事業内容
株式会社ココナラは2011年創業、「一人ひとりが『自分のストーリー』を生きていく世の中をつくる」をビジョンに掲げる。個人の知識・スキル・経験を売買する「ココナラスキルマーケット」(出品サービス数約100万件、スキル登録者数120万人超)を中核に、弁護士マッチング「ココナラ法律相談」、ITフリーランス人材マッチング「ココナラテック」、時間課金型BPO「ココナラアシスト」等を展開。
個人・企業間サービスの潜在市場規模は約37兆円とされる一方、オンライン取引比率は約1%に留まり、同社はそのEC化を牽引するパイオニアとして先行者利益の獲得を目指している。東京証券取引所グロース市場上場。
ビジネスモデル
マーケットプレイスセグメントでは、サービス提供完了時に出品者から20%・購入者から5%の手数料を受領するテイクレート型収益が主軸。加えて「ココナラ法律相談」では弁護士からの固定月額広告料、2025年7月開始の「セラーサポート」では月額制出品者支援課金を創出し、収益の多様化を進める。
エージェントセグメントでは、ココナラが契約主体となる業務委託形式で継続役務型の人材マッチング・BPO収益を獲得する。
企業の強み
2025年8月末時点でスキル登録者数120万人超、出品サービス数約100万件を有する。19のメインカテゴリ・740超の小カテゴリをカバーし、制作・ビジネス系から相談・プライベート系まで幅広いニーズに対応。この規模のデータベースは競合が短期間で模倣困難な参入障壁を形成している。
2012年7月にスキルマーケットプレイスをリリースし、国内サービスEC市場を牽引してきた。2021年東証マザーズ上場(現グロース市場)、2017年シェアリングエコノミー認証取得など信頼性の制度的裏付けも有する。先行者として蓄積した取引評価・ランク制度等のエコシステムが購入者の安心感を醸成している。
売上高は2022年8月期3,837百万円から2025年8月期9,411百万円へ3年間で約2.5倍に拡大。2024年8月期に営業黒字転換(305百万円)を達成し、2025年8月期も親会社株主帰属当期純利益307百万円を計上。
エージェントセグメントは前期比140.4%増の3,690百万円と急拡大し、グループ全体の成長を牽引している。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
売上高は2021期2,747百万円から2025期9,411百万円へ約3.4倍に拡大し、2026年8月期第3四半期累計も7,642百万円(前年同四半期比8.2%増)と成長を継続。営業利益は2022期・2023期の赤字から2024期に黒字転換後、2026年8月期第3四半期累計で410百万円(同42.2%増)と改善が加速している。
一方、流通総額は前年同四半期比0.5%減と微減しており、マーケットプレイスの取引量成長は踊り場の様相も見られる。エージェントセグメントはフレームキャリア子会社化の寄与もあり売上高が11.7%増と拡大し、損失幅も縮小傾向にある。
通期予想(売上高11,000百万円、営業利益450百万円)に対する進捗は順調で、業績予想の修正はない。
成長戦略
コンパウンド戦略によるサービス経済圏拡大とエージェント事業の早期収益化
ココナラスキルマーケットにおいて生成AI対応スキルを持つ出品者が活躍できる領域を開拓するためカテゴリをリニューアル。購入者の利便性向上と出品拡大を図り、マーケットプレイス売上高の前年同四半期比6.0%増に貢献した。
SES事業を展開する株式会社フレームキャリアの全株式を取得し2026年3月2日付で子会社化。エージェントセグメントの事業規模を拡大し、売上高前年同四半期比11.7%増に寄与。のれん増加額は196百万円。
エージェントセグメントにおいてAI活用と営業モデル見直しを推進し、ココナラテックの営業効率が大幅改善。エージェントセグメント損失は186百万円と前年同四半期の188百万円から縮小し、収益化に向けた進捗が確認された。
法人向けBPOサービス「ココナラアシスト」がクライアント数・稼働者数の増加により急成長を遂げており、エージェントセグメントの売上拡大を牽引。継続役務型の安定収益源として経済圏拡大に貢献している。
2026年8月期通期予想は売上高11,000百万円(前期比16.9%増)、営業利益450百万円(同75.7%増)。第3四半期累計の営業利益進捗率は91.2%と高水準であり、業績予想に修正はない。
最終更新: 2026年7月17日

