事業内容
ブレインズテクノロジーは2008年設立のエンタープライズAIソフトウエア専業企業。「企業活動の継続性と生産性の劇的な向上に貢献すること」をミッションに掲げ、異常検知ソリューション「Impulse」と企業内検索エンジン「Neuron Enterprise Search」の2製品を主軸に展開する。
主要顧客は製造業・情報通信業・電気ガス水道業で、大企業が売上の半数近くを占める。2021年に東証マザーズ(現グロース)上場。
2023年度の国内予兆検知ソリューション市場(解析サービス部門)でシェア1位を獲得しており、製造業DX領域での存在感を示している。
ビジネスモデル
売上はソフトウエア売上(利用料・ライセンス料・保守ライセンス料)と作業売上(導入支援・トレーニング)で構成される。2025年7月期のソフトウエア売上比率は66%、うち継続収益(ストック売上)比率は37%。
ライセンス販売本数は2025年7月期末で584本、2022年7月期からの4ヵ年CAGRは16%。仕入れが不要なソフトウエアビジネスであり、ライセンス積み上げに伴い収益の安定性が高まる構造を持つ。
企業の強み
デロイト トーマツ ミック経済研究所調査(2023年度版)において、国内予兆検知ソリューション市場の解析サービス部門でシェア1位を獲得。AutoML機能(特許第6315528号)によるプログラミングレスの異常検知モデル自動構築が差別化要因であり、2016年の本番稼働以降、顧客による完全運用を実現している。
ライセンス販売本数は2025年7月期末で584本、2022年7月期からの4ヵ年CAGRは16%で着実に拡大。ストック売上比率は37%(2025年7月期)に達しており、継続的な収益基盤が形成されつつある。労働集約型でない収益構造が利益率の安定に寄与している。
AWSのアドバンスドテクノロジーパートナー認定(2018年)、AWS Manufacturing and Industrial Competency認定(2023年)を取得。2018年にはガートナーの「Cool Vendors in Performance Analysis, AIOps Focus, 2018」に世界4社の一社として選定されており、技術力の国際的な評価を得ている。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
2024年7月期(売上高1,005百万円、営業利益73百万円)の一時的落ち込みから2025年7月期(売上高1,256百万円、営業利益166百万円)にV字回復を達成。2026年7月期は第3四半期累計で売上高990百万円(前年同期比5.1%増)、営業利益132百万円(同8.4%増)と成長率は鈍化しているものの、売上総利益率62.3%・営業利益率13.3%はいずれも前年同期を上回り収益性は改善傾向にある。
現金及び預金は1,601百万円と前期末比119百万円増加しており、キャッシュ創出力も維持されている。エンタープライズAI市場の拡大という外部要因は追い風として機能しているが、競合環境の変化が成長率に影響している点は注視が必要。
成長戦略
ライセンス積み上げ・新産業展開・生成AI新サービスの三軸で成長を加速
当第3四半期累計においてImpulse・Neuron ES各製品の展示会出展を実施し、他社との業務提携や技術情報発信を通じた認知度向上に継続的に取り組んでいる。新規顧客創出の成果が売上高前年同期比5.1%増に寄与している。
契約負債(流動203百万円・固定76百万円)の積み上げにより将来収益の可視性が向上している。売上総利益率62.3%(前年同期59.0%)への改善はストック型収益拡大の効果が表れており、収益構造の安定化が進んでいる。
自動車業界向けにパートナー経由でのアプローチを推進し、製造業向け新規顧客の獲得を目指している。Impulse AI Agent Professional Servicesのリリースにより製造業向け新サービス展開も進めている。
インフラ施設管理AI協議会への参画を通じて、製造業以外のインフラ領域への適用拡大を推進している。新たな顧客セグメントの開拓により売上高の多様化と成長加速を目指している。
販売費及び一般管理費を前年同期比11.8%増の485百万円に拡大し、サービス開発および人員強化を積極的に推進している。新株予約権行使による資本増強も継続しており、成長投資の財務的裏付けが確保されている。
最終更新: 2026年7月17日

