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イビデン株式会社

4062・東証プライム・電気機器

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イビデン株式会社4062

事業内容

イビデン株式会社は1912年創業の岐阜県大垣市を本拠とする総合製造企業。主力の電子事業では生成AI・データセンター向け高機能ICパッケージ基板を製造し、NVIDIA・Intelなど世界トップ半導体メーカーを主要顧客に持つ。

セラミック事業では自動車排気系部品(DPF・AFP)や特殊炭素製品(FGM)を世界各地で製造・販売。その他事業では建設・建材・法面工事・ヘルスケア等を展開し、国内グループ各社が独自競争力を持つ。

子会社29社・関連会社1社を擁し、フィリピン・マレーシア・ハンガリー・メキシコ等にグローバル生産拠点を構える。

ビジネスモデル

電子事業では顧客との長期受注関係に基づき高機能ICパッケージ基板を製造・販売し、高い技術力と品質力を背景に付加価値を獲得する。フィリピン工場での製造原価低減活動により収益性を維持・向上させる構造。

セラミック事業は見込生産型で自動車メーカー向けに安定供給。その他事業は建設・建材・サービス等の多様な収益源で電子・セラミック両事業を補完し、グループ全体の収益安定性を高める。

企業の強み

2026年3月期においてNVIDIA向け売上高は122,470百万円(総売上の29.4%)、Intel向けは75,319百万円(18.1%)と、世界最大級の半導体設計企業2社で総売上の約47%を占める。長年の技術蓄積と品質実績に基づく強固な顧客関係が競合参入障壁を形成している。

2026年3月期の電子事業売上高は243,316百万円(前期比23.4%増)、営業利益は45,248百万円(前期比68.5%増)を達成。フィリピン工場における製造原価低減活動の継続的効果と生成AI向け受注の拡大が相まって、売上高営業利益率は約18.6%に達した。

フィリピン・マレーシア・ハンガリー・メキシコ・中国・韓国等に製造拠点を持ち、電子・セラミック両事業でグローバルな生産ネットワークを構築。One Factory構想に基づく国内外工場の一体運営により、品質の均質化と生産の柔軟性を両立している。

エンヴァリスの着眼点

2027年3月期通期予想は売上高565,000百万円(前期比35.8%増)、営業利益133,000百万円(同114.4%増)に上方修正され、中間配当も15円から20円へ増配。中間期時点で売上高262,546百万円、営業利益60,116百万円と、通期予想に対する進捗率はそれぞれ約46%、約45%と順調であり、下期にかけて更なる上振れ余地も意識される。

営業活動によるキャッシュ・フローは193,178百万円と前年同期の36,697百万円から約1,565億円増加したが、主因は前受金の118,796百万円の増加であり、一時的な受注前倒しの可能性がある点に留意が必要。税金等調整前中間純利益の増加(59,358百万円)も寄与しており、収益性改善自体は実態を伴う。

総資産は1,127,606百万円(前期末比17.4%増)に拡大した一方、自己資本比率は53.5%と前期末の57.3%から低下。もっとも転換社債型新株予約権付社債の権利行使(転換額面11,500百万円、発行株式数5,126,831株)により資本金・資本剰余金が増加し、2026年10月1日付の株式分割(1株→2株)と合わせて投資単位の引き下げと株主層拡大を図っている。

成長戦略

電子事業への大型投資でAI需要を取り込み、セラミック・その他で多角化を継続

AIが学習型から推論型・エージェントAIへ進化する中、CPU向け高機能ICパッケージ基板の生産能力を増強。2029年度から順次稼働し量産開始予定で、当期業績への影響は軽微だが中長期の成長基盤となる。

前年度に量産稼働を開始した大野工場が安定推移し、電子事業の売上・利益を押し上げ。中間期の電子事業売上高は前年同期比52.0%増と大幅に成長。

DPF・AFP・FGM・NEVの各製品が自動車市場回復や半導体市況好転を背景に増収増益。その他事業もグリーンテック・樹脂加工の受注増で成長し、電子事業への依存度低減に寄与。

最終更新: 2026年10月29日