事業内容
株式会社ジィ・シィ企画は1995年創業のキャッシュレス決済専業企業。中堅・大手流通事業者(スーパーマーケット・ディスカウントストア等の多店舗展開小売業者)を主要顧客とし、決済パッケージソフトウェア「CARD CREW」シリーズのライセンス提供・受託開発(ペイメントインテグレーション事業)と、クラウド型決済ASPサービス・保守運用・端末サブスクリプション(ペイメントサービス事業)の2事業を展開する。
国内決済ネットワーク(CAFIS・CARDNET)への接続に加え、VISANETへの直接接続権を保有。ISO/IEC 27001・PCI DSSを取得し、24時間365日のヘルプデスクを自社運営する。
2025年3月にはTMN社が筆頭株主兼その他の関係会社となり、資本業務提携が深化した。
ビジネスモデル
売上高の60.9%をペイメントサービス事業(ストック収益)が占め、残り39.1%をペイメントインテグレーション事業(フロー収益)が担う。ストック収益は決済ASPサービスの月額固定料・端末台数単位の処理料・保守運用料で構成され、経営基盤を安定化させる。
フロー収益は受託開発・端末販売で構成され、大型案件受注時に売上が跳ね上がる変動要因となる。オンプレミス顧客のリプレース時にASPサービスへ誘導することでストック化を進める戦略を採る。
企業の強み
1995年創業以来、決済システム開発に特化し、CAFIS・CARDNETへの製品登録を通じて業界内で技術力・開発力の評価を確立。大手システムインテグレータへの接続モジュール無償提供により、メーカー・端末を問わない幅広い接続実績を持つ。
国際ブランドVISAとの契約によりVISANETへの直接接続権を保有。国内専用決済ネットワーク(CAFIS・CARDNET)を迂回することでカード会社加盟店のコスト低減が可能となり、トランザクションフィーを自社収益化できる希少な権利を有する。
情報セキュリティ(ISO/IEC 27001・PCI DSS)と品質管理(ISO 9001)の国際規格を取得・準拠。カード会社加盟店・システムインテグレータ・カード会社からの高い信頼を獲得しており、競合参入障壁として機能している。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
2026年6月期第3四半期累計(9ヶ月)の売上高は1,493百万円(前年同期比16.8%増)と、2025年6月期通期1,844百万円の81%を既に達成している。営業損失は78百万円と前年同期141百万円から大幅に改善した。
過去5期の推移では2021期に営業利益200百万円を計上した後、2022〜2023期に赤字拡大、2024期に一時黒字回復、2025期に再び赤字転落という不安定な推移が続いている。ペイメントインテグレーション事業の端末販売増(前年同期比84.9%増)が売上拡大を牽引する一方、粗利率の低下と支払利息の急増(前年同期比約2.4倍)が収益改善の重荷となっている。
成長戦略
ストック収益拡大・VISANET活用・サブスク展開・TMN提携深化の四本柱
2026年6月期では当初より大型案件の売上を下期に見込んでおり、通期業績予想(売上高2,403百万円・営業利益92百万円)の達成に向けて第4四半期での売上積み上げが最重要課題。端末ラインアップ拡充による新規顧客獲得も継続。
決済ASPサービス・保守運用サービスを中心としたストック売上の積み上げを継続。一部サービス終了の影響があったものの第3四半期累計は堅調に推移。サブスク「サクラ」の拡販によるマーケットシェア拡大を図る。
TMN社との決済事業領域でのサービス・機能の組み合わせによる顧客提案を継続実施。両社の強みを活かした新規案件獲得と既存顧客深耕を通じて事業拡大を図る。
国際ブランド決済ネットワークへの直接接続権を活用し、キャッシュレス決済比率上昇(市場環境として政府目標80%)を追い風にトランザクションフィー売上の拡大を目指す。
最終更新: 2026年7月17日

