事業内容
株式会社テイクアンドギヴ・ニーズは1998年創業、東証プライム上場のブライダル企業。全国に直営の邸宅型式場を展開するハウスウェディング事業を主軸に、ホテルやレストラン等の婚礼部門運営受託(コンサルティング事業)、ブティックホテル「TRUNK(HOTEL)」の運営、ブライダルローン(金融・クレジット事業)、ハネムーン手配(旅行事業)まで婚礼に関わる周辺サービスを垂直統合的に提供する。
主要顧客は国内の婚礼カップルに加え、インバウンド需要を取り込むインバウンドウェディング層にも事業領域を拡大中。2025年12月期(9か月変則決算)の売上高は35,709百万円。
ビジネスモデル
主収益源は直営邸宅型式場での貸切婚礼施行(2025年12月期9か月で6,994組、平均単価4,159千円)。高付加価値の料理・衣装・装花等の自社商品販売で単価を引き上げる。
これに加え、ホテル・レストランの婚礼部門運営受託(コンサルティング)で固定費を抑えた手数料収入を積み上げ、ブライダルローンや旅行手配で顧客生涯価値を最大化する構造。
企業の強み
高価格帯の料理・ドリンク、アフターブーケ、装花・テーブルコーディネート等の付加価値商品の販売促進策が奏功し、2025年12月期(9か月)の婚礼平均単価は4,159千円を実現。市場全体の件数減少局面においても単価上昇で収益を下支えする構造を確立している。
他社施設の婚礼部門運営受託(コンサルティング)の取扱件数は2025年12月期(9か月)で1,988件と例年を上回る水準。三菱地所ホテルズ&リゾーツ、リーガロイヤルホテル京都等の大手ホテルとの新規提携を相次いで締結し、資産保有なしに収益機会を拡大している。
訪日外客数が前年同期比15.8%増で推移する中、「TRUNK(HOTEL)」ブランドの2施設は平均客室単価・稼働率ともに高水準を維持。2025年12月期(9か月)のTRUNK(HOTEL)売上高は4,723百万円を計上し、ウェディング事業の季節変動を補完する収益源として機能している。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
2025年12月期(2025年4月〜12月の9か月変則決算)の連結業績は売上高47,668百万円、営業利益4,104百万円、当期純利益3,547百万円。2024期(通期)比では売上高はほぼ横ばい、営業利益は微減。
2026年7月の再訂正により、営業CF1,195百万円、投資CF△3,042百万円、財務CF△634百万円、現金期末残高6,327百万円に確定。減損損失1,219百万円の計上が利益を圧迫。
外部要因としてインバウンド需要の拡大がホテル事業を下支えする一方、少子化による婚礼件数の構造的減少圧力は継続している。
成長戦略
単価上昇・コンサル拡大・ホテル育成の三軸で持続的成長を追求
高付加価値商品の販売促進により婚礼平均単価4,159千円を実現。件数減少リスクを単価上昇で補完する戦略を継続し、収益基盤の安定化を図る。
三菱地所・リーガロイヤル等との新規提携を含む運営受託ネットワークを拡充。取扱件数1,988件と例年超を達成しており、M&A(名古屋2店舗譲受)も活用した店舗網拡大を継続。
EGL Toursとの業務提携によるインバウンドウェディング取り込みと、UNWEDDING中之島開業によるカジュアルウェディング市場への参入を推進。新規顧客層の獲得を目指す。
TRUNK(HOTEL)を核にインバウンド需要を取り込み、ホテル事業の収益貢献度を高める。有形固定資産取得支出2,078百万円等の積極投資を継続しているが、営業CFとの乖離に注意が必要。
ブライダルローン等の貸付残高が過去最高を更新。取引期間の長期化による収益安定化を図りつつ、国内ウェディング事業との連携による顧客送客基盤を維持する。
最終更新: 2026年7月17日

