事業内容
THECOO株式会社は、アーティスト・インフルエンサー・タレント等(アイコン)とそのファンをつなぐ完全会員制・完全有料制ファンコミュニティプラットフォーム「Fanicon」を運営するファンビジネスプラットフォーム事業(主力)と、インフルエンサーを活用したマーケティング支援を行うデジタルマーケティング事業(祖業)の2事業を展開する。2017年12月にFaniconをリリースし、2021年12月に東証マザーズ(現グロース)に上場。
ライブ配信・グループチャット・EC・チケッティング等の多機能を統合したプラットフォームとして、国内外のアーティスト・スポーツ選手・インフルエンサー等幅広いジャンルのアイコンを対象に展開。2025年12月期末時点でアイコン数約3.8千、有料課金ユーザー(ファン数)約41.2万人を擁する。
ビジネスモデル
ファンビジネスプラットフォーム事業では、全ファンが有料会員となるサブスクリプション型月額課金(ストック売上)と、アプリ内ポイント「ファニポイント」の購入・消費によるフロー売上(スクラッチくじ・イベント等)を組み合わせた複合収益構造を持つ。EC販売手数料・チケット管理手数料も付随収益として存在する。
デジタルマーケティング事業では、広告主・広告代理店からのインフルエンサー施策支援手数料が主収益となる。前受金比率が高く、キャッシュフロー先行型の財務構造が特徴。
企業の強み
Faniconは全会員が有料のクローズド型コミュニティであり、熱量の高いコアファンのみが集まる設計。2025年12月期のファンビジネスプラットフォーム事業売上高は3,769百万円(前年比18.3%増)、セグメント利益は295百万円(前年比413.4%増)と急拡大。
サブスクリプション収益が安定基盤を形成している。
アイコン数は2025年12月期を通じてQ1約3.3千→Q4約3.8千へ増加し、ファン数(有料課金ユーザー)も同期間に約35.9万人→約41.2万人へ拡大。カスタマーサクセスチームによる解約率の低水準維持と、パートナー企業連携による大型アイコン獲得が成長を支えている。
2021年期以来4期連続の営業赤字から、2025年12月期に営業利益197百万円・当期純利益175百万円を計上し黒字転換を実現。売上総利益は2,229百万円(前年比21.7%増)、営業CFも549百万円(前年225百万円)と収益・資金創出力が大幅に改善した。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
売上高は2023年12月期の3,807百万円を底に回復し、2025年12月期4,831百万円(前期比11.6%増)、2026年12月期第1四半期は1,411百万円(前年同期比31.1%増)と成長が加速している。営業利益は2021〜2024年12月期の4期連続赤字から2025年12月期に197百万円の黒字転換を達成し、2026年12月期第1四半期は150百万円と前年同期(2百万円)から大幅改善。
四半期純利益も132百万円(前年同期4百万円)と急拡大した。ファンビジネスプラットフォーム事業のセグメント利益が144百万円(前年同期比250.1%増)と牽引し、デジタルマーケティング事業も初の黒字転換で全社収益を押し上げた。
外部要因として日本発コンテンツの世界的人気拡大やインフルエンサーマーケティング市場の成長が追い風として機能している。通期業績予想(売上高5,480百万円・営業利益300百万円)に変更はない。
成長戦略
Faniconのアイコン・ファン数拡大とARPU向上を軸に、デジタルマーケティング収益化とグローバル展開を推進
専属営業チームによる継続的な新規アイコン獲得活動に加え、パートナー企業との連携で大型アイコンの獲得を加速。VTuberや2.5次元IPなどバーチャルアーティスト市場の拡大に伴う新規需要を取り込み、コミュニティ開設数の堅調な成長を維持している。
サブスクリプション収益に加え、ポイント課金型売上が伸長しており、安定的・継続的な収入源として機能している。季節イベントやアイコン個別イベントを活用したポイント購入促進施策により、ファン1人当たりの消費額(ARPU)向上を図る。
アイコンに対する季節・個人イベントに応じた施策提案やファン体験価値向上のカスタマーサクセスを継続実施。前事業年度に引き続き解約率は低水準で推移しており、ストック収益の安定性を支えている。
採算性重視の案件見直しによる単価向上と、マーケティング・インサイドセールス機能強化による国内外顧客基盤の拡大を推進。2026年12月期第1四半期に初の黒字転換(セグメント利益6百万円)を達成し、収益多様化が進展している。
韓国を含む国外アイコンのコミュニティ開設拡大によるグローバル展開を推進。日本発コンテンツの世界的人気を背景に、海外ファンの取り込みと国外クライアントとの取引拡大を図る。現時点では初期段階にとどまる。
最終更新: 2026年7月17日

