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株式会社クリーマ

4017東証グロース情報通信業

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事業内容

株式会社クリーマは2010年に日本初のハンドメイドマーケットプレイス「Creema」をリリースし、現在約29万人のクリエイターが出店する国内最大規模のCtoCプラットフォームを運営する。マーケットプレイスを基盤に、企業・地方公共団体向けプラットフォームサービス(外部・内部広告)、大型クラフトイベント(HandMade In Japan Fes'・Creema YAMABIKO FES)、クラウドファンディング「Creema SPRINGS」、レッスン動画プラットフォーム「FANTIST」、ネットショップ開設サービス「InFRAME」など多角的なクリエイター支援サービスを展開。

台湾・香港向け中国語版も運営し、「クリーマ経済圏」の確立を目指す。主要顧客はプロ志向のクリエイターと高品質作品を求める生活者(ユーザー)であり、クラフトカルチャーの発展を牽引している。

ビジネスモデル

中核収益はCreemaでの作品売買時に購入代金から差し引く販売手数料(テイクレート)。これに加え、企業・地方公共団体向け外部広告、クリエイター向けクリック課金型内部広告(作品プロモーション)、スピード振込手数料などのプラットフォームサービス、リアルイベント収益、クラウドファンディング・レッスン動画の新サービス群収益が積み上がる構造。

2026年2月期売上高2,535百万円のうち、マーケットプレイスが最大比率を占め、プラットフォームサービス・イベント・新サービス群が補完する。

企業の強み

2025年2月期末時点で登録作品数約1,972万点(前期比111%)、アプリダウンロード数約1,548万回(同105%)、クリエイター数約29万人を擁する。流通総額は競合との差が拡大を続けており、国内ハンドメイドマーケットプレイスNo.1の地位を維持。

先行指標である登録作品数・アプリDL数は流通総額が減少した局面でも順調に拡大した。

設立当初からプロ・セミプロクリエイターの活動支援を主軸とし、高品質作品が集まる感度の高いコミュニティを形成。これが高品質作品を求めるユーザーの安定集客につながり、競合との明確な差別化要因となっている。事前審査制の越境取引(台湾・香港)でも品質維持を徹底している。

2025年2月期において、マーケットプレイス売上高が前期比93%に落ち込む中でも、プラットフォームサービス(前期比101%)、イベントサービス(同128%)、新サービス群(同177%)が補完し、全社売上高は前期比100%を維持。単一サービス依存リスクを分散する収益多層化が機能した実績がある。

エンヴァリスの着眼点

2027年2月期第1四半期のマーケットプレイス流通総額は38.0億円(前年同期比97.2%)と前年を下回り、一部メール経由の流入減少が主因とされる。通期売上高予想2,780百万円(前年比9.7%増)の達成には、第2四半期以降の「HandMade In Japan Fes'」開催効果や各種大型施策の本格稼働が不可欠であり、第1四半期の流入数減少が継続した場合の下振れリスクは無視できない。

外部要因として消費者のオンライン購買行動の変化やSNS・メール経由流入の構造的変化も注視が必要。

2027年2月期第1四半期の営業利益は10百万円(前年同期比42.9%)と大幅に減少し、販売費及び一般管理費が前年同期の476百万円から488百万円へ増加した。新サービス群を中心としたプロモーション・開発投資の継続が利益を圧迫しており、通期営業利益予想6百万円(前年比85.6%減)は既に低水準。

投資が収益に転換するタイミングと規模が見通しにくく、黒字持続性と利益率の改善軌道が引き続き投資家評価の焦点となる。

2026年5月の定時株主総会で承認された資本準備金541百万円の減少とその他資本剰余金1,387百万円の繰越利益剰余金への振替(効力発生予定2026年7月31日)により、設立来の累積欠損が填補される見込み。これにより財務体質の健全化と今後の配当・自己株取得等の資本政策の機動性が高まる点はポジティブ。

一方、2027年2月期の配当予想は現時点で未定であり、株主還元の具体化には引き続き収益の安定的な積み上げが前提となる。

成長戦略

テイクレート向上・新サービス拡大・大型施策の段階的実行による収益多層化

「Creemaあんしん匿名便」利用促進、検索・レコメンド改善、アプリ内導線改善、動画広告を活用したギフト領域訴求強化等により取引安全性・利便性を高め、流通総額の拡大とテイクレート向上を同時に追求。2027年2月期第1四半期はテイクレート向上が奏功し流通総額減少下でも増収を実現。

2027年2月期の注力方針として掲げる各種大型施策について、期中の段階的スタートに向けて順調に進行中と経営陣が言及。具体的施策の詳細は非開示だが、第2四半期以降の売上・利益への寄与が期待される。

日本最大級のクリエイターイベントを第2四半期に開催予定。出展者募集・チケット販売・協賛獲得を鋭意推進中。第1四半期はイベント売上ゼロだったため、第2四半期の計上が通期業績達成の重要な鍵となる。

Creema SPRINGSでは「みんなのたからもの」等の新企画で伝統工芸・地域資産領域に展開。FANTISTでは成長性・収益性の高い公式コースに注力し健康・暮らし・小規模事業者向けスキル等へ拡充。2027年2月期第1四半期累計で前年同期比122.1%成長を継続。

2026年5月株主総会承認済み。資本準備金541百万円を減少しその他資本剰余金に振替後、その他資本剰余金1,387百万円を繰越利益剰余金に振替することで累積欠損を填補。効力発生予定は2026年7月31日。今後の配当・自己株取得等の資本政策の選択肢を拡大する。

最終更新: 2026年7月17日