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株式会社 テイクアンドギヴ・ニーズ

4331東証プライムサービス業

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株式会社 テイクアンドギヴ・ニーズ4331

事業内容

株式会社テイクアンドギヴ・ニーズは1998年創業、東証プライム上場のブライダル企業。全国に直営の邸宅型式場を展開するハウスウェディング事業を主軸に、ホテルやレストラン等の婚礼部門運営受託(コンサルティング事業)、ブティックホテル「TRUNK(HOTEL)」の運営、ブライダルローン(金融・クレジット事業)、ハネムーン手配(旅行事業)まで婚礼に関わる周辺サービスを垂直統合的に提供する。

主要顧客は国内の婚礼カップルに加え、インバウンド需要を取り込むインバウンドウェディング層にも事業領域を拡大中。2025年12月期(9か月変則決算)の売上高は35,709百万円。

ビジネスモデル

主収益源は直営邸宅型式場での貸切婚礼施行(2025年12月期9か月で6,994組、平均単価4,159千円)。高付加価値の料理・衣装・装花等の自社商品販売で単価を引き上げる。

これに加え、ホテル・レストランの婚礼部門運営受託(コンサルティング)で固定費を抑えた手数料収入を積み上げ、ブライダルローンや旅行手配で顧客生涯価値を最大化する構造。

企業の強み

高価格帯の料理・ドリンク、アフターブーケ、装花・テーブルコーディネート等の付加価値商品の販売促進策が奏功し、2025年12月期(9か月)の婚礼平均単価は4,159千円を実現。市場全体の件数減少局面においても単価上昇で収益を下支えする構造を確立している。

他社施設の婚礼部門運営受託(コンサルティング)の取扱件数は2025年12月期(9か月)で1,988件と例年を上回る水準。三菱地所ホテルズ&リゾーツ、リーガロイヤルホテル京都等の大手ホテルとの新規提携を相次いで締結し、資産保有なしに収益機会を拡大している。

訪日外客数が前年同期比15.8%増で推移する中、「TRUNK(HOTEL)」ブランドの2施設は平均客室単価・稼働率ともに高水準を維持。2025年12月期(9か月)のTRUNK(HOTEL)売上高は4,723百万円を計上し、ウェディング事業の季節変動を補完する収益源として機能している。

エンヴァリスの着眼点

2026年2月公表の決算短信は3月に一部訂正、さらに7月に再訂正(数値データ訂正含む)が行われた。訂正理由は有価証券報告書作成過程における監査確定に伴う減損損失・固定資産売却損益等の見直し。

営業CF(訂正前529百万円→訂正後1,195百万円)、投資CF(訂正前△2,513百万円→訂正後△3,042百万円)、財務CF(訂正前△506百万円→訂正後△634百万円)と複数項目にわたる訂正は、財務情報の開示品質に対する投資家の信頼を損なうリスクがある。

訂正後の投資活動によるキャッシュ・フローは△3,042百万円(訂正前△2,513百万円)と拡大。有形固定資産の取得による支出2,078百万円、事業譲受による支出800百万円が主因。

一方、営業CFは1,195百万円にとどまり、投資規模との乖離が大きい。有利子負債(短期借入金純増2,250百万円、長期借入2,000百万円)への依存が続いており、金利上昇局面での財務コスト増加リスクに留意が必要。

売上高は2022期以降4万円台で横ばい圏推移が続き、2025期(9か月変則)は47,668百万円。営業利益は2024期4,208百万円から2025期4,104百万円へ微減。

減損損失1,219百万円の計上(減価償却費1,453百万円と合わせ非現金費用が重い)が利益の視認性を低下させている。婚礼件数の回復と広告投資の最適化による問い合わせ数増加が、次の成長フェーズへの移行条件となる。

成長戦略

単価上昇・コンサル拡大・ホテル育成の三軸で持続的成長を追求

高付加価値商品の販売促進により婚礼平均単価4,159千円を実現。件数減少リスクを単価上昇で補完する戦略を継続し、収益基盤の安定化を図る。

三菱地所・リーガロイヤル等との新規提携を含む運営受託ネットワークを拡充。取扱件数1,988件と例年超を達成しており、M&A(名古屋2店舗譲受)も活用した店舗網拡大を継続。

EGL Toursとの業務提携によるインバウンドウェディング取り込みと、UNWEDDING中之島開業によるカジュアルウェディング市場への参入を推進。新規顧客層の獲得を目指す。

TRUNK(HOTEL)を核にインバウンド需要を取り込み、ホテル事業の収益貢献度を高める。有形固定資産取得支出2,078百万円等の積極投資を継続しているが、営業CFとの乖離に注意が必要。

ブライダルローン等の貸付残高が過去最高を更新。取引期間の長期化による収益安定化を図りつつ、国内ウェディング事業との連携による顧客送客基盤を維持する。

最終更新: 2026年7月17日