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KHネオケム株式会社

4189東証プライム化学

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KHネオケム株式会社4189

事業内容

KHネオケム株式会社は、オレフィンとオキソガスを原料にアルデヒドを製造する「オキソ技術」をコアに、機能性材料・電子材料・基礎化学品の3分野で事業を展開する石油化学メーカーである。1966年に協和醱酵工業の化学品製造子会社として設立された歴史を持ち、2016年に東証一部上場(現プライム市場)。

四日市工場・千葉工場の2拠点を主力生産拠点とし、米国・中国に販売子会社を持つ。主要製品は冷凍機油原料(イソノナン酸・オクチル酸)、化粧品原料(1,3-ブチレングリコール)、半導体・ディスプレイ向け高純度溶剤(PM-P・PMA-P)、可塑剤原料(オクタノール・イソノニルアルコール)等。

国内外の化学・電子・自動車・化粧品メーカーを主要顧客とし、出光興産(売上高比17.5%)、ミヤコ化学(同9.9%)が主要取引先である。

ビジネスモデル

自社保有のオキソ反応技術を基盤に、汎用品から高付加価値スペシャリティ品まで幅広い化学品を製造し、国内外の産業顧客へ直接販売する製造販売一体型モデル。機能性材料・電子材料の高付加価値分野が営業利益の約93%を占め(2025期)、基礎化学品は安定供給基盤として機能する。

設備増強・研究開発投資により製品競争力を維持しつつ、三菱ケミカルとの合弁(㈱ジェイ・プラス)や子会社(黒金化成)を通じた製品ラインアップ拡充も図る。

企業の強み

イソノナン酸・オクチル酸は環境配慮型エアコン向け冷凍機油原料として世界市場に供給。2024年に設備増強を完了し生産能力を拡大。機能性材料分野の売上高は56,686百万円(全体の49.3%)、営業利益は10,931百万円(全体の74.6%)を占め、収益の中核を担う。

2022年に四日市工場へ業界最高水準のクリーンルームを備えた品質管理棟を新設。SPC(統計的工程管理)導入により極低金属・超高純度品質を安定供給。生成AI需要拡大を背景に電子材料分野の営業利益は2,681百万円(前期比11.4%増)と成長が加速している。

2025期末の自己資本比率は53.6%と安定的水準を維持。営業活動によるキャッシュ・フローは13,783百万円(前期比約2倍)を確保。有利子負債(リース除く)は16,949百万円、純有利子負債は10,230百万円と低水準であり、成長投資と株主還元を両立できる財務基盤を有する。

エンヴァリスの着眼点

2026年1Q累計は売上高25,581百万円(前年同四半期比11.2%減)、営業利益2,094百万円(同22.6%減)と減収減益。機能性材料は米国冷媒規制に伴う在庫調整継続・中国不動産不況で売上高12,109百万円(同17.6%減)、基礎化学品は輸入品流入継続に加え大規模定期修繕による製造コスト増が重なり営業利益191百万円(同58.2%減)と急落。

2分野の同時悪化が収益の重石となっている。

電子材料は生成AI・先端半導体需要を背景に売上高3,365百万円(前年同四半期比22.5%増)、営業利益754百万円(同33.0%増)と好調。ただし売上構成比は13.2%にとどまり、機能性材料(47.3%)・基礎化学品(38.9%)の落ち込みを補うには至らない。

電子材料の成長継続が確認できる一方、主力2分野の回復時期が業績反転の鍵を握る。

2026年12月期通期業績予想は売上高114,000百万円(前期比1.0%増)、営業利益13,500百万円(同20.0%増)を据え置き。1Q累計の営業利益進捗率は15.5%にとどまり、下期への大幅な回復を前提とした計画。

中東情勢の不確実性を理由に予想修正を見送っており、冷凍機油原料の在庫調整収束・基礎化学品の定期修繕コスト一巡が通期達成の前提条件となる。

成長戦略

冷凍機油原料・電子材料の拡販と新規事業創出で収益構造の高度化を目指す

生成AI・半導体高度化・微細化に伴う高品質化ニーズを取り込み、品質管理と安定供給体制を強化。2026年1Qは売上高22.5%増・営業利益33.0%増と計画を上回るペースで進捗中。

2024年完了の設備増強による生産能力拡大を活かし、新興国を中心としたエアコン市場の中期的成長を取り込む戦略。2026年1Qは米国冷媒規制に伴う在庫調整・中国不動産不況の影響で販売数量が減少しており、在庫調整収束待ちの状況。

高品質グレード品を軸に国内外での拡販に取り組む。2026年1Qは拡販活動を継続したものの、冷凍機油原料の販売減の影響が大きく機能性材料全体では減収となった。

ポリヒドロキシ酪酸(PHB)・糖鎖等の新規事業開発および千葉工場CO₂回収装置を活用したカーボンニュートラル対応を推進。短信での具体的な進捗開示はなく、中長期的な取り組みとして継続中。

最終更新: 2026年7月17日