事業内容
ニューラルグループ株式会社は「AIで心躍る未来を」をミッションに掲げ、独自開発の深層学習ライブラリとエッジコンピューティング技術を核としたAIエンジニアリング事業を単一セグメントで展開する。事業はイノベーション領域(AI Agent・LLM等の先端技術研究・開発)とコアサービス領域(成熟AI技術のサービス・プロダクト提供)の2ドメインで構成される。
駐車場満空管理(デジパーク)、人流・防犯解析(デジフロー)、LEDサイネージ(ニューラルビジョン)、1on1支援ツール(KizunaNavi)、ファッショントレンド解析など多様なAIサービスを展開し、全国の中小企業から大企業まで12,000社超の導入実績を有する。東京証券取引所グロース市場上場。
ビジネスモデル
収益は主に、AIソフトウェアライセンス提供、エッジAIカメラ等のユニット販売(機器+設置工事)、LEDサイネージのファブレスメーカーとしての販売・設置、マンション向けAIサイネージへの広告枠販売、KizunaNaviなどのSaaS型サービス課金から構成される。イノベーション領域で開発した先端技術をコアサービス領域に順次実装することで研究開発投資を収益化する構造を持つ。
設備投資は軽微(2025期767百万円未満)であり、ソフトウェア主体の事業モデルが特徴。
企業の強み
汎用オープンソースを転用せず独自開発した深層学習モデルを30種超保有。ファッションアイテム検知精度98.1%、ナンバープレート認識など商用レベルの精度を実現。特許第6511204号を含む独自技術資産を蓄積しており、競合が容易に模倣できない技術的参入障壁を形成している。
端末内処理により画像・映像をサーバー送信せずAI解析を完結。通信コスト・サーバーコストの大幅削減と個人情報保護を両立する。特定デバイス・プロセッサに依存しない横断的搭載能力を持ち、携帯通信レベルの環境で動作可能な高い拡張性を有する。
コアサービス領域のサービス導入実績は12,000社超。2023年5月にソニー株式会社と資本業務提携を締結し、ソニーの音声認識技術と自社エッジAI技術を組み合わせたKizunaNaviを共同開発・2024年3月にリリース。2024年6月にはNVIDIAパートナープログラムにも認定参画。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
売上高は2021期1,010百万円から2024期3,565百万円まで拡大したが、2025期は3,299百万円と初の減収。2026年第1四半期は676百万円(前年同期比18.0%減)とさらに悪化した。
営業損失は2025期△7百万円から2026年第1四半期単独で△239百万円に急拡大し、調整後EBITDAも△152百万円(前年同期26百万円)と悪化。外部要因として、国内の物価上昇による消費マインド停滞や日銀の政策金利引き上げに伴う資金調達環境の悪化が事業環境に影響している一方、AI市場の世界的成長という追い風は継続している。
イノベーション領域の売上高は前年同期147百万円から86百万円へ、コアサービス領域も674百万円から589百万円へとともに減少した。
成長戦略
M&A加速・生成AI技術統合・コアサービス多角化の三位一体で非連続成長を追求
M&A候補企業の情報取得ネットワークを構築し、継続的な買収を実行。2026年第1四半期にポマト・プロ・カクタスを子会社化、後発事象として魔法・ペガサスの2026年6月子会社化を決議。エンタメ・イベント・遊技機液晶領域へと事業領域を拡張し、収益基盤の多角化を図る。
新規グループ会社への業務・コスト最適化ノウハウの横展開と相互送客を推進し、全社的なコスト競争力を強化。当社独自開発のAI技術をM&A先企業の事業に適用することで、収益性改善と利益体制の安定化を目指す。
イノベーション領域でのAI Agent・LLM等の先端技術研究成果をコアサービス領域に随時取り込み、既存プロダクトの付加価値を向上させる。NEURAL.LLMおよびASR技術のKizunaNaviへの統合等を通じ、サービス競争力を強化する。
カクタス(イベント・プロモーション)・魔法(遊技機液晶)のグループ参画を契機に、エンタメ領域に特化したAI技術を独自進化させ、マーケティング・エンターテインメント・イベント市場向けのソリューション販売を加速する。
最終更新: 2026年7月17日

