事業内容
1995年創業。クレジットカード等の多様化するキャッシュレス決済に対応するシステム開発・決済端末販売(ペイメントインテグレーション事業)と、導入後のクラウド型決済ASPサービス・保守運用サービス(ペイメントサービス事業)を展開している。
主要顧客は複数テナントやフランチャイズで多店舗展開する中堅から大手の流通事業者で、パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(21.5%)、ユニー(13.3%)等が大口取引先。カード会社加盟店とカード会社の間でプロセシング業務の一部を担い、決済端末アプリケーションも自社開発している。
ビジネスモデル
決済パッケージ「CARD CREW」シリーズのライセンス提供・カスタマイズ開発や決済端末販売によるフロー収益(第31期構成比54.2%)と、顧客環境を自社データセンターで運用するクラウド型決済ASPサービスや保守運用サービス、マルチ決済端末サブスク「サクラ」による月額固定・処理料単位のストック収益(構成比45.8%)を組み合わせている。オンプレミス顧客のリプレース時にASPへ誘導することで顧客基盤をストック化する構造。
企業の強み
VisaのVisaNetに直接接続する契約上の権利を保有しており、国内専用決済ネットワークを迂回することでカード会社・加盟店のコスト低減とトランザクションフィー収益化が可能。有報でも「大きな強み」と明記されている自社固有の契約資産である。
システム設計・開発からヘルプデスク・保守運用まで内製化し、24時間365日体制でカスタマイズ対応も自社内で完結。国内決済ネットワークCAFIS・CARDNETへの自社パッケージ製品登録実績があり、大手システムインテグレータへの通信接続モジュール提供等で業界内の技術評価にも繋がっている。
ISO/IEC 27001(情報セキュリティ)、PCI DSS(カード情報保護)、ISO 9001(品質マネジメント)を取得・準拠しており、決済情報を扱う事業特性上重要な信頼性の裏付けとなっている。これによりカード会社加盟店やシステムインテグレータからの高い信頼を得ていると有報に記載されている。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
2026年6月期は売上高2,252百万円(前期比22.1%増、前期は6.0%増)と増収率が加速し、営業利益69百万円・経常利益33百万円・当期純利益70百万円といずれも前期の赤字から黒字転換した。端末販売好調によるペイメントインテグレーション事業の伸長が主因。
2027年6月期は売上高2,751百万円(22.2%増)、営業利益109百万円(57.9%増)を見込むなど増益基調の継続を予想しているが、当期純利益は67百万円(4.0%減)とやや減少見込み。営業活動によるキャッシュ・フローも162百万円のプラスに転じ、資金創出力の改善も確認できる。
成長戦略
ストック収益拡大・VISANET活用・サブスク展開・TMN提携深化の四本柱
決済ASPサービスへの誘導やサービス追加によりストック収益の下支えを図るが、2026年6月期は大型案件反動で8.1%減収。2027年6月期は2.8%増収を見込み再拡大を狙う。
国際ブランド決済ネットワークへの直接接続権を活かし、決済処理量増加に伴う手数料収益の積み上げを目指す。
決済端末のサブスク型販売を通じてストック収益基盤を拡大し、マーケットシェア拡大を図る。
その他関係会社であるTMN社とのサービス・機能の組み合わせにより顧客への提案力を強化し、新規案件獲得と事業拡大を継続的に推進している。
最終更新: 2026年9月19日

