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勤次郎株式会社

4013東証グロース情報通信業

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勤次郎株式会社4013

事業内容

勤次郎株式会社は、中堅・大企業向けHRMプラットフォーム「Universal 勤次郎」と中小企業向けクラウド型HRMソリューション「JOBEE」を中核に、就業・勤怠管理、人事管理、給与管理、健康管理を一体的に提供するHRMソリューションベンダーである。クラウドおよびオンプレミスの両形態で製品・サービスを展開し、5,000を超える企業・団体への導入実績を持つ。

主要顧客は中堅・中大規模企業であり、大塚商会を主要パートナーとするパートナー販売チャネルを活用している。ベトナム子会社(勤次郎ベトナム有限会社)を開発拠点として活用し、自社クラウド設備によるサービス提供を行っている。

ビジネスモデル

クラウドライセンス売上(月額課金)とオンプレミス向けプレミアムサポート売上(年額・月額課金)の2本柱でリカーリングレベニューを構築する。2025期のリカーリングレベニューはHRM事業売上の70.4%を占め、クラウドライセンス売上単体で59.8%に達する。

クラウドサービスは自社設備で運営し、導入時のコンサルサポートや就業情報端末販売も収益源とする。大塚商会(売上高の38.3%)を筆頭とするパートナー販売チャネルが顧客獲得を担う。

企業の強み

2025期末のクラウドサービス解約率は0.22%(前期0.24%)と極めて低水準を維持。就業・健康・人事・給与データを統合管理するHRMプラットフォームの高い業務依存度と顧客満足度向上施策が、スイッチングコストを高め安定的なリカーリングレベニューの積み上げを支えている。

クラウドサービス利用者数は2016年末の72,226人から2025年末の803,020人へ約11倍に拡大。契約社数も381社から2,599社へ増加。2025期単年で169,772人(前期末比+26.8%)の純増を達成しており、継続的な新規顧客獲得力を実証している。

2025期の売上原価は1,715百万円(前期比0.6%減)と横ばいに抑制された一方、売上高は5,370百万円(前期比22.7%増)に拡大。その結果、売上総利益は3,655百万円(前期比37.9%増)となり、クラウドライセンス売上の高成長が売上ミックスを改善し、利益率の構造的向上をもたらしている。

エンヴァリスの着眼点

2026年12月期第1四半期は売上高が前年同期比6.3%増の1,332百万円と増収を確保した一方、営業利益は前年同期比7.0%減の326百万円、経常利益は同8.6%減の319百万円、四半期純利益は同11.3%減の207百万円と全利益項目で減益となった。売上原価の増加(前年同期比19.7%増)と為替差損の拡大(前年同期1百万円→当期8百万円)が主因。

ソフトウエア償却費の増加(前年同期比24.9%増の255百万円)は製品開発投資の先行コストと解釈できるが、通期予想(営業利益1,601百万円、前期比5.2%増)達成には下半期での利益回収が前提となる点に留意が必要。

大塚商会への売上依存度(推定38.3%超)は販売チャネルリスクとして引き続き存在する。2026年12月期通期業績予想は売上高6,000百万円(前期比11.7%増)、営業利益1,601百万円(同5.2%増)で変更なし。

第1四半期の進捗率は売上高22.2%、営業利益20.4%であり、通期予想に対して概ね計画通りとされているが、利益進捗率は売上進捗率を下回っており、下半期の費用コントロールと新規受注の積み上げが通期達成の鍵となる。

オンプレミス事業はクラウド契約への切替えにより前年同期比19.2%減の238百万円と縮小が続いている。一方、クラウドライセンス売上は前年同期比28.4%増と高成長を維持しており、リカーリングレベニュー合計は1,022百万円(HRM事業売上の78.4%)に達する。

外部要因として2027年度以降に予定される労働基準法改正を見据えた企業の先行投資需要が追い風となっているが、法改正の具体的内容・時期の変更リスクも存在する。クラウド移行の完了に伴いオンプレミス縮小の影響が一巡すれば、純粋なクラウド成長が業績に反映されやすくなる局面が到来する可能性がある。

成長戦略

クラウドライセンス拡大とリカーリングレベニュー積み上げによる持続成長

市場ニーズの高まりを背景にクラウドライセンス売上は2026年12月期第1四半期に前年同期比28.4%増の901百万円を計上。低解約率に支えられた積み上げ型収益の拡大により、安定的な収益基盤の強化を図る。

既存オンプレミス顧客のクラウド移行を推進し、リカーリングレベニュー比率の向上を図る。2026年12月期第1四半期のオンプレミス事業は前年同期比19.2%減と縮小が続いており、移行は着実に進行中。

「Universal 勤次郎 人材管理」「同 給与管理」を通じた既存顧客へのクロスセルによりARPU向上を目指す。就業・健康管理情報の一元化ニーズの高まりが追い風となっているが、給与・人事領域での実績蓄積は引き続き課題。

従来の大企業・中堅企業向け製品に加え、中小企業向け新製品「JOBEE」のリリースにより対象顧客層を拡大。新たな市場セグメントへのアクセスによる売上高の底上げを図る。

大塚商会との販売パートナーシップを活用した顧客獲得を継続。広範な販売網を通じた新規顧客の獲得により、クラウドライセンス売上の拡大を支援する。依存度の高さはリスクとして認識されている。

2027年度以降に予定される労働基準法改正を見据えた企業の先行投資需要を確実に捉え、高度で柔軟な労務管理体制の構築を支援するシステムとしての採用拡大を図る。

最終更新: 2026年7月17日