継続企業前提の重要事象
当連結会計年度末において流動比率が63.4%となり、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせる状況を識別している。主因は関係会社株式取得のための短期借入金1,900,000百万円(千円単位表記:1,900,000千円)であり、金融機関との合意に基づき1年後に長期借入金へ借り換えを予定しているが、当該借り換えは契約締結等により確実に約束されたものではない。借り換えが実現しない場合、財政状況及び経営成績に重大な影響を及ぼす可能性がある。
市場・景気動向の悪化
当社グループのAIソリューション事業は企業を主要顧客としており、国内景気の悪化や顧客企業のシステム関連設備投資の縮小が事業展開に直接影響する。景気後退局面では受注減少や案件延期が生じるリスクがあり、財政状況及び経営成績に影響を及ぼす可能性がある。特定の顧客セグメントへの依存度が高い構造上、マクロ環境の変化に対する感応度が高い点に留意が必要である。
競合激化・価格競争リスク
AI関連業界ではAIの普及に伴う新規参入が相次いでおり、製品差別化競争および価格競争の激化が想定される。当社グループは業界内での知名度向上と実績積み重ねにより対応を講じているが、想定単価での契約締結が困難となった場合、収益性の低下を招く。価格競争の激化は売上高のみならず利益率にも直接影響するため、経営成績への影響が懸念される。
開発工数増加・期ずれリスク
システム開発の請負案件において、仕様の大幅変更や不具合発生等により当初想定を超える開発工数が発生するリスクがある。工数増加は採算性の悪化を招くとともに、納入予定日の変更により売上・利益の計上が翌四半期または翌事業年度に期ずれする可能性がある。こうした採算悪化や期ずれが複数案件で同時発生した場合、財政状況及び経営成績に対する影響は相応に大きくなり得る。
技術革新への対応遅れ
AI関連業界は全世界で研究開発が進んでおり、技術革新の速度が極めて速いという特徴を持つ。当社グループは技術革新に対応できる体制づくりに努めているが、技術変化のスピードに追随できない場合、競争優位性の喪失につながり財政状況及び経営成績に影響を及ぼす可能性がある。特に生成AI等の急速な技術進化が続く現環境下では、継続的な技術投資と人材育成が不可欠である。
外注先確保・連携リスク
当社グループはシステム開発業務の一部を外注先に委託しており、人材確保・開発効率化・顧客要請への迅速対応を目的としている。現時点では優秀な外注先との良好な連携体制を維持しているが、外注先から十分な人材を確保できない場合、開発体制の維持が困難となり財政状況及び経営成績に影響を及ぼす可能性がある。IT人材の需給逼迫が続く環境下では、外注先の確保難が顕在化するリスクに留意が必要である。
人材確保・育成リスク
当社グループの基幹事業であるシステム開発は知的労働集約型であり、専門技術・知識を有する技術者および営業部員の確保・育成・定着が事業継続の根幹をなす。採用強化・社内教育・福利厚生充実等の離職防止策を実施しているが、必要な人材が十分に確保できない場合、開発能力・営業力の低下を通じて財政状況及び経営成績に影響を及ぼす可能性がある。管理部門人材の確保も重要課題として認識されている。
情報漏えい・セキュリティリスク
当社グループは顧客の秘密情報および顧客が保有する個人情報を取り扱う機会があり、情報漏えいリスクを内包している。ISO/IEC27001を取得し情報管理体制を構築しているが、人為的ミス等により情報が漏えいした場合、社会的信用の失墜および損害賠償等により財政状況及び経営成績に影響を及ぼす可能性がある。情報管理の不備は顧客との信頼関係にも直接影響するため、事業継続上の重要リスクである。
法的規制・知的財産権リスク
当社グループは業務委託契約において「中小受託取引適正化法(取適法)」が適用される場合があり、運用不備による法令義務違反が生じた場合には社会的信用の失墜等のリスクがある。また、第三者の知的財産権を侵害していない旨の確認に努めているが、認識していない権利の存在やフリーソフトウェアを通じた侵害の可能性があり、損害賠償請求・使用差止請求・ロイヤリティ支払い請求等が発生した場合、財政状況及び経営成績に影響を及ぼす可能性がある。
株式希薄化リスク
当社グループは役職員へのインセンティブを目的としたストック・オプション制度を採用しており、本書提出日現在のストック・オプションは443個(354,400株)で発行済株式数の9.2%に相当する。これらが行使された場合、新株式が発行され既存株主の株式価値が希薄化する可能性がある。希薄化率が約1割に達する水準であることから、既存株主にとって無視できないリスク要因となっている。
重要度・発生可能性は企業の開示情報に基づいて表示されています
最終更新: 2026年4月27日

