(前年同期比4.1%増)、営業利益306百万円(同20.1%増)、経常利益306百万円(同20.7%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益185百万円(同6.8%増)。売上高成長率は前年同期の26.9%から4.1%へ鈍化したが、プロジェクト計画見直しによる効率化で営業利益率が9.5%から11.0%へ改善。
過去5期の売上高推移(2021期2,499百万円→2025期3,733百万円)は一貫した増収基調を示す。通期予想は売上高3,800百万円(前期比1.8%増)、営業利益364百万円(同0.3%増)で据え置き。
外部環境としてDX需要の拡大が追い風となる一方、米国通商政策等の地政学リスクによる先行き不透明感が顧客の投資判断に影響しうる。
成長戦略
クラウドERP深化・AI/スマート工場・コンサルティング機能強化の三本柱で成長加速
製造業中堅・成長企業向けにクラウドERPの低コスト・迅速導入を推進。第3四半期累計でERP導入事業売上高2,116百万円(前年同期比4.0%増)を達成し、引き続き主力成長エンジンとして機能している。
システム構想・実行計画支援経験者の中途採用を積極推進し、単なるERP導入にとどまらない上流コンサルティング機能を強化。プロジェクト効率化により営業利益率が11.0%へ改善しており、付加価値向上の成果が表れている。
AI/IoT技術を活用した工場全体の運営・管理見直しによるスマート工場支援サービスを展開し、すそ野を広げる活動を継続。サイバー攻撃増加を背景にサイバーセキュリティ対応も実施しており、サービス領域の多様化を図っている。
2025年7月1日付で株式会社アイ・ピー・エス(旧:株式会社アイ・ピー・エス分割準備会社より商号変更)を連結子会社化し、グループとしての事業執行体制を整備。連結範囲の拡大により事業基盤の強化を図っている。
最終更新: 2026年7月17日

