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テモナ株式会社

3985東証スタンダード情報通信業

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テモナ株式会社3985

事業内容

テモナ株式会社は2008年設立、「サブスクで世の中を豊かに」をパーパスに掲げるサブスクリプションビジネス支援企業。EC支援事業では「サブスクストア」「たまごリピート」「サブスクストアB2B」「サブスクアット」の4サービスをSaaS形式で提供し、化粧品・健康食品・アパレルから食品・リアル店舗まで幅広いEC事業者を対象とする。

子会社・株式会社サックルによるシステム開発・SES提供のエンジニアリング事業、2024年11月設立のサブスクソリューションズ株式会社によるサブスク型ファイナンスサービス(フィンテック事業)を加えた3セグメント構成。2017年東証マザーズ上場、2022年プライム市場上場、2023年スタンダード市場へ移行。

ビジネスモデル

EC支援事業の主収益はSaaS月額利用料(リカーリング収益)と、顧客の流通総額に連動する決済手数料(GMV連動収益)の2本柱。2025年9月期の流通総額は1,223億円。

これに加え「サブスクストア」カスタマイズ等の受託開発収益(133百万円、前期比325.9%増)が拡大中。エンジニアリング事業はSES提供による人月型収益、フィンテック事業はサブスク型ファイナンスサービスによる新規収益源を構築中。

企業の強み

2009年のサービス開始以来、定期通販・サブスクリプションECに特化したSaaSを提供し続け、2025年9月期の流通総額は1,223億円に達する。「サブスクストア」「たまごリピート」合計705アカウントが稼働し、BtoC・BtoB・リアル店舗まで対応する4サービス体制で市場をカバーする。

内製化促進による外注費・支払手数料削減(33百万円減)と、業務効率化・人員適正再配置による給与手当削減(121百万円減)により、販売費及び一般管理費が前期比17.4%減の820百万円に圧縮。2025年9月期に営業利益156百万円・当期純利益73百万円を計上し、3期連続赤字から黒字転換を果たした。

子会社・株式会社サックルが2025年9月期に売上高412百万円(前期比14.6%増)・セグメント利益23百万円を計上。グループ内EC支援事業向け内部受託251百万円を担い、外注依存低減とコスト構造改善に直接貢献。SES提供先の継続的増加により外部収益も拡大している。

エンヴァリスの着眼点

2025年10月24日発生の不正アクセスによるシステム障害は、「たまごリピート」のリカーリング収益を前年同期比39.3%減(88百万円)、GMV連動収益を同18.0%減(177百万円)に押し下げ、特別損失55百万円(システム障害対応費用)の計上を招いた。中間期の親会社株主帰属純損失は33百万円に転落。

通期予想(売上高2,025百万円・営業利益60百万円)は据え置かれているが、中間期売上高905百万円は通期予想の約44.7%にとどまり、後半(2026年4月〜9月)での大幅な業績回復が前提となっている点は注視が必要。

「サブスクストア」「たまごリピート」合計アカウント数は645件(前年同期比14.1%減)と減少が続いており、リカーリング収益の縮小圧力が継続している。「サブスクストアB2B」(18件、同5.3%減)、「サブスクアット」(168件、同2.3%減)も軒並み減少。

EC支援事業のセグメント損失は29百万円(前年同期はセグメント利益92百万円)と急悪化しており、アカウント数の下げ止まりと新規獲得の加速が収益回復の前提条件となる。

フィンテック事業の黒字転換は新規事業の収益モデル検証として前向きに評価できる。一方、フィンテック事業の拡大に伴い賃貸資産が前期末27百万円から244百万円へ急増し、買掛金も110百万円増加した。

投資活動によるキャッシュアウトは147百万円(前年同期比約14倍)に拡大し、現金及び現金同等物は138百万円減少して1,093百万円となった。自己資本比率も42.0%から38.7%へ低下しており、フィンテック事業の成長投資ペースと財務健全性のバランスが今後の焦点となる。

成長戦略

既存SaaS強化・フィンテック育成・BCモール商流拡大の三軸で事業規模拡大を目指す

「サブスクストア」「たまごリピート」の機能強化と販売推進により、減少傾向にあるアカウント数(645件、前年同期比14.1%減)の下げ止まりと新規獲得を目指す。不正アクセス障害からの復旧・信頼回復が直近の最優先課題。

「サブスクアット」を活用したリアル店舗マーケット『BCモール』の商流参画により、2026年9月期中間期のその他収益が前年同期比325.2%増の63百万円に急拡大。EC支援事業の新たな収益源として取引量のさらなる増加を図る。

サブスクソリューションズによるサブスク型ファイナンスサービスを拡大し、2026年9月期中間期に黒字転換(セグメント利益13百万円)を達成。賃貸資産への投資(244百万円)を通じてサービス提供基盤を整備し、グループの第三の収益柱として育成する。

株式会社サックルによるシステムエンジニアリングサービスの提供先を継続的に増加させ、2026年9月期中間期に売上高246百万円(前年同期比15.4%増)・セグメント利益12百万円(同21.3%増)を達成。グループ内外への安定的なエンジニアリングリソース供給を継続する。

本社・福岡事務所移転に伴う地代家賃・減価償却費の削減等により、2026年9月期中間期の販売費及び一般管理費を413百万円(前年同期比3.8%減)に圧縮。経済の不透明性の中でも安定収益を確保できる体制構築を継続する。

最終更新: 2026年7月17日