事業内容
株式会社ビーブレイクシステムズは2002年設立、東京証券取引所グロース市場上場のITベンダーである。主力事業はサービス業(システム開発・派遣・広告業等)向けクラウドERP「MA-EYES」の開発・販売を行うパッケージ事業と、Java特化の常駐型システム開発・IT人材派遣を行うシステムインテグレーション事業の2本柱で構成される。
主要顧客は従業員数100人以上1,000人未満の中堅サービス業企業であり、SaaS版・一括導入版・スクラッチ開発の3形態で提供する。単体経営で企業集団は形成していない。
ビジネスモデル
パッケージ事業はERP導入時の一括対価(フロー型)と継続利用料(ストック型)の二層構造で収益を得る。SaaS版は最短3営業日で稼働可能な低参入障壁型、一括導入版はセミオーダー手法による高付加価値型として顧客層を使い分ける。
システムインテグレーション事業は常駐型開発・人材派遣で安定収益を確保しつつ、両事業間でエンジニアを柔軟に配置転換することで稼働率を最適化する構造を持つ。
企業の強み
標準パッケージの基盤を活用しつつ顧客固有機能をスクラッチ同様に開発する「セミオーダー」手法を採用。業務プロセス変更を強いる従来型ERPの課題を解消し、予算制約のある中堅サービス業へのERP導入ハードルを引き下げている。2005年のMA-EYESリリース以来、20年にわたり同手法を磨き続けている。
2025年6月期末時点で有利子負債残高はゼロ。現金及び預金残高は1,704百万円、総資産2,292百万円に対し純資産1,714百万円と財務健全性は高い。定期預金・有価証券への積極的な資金運用も行っており、事業拡大や投資余力を十分に確保している。
パッケージ事業とシステムインテグレーション事業の双方に対応可能な技術者体制を構築し、繁閑に応じて柔軟に配置転換する。2025年6月期にはパッケージ事業の売上減少局面でSI事業へエンジニアをシフトし、SI事業売上高651百万円(前期比10.0%増)・セグメント利益154百万円(同13.5%増)を実現した。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
2026年6月期第3四半期累計(9ヶ月)の売上高は1,028百万円(前年同期比▲2.3%)、営業利益99百万円(同+11.7%)、経常利益96百万円(同+7.4%)、四半期純利益75百万円(同+4.2%)。売上原価557百万円・販管費372百万円と費用全体が圧縮され、売上総利益率は45.8%(前年同期45.9%)とほぼ横ばいを維持しつつ、販管費削減が営業利益改善に直結した。
財政面では総資産2,416百万円(前期末比+124百万円)、純資産1,762百万円(同+48百万円)と堅調に拡大。過去5期の営業利益は2023期176百万円をピークに2025期110百万円まで低下していたが、2026期は通期予想142百万円(前期比+29.3%)と明確な回復軌道に入っている。
外部環境として国内企業のシステム投資ニーズは安定しており、エンジニア需要も高水準を維持しているが、為替変動や地政学リスクによる先行き不透明感が企業の投資判断に影響する可能性がある。
成長戦略
次世代MA-EYES開発・SaaS拡販・SI事業強化の三位一体で収益構造を高度化
SaaS版ノンカスタマイズ版の新規受注が計画比堅調に推移しており、ストック型収益の積み上げを加速させる。継続利用料収入の拡大により収益の安定性・予見可能性を高めることが目的。2026年6月期第3四半期累計でパッケージ事業売上高549百万円を計上。
研究開発プロジェクトへのエンジニアアサインを優先する方針を明示しており、次世代製品の開発に経営資源を集中投下している。SI事業の短期収益を一部犠牲にしてでも将来の製品競争力強化を優先する戦略的判断が行われている。
堅調なIT需要を背景に単価・工数・売上高が計画を上回る水準で推移。Humalanceを活用した外部フリーランスリソースの確保により受注対応力を強化し、パッケージ事業の開発工数変動を吸収しながら安定収益を創出する。3Q累計売上高479百万円。
最終更新: 2026年7月17日

