事業内容
Appier Group株式会社は、2012年創業のAIネイティブ企業であり、マーケティング・セールス領域における自律型AIプラットフォームをAaaS(Agentic AI as a Service)形式で提供する。ディープラーニングを活用したデータ統合・AI予測モデルの自動構築・自律的実行を一気通貫で支援し、顧客企業のROI最大化を実現する。
広告クラウド(CrossX、AIXPERT、AdCreative.ai)、パーソナライゼーションクラウド(AIQUA、BotBonnie、AiDeal)、データクラウド(AIXON、AIRIS)の3カテゴリ・8プロダクトを展開。15ヵ国・地域17拠点を構え、Eコマース・デジタルコンテンツ・消費財・金融など多様な業種の2,111企業グループに直接または代理店経由でサービスを提供している。
ビジネスモデル
主力の広告クラウド(CrossX)は顧客のマーケティング予算に連動した利用量ベース課金、パーソナライゼーションクラウド・データクラウドはサブスクリプション方式を採用。2025年12月期のリカーリング売上収益比率は95%以上、ARRは48,259百万円(前年比33.1%増)。
顧客が利用を継続するほどAIが学習・精度向上し、アップセル・クロスセルが促進される「ランド・アンド・エクスパンド」モデルにより、NRR120.4%(米ドルベース)を実現している。
企業の強み
2025年12月期のNRR(米ドルベース)は120.4%(前期118.7%から改善)。月次顧客解約率は0.340%と低水準を維持。
顧客企業数は2,111グループ(前期比239グループ増)、ARPCは為替ニュートラルベースで17.8百万円から20.1百万円へ拡大し、既存顧客からの利用拡大が定量的に確認できる。
2014年のCrossX提供開始以来、様々な地域・業種のユーザーデータを10年超にわたり学習し続けており、AIアルゴリズムの予測精度が高い参入障壁を形成。KDDカップ7回優勝、300本超の論文発表実績を持つAIサイエンティスト集団が技術を牽引し、フォーチュン誌「AI革命を牽引する50社(2017年)」にも選出されている。
2018年Quantumgraph(AIQUA)、2019年Emotion Intelligence(AiDeal)、2021年BotBonnie、2022年Woopra(AIRIS)、2025年ADYOUNEED SAS(AdCreative.ai)と計5件の買収を実施。買収後に自社AI技術で再設計・強化するアプローチにより、フル・ファネルをカバーする8プロダクト体制を構築している。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
売上収益は2021期12,661百万円から2025期43,737百万円へ5期連続増収。2026年12月期第1四半期は12,102百万円(前年同期比29.4%増)と成長率が加速。
営業利益は185百万円(前年同期比153.4%増)、EBITDAは1,333百万円(同40.6%増)と収益性が急改善。売上総利益率は53.9%(前年同期比+2.5ポイント)に上昇し、高利益率プロダクト構成比拡大の効果が顕在化。
通期予想(売上収益54,013百万円、営業利益4,313百万円)は前回公表から変更なし。外部要因として、アジア太平洋地域のデジタル広告市場拡大とAI活用マーケティングへの需要増が追い風として機能している。
成長戦略
AI技術革新・既存顧客拡大・新規顧客獲得・地域展開・M&Aの5軸で利益を伴う成長を追求
リカーリング顧客への複数プロダクト展開を深化させ、ARRを継続的に拡大。2026年3月時点のARRは49,234百万円(前年同期比33.7%増)を達成し、NRR高水準を維持している。
東南アジアは2026年12月期第1四半期に前年同期比約4倍(282百万円)の急成長を実現。米国・EMEAも48.6%増と高成長が継続しており、北東アジア依存からの地域分散が着実に進展している。
2025年3月にAdCreative.ai(ADYOUNEED SAS)を買収し、AIクリエイティブ生成領域を取り込み。新規連結効果が売上収益・営業費用の両面に反映されており、プロダクト多様化による顧客獲得力強化が進行中。
AIを活用した社内生産性向上と規律あるコスト管理により、既存事業の営業費用対売上収益比率を前年同期比0.9ポイント低下。通期EBITDAは9,403百万円(前年比37.2%増)を予想し、売上成長率(23.5%)を上回る利益成長を目指す。
継続的な技術革新と高利益率プロダクトへの注力により、2026年12月期第1四半期の売上総利益率は53.9%(前年同期比+2.5ポイント)に改善。プロダクトミックスの最適化を通じた収益性向上を継続追求する。
最終更新: 2026年7月17日

