事業内容
株式会社シイエヌエスは、1985年創業の独立系ITサービス企業。当社及び連結子会社(株式会社シイエヌエス北海道)の2社で構成され、「システムエンジニアリングサービス事業」の単一セグメントで運営する。
デジタル革新推進(ServiceNow・生成AI)、ビッグデータ分析(SAS連携)、システム基盤(OCI・AWS)、業務システムインテグレーション(金融・流通)、コンサルティングの5事業を展開。2026年5月期より本部制へ移行し、テクノロジーソリューション・ビジネスソリューション・コンサルティングの3本部体制に再編。
主要顧客はNTTデータ(売上高比21.1%)、NTTデータグループ(同11.4%)、野村総合研究所(同9.9%)など大手SIer・通信・金融機関。2021年8月に東京証券取引所マザーズ(現グロース市場)に上場。
ビジネスモデル
主収益は大手SIer・通信・金融機関向けの受託型システム開発・運用保守サービス。要件定義から総合試験まで一貫した開発プロセスを提供し、上流コンサルティングから運用保守まで長期継続取引を形成する。
2022年10月に立ち上げた自社オリジナルブランド「U-Way」では、OCI・ERP・SAS Viya等を活用したパッケージ型サービスを展開し、受託依存からの脱却と収益多様化を図る。売上原価の主体は人件費・外注加工費であり、労働集約型ビジネスモデル。
企業の強み
NTTデータ向け売上高1,475,823千円(売上高比21.1%)、NTTデータグループ向け800,785千円(同11.4%)、野村総合研究所向け697,304千円(同9.9%)と、大手SIer3社で売上高の約42%を占める安定的な取引基盤を有する。NTTデータのビジネスパートナー認定(2011年)以来、長期にわたる信頼関係を構築。
ServiceNow導入支援においてAoraNow社との協業により受注が伸張。OracleではEnhanced Oracle PartnerNetwork Level 2およびOracle NetSuite Alliance Partnerを取得し、ERP領域への本格参入の足掛かりを確立。
SAS Institute Japanとのパートナー関係のもと自社サービス「U-Way Migration to SAS Viya構築支援サービス」を提供。
売上高は2021期4,841百万円から2025期7,005百万円へ5期連続増収を達成。2025期末の純資産合計は3,959,471千円、現金及び現金同等物は2,966,277千円と手許流動性が厚く、無借金経営を基本方針とする直接金融原則を堅持。
総資産5,259,857千円に対し自己資本比率は高水準を維持。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
2026年5月期は売上高7,774百万円(前期比11.0%増)・営業利益685百万円(同23.4%増)と、2025期の減益(同10.4%減)から明確に回復した。外部環境として企業のDX投資継続・生成AI需要拡大がIT需要を押し上げており、テクノロジーソリューション事業が前期比27.2%増と牽引役となった。
売上総利益率は24.5%(前期24.4%)と微改善。販管費は1,218百万円(前期1,151百万円)とERP関連投資・本社移転費用で増加したが、粗利伸長が吸収した。
2027年5月期予想は売上高9,278百万円・営業利益966百万円(営業利益率10.4%)と、中期計画目標の営業利益率10.0%以上の達成を見込む。
成長戦略
ERP拡大・生成AI活用・プライム案件強化で2027期売上高100億円・営業利益率10%以上を目指す
大手SIer向け生成AI案件の拡大を中心に、次世代決済プラットフォームの新規開発案件を推進。NTQ Solution社(ベトナム)との戦略的パートナーシップにより技術連携・サービス提供体制を強化。
2026年5月期に売上高3,580百万円(前期比27.2%増)を達成し、グループ全体の増収増益を牽引した。
オラクル社とのパートナーシップ強化を通じた案件創出・事業拡大を推進。2026年5月期はERP事業立ち上げに伴う人材育成コストが先行し、ビジネスソリューション事業の売上総利益が前期比11.1%減となった。2027年5月期に向けてERP事業強化のための組織変更を実施済み。
エンドユーザーとの直接取引拡大に注力し、製造業向け基幹システム更改・医療系・建設大手向けプライム案件を受注。上流工程を含む高粗利案件の比率上昇により、2026年5月期の売上総利益は前期比26.5%増と大幅改善。全社バリューチェーン強化によるプライム案件拡大を継続推進する。
生成AIを全社的に活用し、案件構成の見直しと組み合わせることで生産性向上・収益性改善を図る。2027年5月期の営業利益予想966百万円(前期比40.9%増)は売上成長率19.3%を大幅に上回る増益率を見込んでおり、生産性向上効果の発現が前提となっている。
中期経営計画の最終目標である売上高100億円について、オーガニック成長を軸としつつ成長投資(M&A)の活用も視野に入れて実現を図ると明示。2027年5月期予想の9,278百万円は目標に対し約7%下回る水準であり、M&Aの実行が目標達成の鍵となる可能性がある。
最終更新: 2026年7月17日

