事業内容
アイカ工業は1936年創業の化学・建材メーカーで、化成品(外装・内装仕上塗材、塗り床材、各種接着剤、有機微粒子等)と建装建材(メラミン化粧板、不燃化粧板、住器建材等)の2セグメントを展開する。国内では建設・非建設分野の双方に製品を供給し、メラミン化粧板では国内シェアNo.1を誇る。
海外は東南アジア・中国・インド・オセアニアを中心に51子会社・3関連会社を擁するグローバルグループを形成。2026年3月期の売上高は251,764百万円、海外売上高比率は45.8%に達する。
主要顧客は建設・リフォーム業者、家具・木工メーカー、電子材料・自動車メーカー等多岐にわたる。
ビジネスモデル
自社工場での製造から販売まで一貫して手掛ける製造直販モデルを基本とする。建装建材セグメントでは国内メラミン化粧板No.1シェアを背景に高意匠・高機能製品(セラール セレント、セラールウイルテクトPlus等)の採用拡大で単価向上を図る。
化成品セグメントでは建設向け樹脂の高付加価値化に加え、電子材料・自動車向け機能材料事業を育成し非建設分野への収益多様化を推進する。海外では現地生産・販売拠点を整備しグループシナジーを活用して収益を拡大する。
企業の強み
建装建材セグメントは2026年3月期売上高115,502百万円、営業利益(配賦不能費用控除前)24,803百万円を計上し、セグメント営業利益率は約21%に達する高収益事業。国内メラミン化粧板No.1シェアを背景に、高意匠品「セラール セレント」や抗ウイルス品「セラールウイルテクトPlus」等の高付加価値商品が非住宅市場で採用拡大し、前期比10.1%の営業増益を実現した。
2026年3月期の研究開発費は4,706百万円(化成品3,455百万円、建装建材1,251百万円)。電子材料向け高機能フィルム「ルミアート」の車載ディスプレイ採用拡大、CO₂固定化技術の量産化開発、マグネット対応不燃メラミン化粧板「マグフィーノ」の新開発など、高機能・環境対応製品を継続的に創出する技術基盤を有する。
インドネシア・タイ・ベトナム・中国・インド・ニュージーランド等に生産・販売拠点を持ち、2026年3月期の海外売上高比率は45.8%。2026年6月にはインドのStylam Industries Limited(メラミン化粧板製造販売)の発行済株式54.11%を取得し連結子会社化するなど、高成長地域への拠点拡充を継続している。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
売上高は2022期214,514百万円から2026期251,764百万円へ5期で17.4%拡大。営業利益は同期間に20,348百万円から29,143百万円へ43.2%増加し、営業利益率は9.5%から11.6%へ改善。
2026年3月期は建装建材が非住宅改修需要・高付加価値商品拡大で牽引した一方、化成品は中国市場低迷・海外一部商品の苦戦で売上が微減。外部要因として国内住宅着工の減少(改正建築基準法施行に伴う駆け込み需要の反動減)が逆風となったが、非住宅・改修需要が補完した。
営業CFは預け金増加(16,953百万円)・仕入債務減少の影響で8,776百万円と前期26,751百万円から大幅減少。
成長戦略
収益性改善・成長事業育成・健全経営基盤の3本柱でグローバル展開を加速
売上高300,000百万円・経常利益30,000百万円を目標とする中期計画を推進。2026年3月期に経常利益30,136百万円を達成し利益目標をクリア。2027年3月期は売上高280,000百万円を予想し、売上目標達成に向け前進中。
インドのメラミン化粧板等製造販売会社Stylam Industries Limitedの株式40.0%〜53.12%を取得し連結子会社化予定。インドにおける生産拠点・販売網の拡大とグローバル展開加速を目的とし、2027年3月期より業績寄与を見込む。売上高予想の+11.2%増の主要因。
化成品セグメントにおいて電子材料用高機能フィルム「ルミアート」等の機能材料事業を育成。建設市場依存からの脱却を図り、半導体・データセンター・燃料電池等の成長分野への展開で収益多様化を推進。2026年3月期は「ルミアート」が好調に推移し売上が前年を上回った。
高意匠メラミン不燃化粧板「セラール セレント」の市場認知拡大、床材「メラミンタイル」の新規市場開拓、造作風洗面化粧台「スマートサニタリー」の拡販を推進。2026年3月期は建装建材セグメント営業利益が前期比+10.1%増と高成長を実現。
最終更新: 2026年7月19日

