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株式会社トレードワークス

3997東証スタンダード情報通信業

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事業内容

株式会社トレードワークスは1999年創業の証券・金融業界特化型ITソリューション企業。主力製品「Trade Agent」を中心に、株式・FX・CFD・暗号資産・デジタル証券・NFT・DeFiなど幅広い金融商品に対応するマルチアセット取引プラットフォームを提供する。

顧客は国内証券会社・金融情報システムサービス事業者が中心で、SaaS型クラウドサービス(ストック型)と請負開発・パッケージ販売(フロー型)を組み合わせた事業を展開。セキュリティサービス、Web3関連ソリューション、投資助言サービスも手掛け、グループ全体で金融DXを包括的に支援する。

東京証券取引所スタンダード市場上場。

ビジネスモデル

証券会社等の金融機関に対し、主力製品「Trade Agent」をはじめとする取引プラットフォームをSaaS型クラウドサービスとして継続提供することでストック収益を積み上げる一方、新規システム開発・パッケージ販売によるフロー収益も確保する。売上原価の主体は労務費(1,396,911百万円相当)と外注加工費(2,278,982百万円相当)であり、プロジェクト管理精度の向上と原価構造改善が収益性改善の鍵となる。

企業の強み

1999年創業以来、証券フロントシステム開発に特化し、国内証券会社において米国株式システムを中心に多数の導入実績を有する。東京証券取引所・大阪証券取引所・東京工業品取引所のIndependent Software Vendorに認定された実績を持ち、業界内での信頼性・専門性は高い。

2025年3月にSBIホールディングス・松井証券・岩井コスモ証券を割当先とする第三者割当増資(払込総額539,448千円)を実施し資本業務提携を締結。さらに2026年2月には東海東京フィナンシャル・ホールディングスとも資本業務提携を締結し、大手総合証券グループへのアクセスを確保した。

2024年にISO/IEC27017クラウドセキュリティ認証を取得し、証券会社向け多要素認証基盤「SpotPath」を提供開始。Web3ウォレット技術を持つミンカブWeb3ウォレットを子会社化・吸収合併し、NFT・ブロックチェーン基盤「toku-chain」を展開。

生成AIを活用した金融業務支援ソリューションの実証も進めている。

エンヴァリスの着眼点

2025年12月期は売上高5,052百万円(前期比+10.0%)、営業利益260百万円と黒字転換を達成したが、特別損失として投資有価証券評価損70百万円・のれん減損損失14百万円・損害賠償金11百万円の計95百万円を計上。税引前利益は164百万円にとどまり、法人税等107百万円控除後の親会社帰属純利益は57百万円と薄利。

2026年12月期予想の営業利益480百万円(前期比+85%)達成には、特別損失の抑制と売上総利益率の更なる改善が不可欠であり、達成確度の見極めが重要。

2025年12月期は子会社2社取得(取得対価計137百万円)、投資有価証券取得272百万円、無形固定資産取得452百万円と積極投資を実施。投資活動CFは906百万円の支出となり、財務活動CF(762百万円収入)で補填する構造。

のれん残高は306百万円(前期比+24百万円)に積み上がっており、今後の減損リスクに留意が必要。東海東京FHとの資本業務提携(858百万円調達)は財務基盤強化に寄与するが、希薄化効果も伴う。

市場環境として、証券業界の24時間365日化・規制対応強化・DX推進はシステムインフラ需要の継続的拡大をもたらしており、同社の事業環境は良好。一方、売上原価3,807百万円(売上高比75.3%)の高い外注依存構造は利益率改善の制約要因。

また主要顧客2社への売上集中(2025年12月期上位2社合計で売上高の約24%)は、顧客動向変化による業績変動リスクを内包しており、顧客分散化の進捗が中長期的な評価ポイントとなる。

成長戦略

証券IT基盤を軸に、大手証券提携・AI活用・海外展開で収益力を高める

2026年2月に東海東京フィナンシャル・ホールディングスと資本業務提携を締結し、858百万円を調達。次世代金融商品開発・証券業務DX・AI活用・金融デジタル人材育成での協業を推進し、新規顧客基盤へのアクセス拡大と次世代システム共同開発を目指す。

証券業界向けSaaS型クラウドサービスの拡大に注力し、安定的なストック収益基盤を構築。前受金残高は126百万円(前期比+11百万円)と増加傾向にあり、継続課金型収益の積み上げによる業績安定化を図る。

2025年4月取得のトレードアドバイザリーテクノロジーズ(投資助言・デジタル金融アドバイザリー)を通じ、FX・暗号資産・株式・投資信託へのリアルタイム取引機会提供サービスを展開。ミンカブWeb3ウォレットの技術資産を吸収合併により内製化し、Web3事業基盤を強化。

開発標準化・運用高度化・品質管理強化・テスト工程効率化に加え、生成AI等の自動化技術を活用し、品質と安定性を維持しながら短いリードタイムで価値提供できる体制を構築。売上総利益率・営業利益率の改善を重要経営指標として位置付けている。

業務提携を通じた段階的な海外事業展開を進め、証券IT分野における当社グループの知見をグローバルに展開するための基盤づくりに取り組む。現行中期経営計画(2022年度〜2026年)の最終年度に向けて成果の収益化を目指す。

最終更新: 2026年7月17日