事業内容
テモナ株式会社は2008年設立、「サブスクで世の中を豊かに」をパーパスに掲げるサブスクリプションビジネス支援企業。EC支援事業では「サブスクストア」「たまごリピート」「サブスクストアB2B」「サブスクアット」の4サービスをSaaS形式で提供し、化粧品・健康食品・アパレルから食品・リアル店舗まで幅広いEC事業者を対象とする。
子会社・株式会社サックルによるシステム開発・SES提供のエンジニアリング事業、2024年11月設立のサブスクソリューションズ株式会社によるサブスク型ファイナンスサービス(フィンテック事業)を加えた3セグメント構成。2017年東証マザーズ上場、2022年プライム市場上場、2023年スタンダード市場へ移行。
ビジネスモデル
EC支援事業の主収益はSaaS月額利用料(リカーリング収益)と、顧客の流通総額に連動する決済手数料(GMV連動収益)の2本柱。2025年9月期の流通総額は1,223億円。
これに加え「サブスクストア」カスタマイズ等の受託開発収益(133百万円、前期比325.9%増)が拡大中。エンジニアリング事業はSES提供による人月型収益、フィンテック事業はサブスク型ファイナンスサービスによる新規収益源を構築中。
企業の強み
2009年のサービス開始以来、定期通販・サブスクリプションECに特化したSaaSを提供し続け、2025年9月期の流通総額は1,223億円に達する。「サブスクストア」「たまごリピート」合計705アカウントが稼働し、BtoC・BtoB・リアル店舗まで対応する4サービス体制で市場をカバーする。
内製化促進による外注費・支払手数料削減(33百万円減)と、業務効率化・人員適正再配置による給与手当削減(121百万円減)により、販売費及び一般管理費が前期比17.4%減の820百万円に圧縮。2025年9月期に営業利益156百万円・当期純利益73百万円を計上し、3期連続赤字から黒字転換を果たした。
子会社・株式会社サックルが2025年9月期に売上高412百万円(前期比14.6%増)・セグメント利益23百万円を計上。グループ内EC支援事業向け内部受託251百万円を担い、外注依存低減とコスト構造改善に直接貢献。SES提供先の継続的増加により外部収益も拡大している。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
過去5期の売上高は2021期2,405百万円をピークに2024期1,826百万円まで縮小後、2025期1,833百万円でほぼ横ばいに転じた。2025期はコスト削減主導で営業利益156百万円・当期利益73百万円と黒字転換を達成したが、2026年9月期中間期(2025年10月〜2026年3月)は売上高905百万円(前年同期比3.3%減)、営業利益3百万円(同96.7%減)、親会社株主帰属中間純損失33百万円と急激に悪化した。
主因は「たまごリピート」への不正アクセスによるシステム障害(特別損失56百万円計上・売上減少)と、フィンテック事業拡大に伴う売上原価の増加(前年同期比17.6%増)。外部環境としてBtoC-EC市場は前年比5.1%増と拡大継続しているが、自社アカウント数の減少がその恩恵を享受できていない状況にある。
通期予想(売上高2,025百万円・営業利益60百万円)は変更なしだが、後半での大幅回復が必要。
成長戦略
既存SaaS強化・フィンテック育成・BCモール商流拡大の三軸で事業規模拡大を目指す
「サブスクストア」「たまごリピート」の機能強化と販売推進により、減少傾向にあるアカウント数(645件、前年同期比14.1%減)の下げ止まりと新規獲得を目指す。不正アクセス障害からの復旧・信頼回復が直近の最優先課題。
「サブスクアット」を活用したリアル店舗マーケット『BCモール』の商流参画により、2026年9月期中間期のその他収益が前年同期比325.2%増の63百万円に急拡大。EC支援事業の新たな収益源として取引量のさらなる増加を図る。
サブスクソリューションズによるサブスク型ファイナンスサービスを拡大し、2026年9月期中間期に黒字転換(セグメント利益13百万円)を達成。賃貸資産への投資(244百万円)を通じてサービス提供基盤を整備し、グループの第三の収益柱として育成する。
株式会社サックルによるシステムエンジニアリングサービスの提供先を継続的に増加させ、2026年9月期中間期に売上高246百万円(前年同期比15.4%増)・セグメント利益12百万円(同21.3%増)を達成。グループ内外への安定的なエンジニアリングリソース供給を継続する。
本社・福岡事務所移転に伴う地代家賃・減価償却費の削減等により、2026年9月期中間期の販売費及び一般管理費を413百万円(前年同期比3.8%減)に圧縮。経済の不透明性の中でも安定収益を確保できる体制構築を継続する。
最終更新: 2026年7月17日

