株式会社プレイド logo

株式会社プレイド

4165東証グロース情報通信業

株式会社プレイド logo
株式会社プレイド4165

事業内容

株式会社プレイドは「データによって人の価値を最大化する」をミッションに掲げ、2015年3月より顧客体験(CX)プラットフォーム「KARTE」をクラウド方式で提供する国内SaaS企業。ウェブサイト・スマートフォンアプリを運営する事業者向けに、リアルタイムのユーザー行動データ収集・解析からパーソナライズ施策の実行・検証までを一気通貫で提供する。

EC・金融・人材・不動産・メディアなど業界横断で635社(2025年9月期末)が導入しており、マーケティング領域からカスタマーサポート領域へと活用範囲が拡大している。

ビジネスモデル

主力収益はKARTE(for Web)・KARTE for App・KARTE Datahubの月額利用料(サブスクリプション)で、料金は事業者サービスのMAU数に応じて決定される。2025年9月期のサブスクリプション売上高比率は82.9%と高く、経常的収益が安定している。

既存顧客のアップセル(利用領域拡大)により顧客単価が上昇する構造で、2025年9月期末の単体顧客単価は1,347千円(前期比+19.5%)に達した。プロダクト売上高11,029百万円に加え、導入支援等のサービス売上高2,263百万円も計上している。

企業の強み

2025年9月期末ARRは12,166百万円(前期比+20.6%)。単体顧客単価は2023年9月期末949千円→2024年9月期末1,127千円→2025年9月期末1,347千円と継続上昇しており、既存顧客のアップセルが収益拡大の主エンジンとなっている。

ウェブサイト・アプリ来訪者の「今」の行動をリアルタイムで解析し、顧客分析から施策制作・配信・自動化・検証までを同一プラットフォーム上で完結できる。エンジニア不要で施策実行が可能な点が、デジタル人材不足に悩む企業に広く受け入れられている。

EC・金融・人材・不動産・メディアなど多業界にわたり635社(2025年9月期末)が導入。サブスクリプション売上高比率は82.9%(2025年9月期末)を維持しており、解約リスクを分散しつつ経常収益の安定性が高い収益構造を実現している。

エンヴァリスの着眼点

2024期・2025期と2期連続黒字を達成し、2025期の営業利益は1,432百万円まで拡大。一方、2026年12月期(15ヶ月変則期)の通期営業利益予想は2,183百万円にとどまり、月次換算では成長ペースの鈍化が示唆される。

調整後営業利益ベースでも第3四半期累計予想は1,091百万円(前年同四半期比△21.4%)と減益見通しであり、採用・成長投資の積み増しが収益性を圧迫している点は注視が必要。

ARR成長の主因が新規顧客獲得よりも既存顧客の単価上昇に依存している構造は変わっていない。顧客単価の上昇余地が限界に近づいた場合、成長率の鈍化が顕在化するリスクがある。新規顧客開拓の加速とパートナー連携の実効性が中期的な成長持続の鍵となる。

外部要因として、サードパーティCookieの廃止議論や個人情報保護法の強化はKARTEの技術基盤に直接影響しうるリスクである。一方、ファーストパーティデータ活用へのシフトはKARTEの強みが活きる領域でもあり、規制対応の方向性次第で追い風にも逆風にもなりうる。

規制動向と同社の技術対応の進捗を継続的に確認する必要がある。

成長戦略

アップセル深耕・新規開拓強化・生成AI活用による事業領域拡大の三位一体戦略

KARTE利用領域をマーケティングからカスタマーサポート等へ拡大し、顧客単価の継続的上昇を図る。2025年9月期末の顧客単価は1,347千円/社(前期比+19.5%)と着実に進展している。

パートナー企業との連携強化と採用拡大を通じた営業体制の増強により、顧客数の積み上げを加速する。現状は顧客数横ばいが続いており、新規開拓の実効性向上が課題。

CloudFit子会社化によりエンタープライズ向けDX推進体制を強化。生成AIを活用した新たなCXソリューションの開発・提供により、既存SaaS市場を超えた新市場の形成を目指す。

最終更新: 2026年7月17日