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株式会社インテージホールディングス

4326東証プライム情報通信業

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事業内容

株式会社インテージホールディングスは、1960年創業のマーケティングリサーチ大手。連結子会社29社・持分法適用会社2社を擁し、「マーケティング支援(消費財・サービス)」「マーケティング支援(ヘルスケア)」「ビジネスインテリジェンス」の3セグメントを展開する。

消費財メーカー・製薬企業・流通小売を主要顧客とし、パネル調査・カスタムリサーチ・リアルワールドデータ・システム開発・BPOまで幅広いサービスを提供。2023年10月にNTTドコモの連結子会社となり、データ×テクノロジー企業への変革を推進中。

東京証券取引所プライム市場上場。

ビジネスモデル

消費者・店舗・医療機関等から定期的にデータを収集するパネル調査(ストック型収益)を基盤とし、顧客課題に応じたカスタムリサーチ・コミュニケーションサービス・システム開発・BPOを組み合わせて収益を得る。2025年6月期の売上高65,571百万円のうち、消費財・サービス69%、ヘルスケア19%、BI12%の構成。

NTTドコモとの資本業務提携によりIDベースのマーケティング支援領域へ拡張を図る。

企業の強み

1960年創業以来、消費者・店舗・医療機関を対象とした継続的パネル調査を蓄積。SCI(全国消費者パネル調査)は新SCIへの移行を2025年6月期に完了し、顧客提供価値を刷新。この独自データ資産は競合が短期間で模倣困難な参入障壁を形成している。

2023年10月にNTTドコモが議決権50%超を取得し親会社となった。2024年7月にはドコモ・インサイトマーケティングを完全子会社化。IDベースかつ一気通貫型の生活者中心マーケティング支援など5つのシナジー領域を定義し、既存リサーチ事業の枠を超えた事業ドメイン拡張を推進している。

2025年6月期のヘルスケアセグメントは売上高12,432百万円に対し営業利益2,133百万円(利益率17.2%)。CRO事業売却による事業ポートフォリオ最適化で収益性が大幅改善(前年比25.7%増益)。医療リアルワールドデータ(CrossFact)等の高付加価値サービスが利益を牽引している。

エンヴァリスの着眼点

2026年6月期第3四半期累計の営業利益は5,568百万円(前年同期比30.5%増)と大幅増益を達成した一方、親会社株主に帰属する四半期純利益は3,414百万円(同9.8%減)にとどまった。前年同期には事業譲渡益1,588百万円の特別利益があったことが主因であり、経常利益ベース(同33.4%増)では実力値の改善が確認できる。

通期予想の純利益3,200百万円(前期比8.7%減)も同様の特別利益剥落効果であり、営業利益ベースの収益力改善は本物と評価できる。

通期予想は売上高70,000百万円・営業利益5,600百万円に対し、第3四半期累計で売上高51,874百万円(進捗率74.1%)・営業利益5,568百万円(進捗率99.4%)を達成。営業利益は第3四半期累計でほぼ通期予想に到達しており、第4四半期単独では事実上の損益均衡が想定される。

業績予想の修正はなく、通期達成は確実視されるが、上振れ余地は限定的とみられる。

ビジネスインテリジェンスセグメントでは2026年3月期第3四半期累計に固定資産の減損損失334百万円を計上。長野事業所統合移転に伴う一時費用も発生し、売上高5,467百万円(前年同期比8.6%減)・営業利益499百万円(同24.5%減)と減収減益。

ただし事業自体は計画水準での進捗とされており、価格設定見直しや業務効率化による収益性改善(営業利益率9.1%)は確認できる。構造改革の効果が売上成長に結びつくかが今後の焦点。

成長戦略

Data+Technology企業への転換を軸に、基幹事業最適化と成長事業伸長を同時推進

㈱ドコモ・インサイトマーケティングの連結化を活用し、モバイルデータ×リサーチデータの融合ソリューションを展開。2026年6月期第3四半期累計でマーケティングソリューション領域が前年を上回る成長を示しており、データ活用コンサルティングおよびCXマネジメント体制・基盤の強化を継続推進中。

生成AIをリサーチプロセスに組み込み、業務効率化と顧客への提供価値向上を同時実現。2026年6月期第3四半期累計で売上原価が前年同期比約1,047百万円減少しており、コスト構造改善の効果が数値に表れている。グループ全体でのAI活用加速を継続推進中。

CRO事業売却後の高収益リサーチ事業への集中により、2026年6月期第3四半期累計でヘルスケアセグメント営業利益率23.8%を達成。プロモーション・コミュニケーション等の新領域への事業拡大およびPatient Centricityに基づく新提供価値の創造に向けた取り組みを推進中。

長野事業所統合移転(2025年11月完了)等の組織最適化を実施しつつ、データ統合基盤・活用ビジネスの継続拡大とストックビジネスの確立を推進。減損損失計上・一時費用発生により短期的に減収減益だが、価格設定見直しや業務効率化による収益性改善(営業利益率9.1%)は確認済み。

2026年6月期の年間配当予想は48.00円(前期45.00円から6.7%増配)。自己資本比率71.9%の健全な財務基盤を維持しながら、配当の継続的な引き上げを実施。業績予想に修正なく、配当予想も変更なし。

最終更新: 2026年7月17日