事業内容
株式会社ユーザーローカルは「ビッグデータ×人工知能で世界を進化させる」を経営理念に掲げ、2005年設立・2017年東証マザーズ上場(現プライム市場)のAI・データ解析専業企業。主力サービスはWebマーケティング支援ツール「User Insight」、ソーシャルメディア解析ツール「Social Insight」、問い合わせ自動化ツール「Support Chatbot」、法人向け生成AIプラットフォーム「ユーザーローカル ChatAI」の4本柱。
顧客企業の意思決定支援・業務効率化・DX推進を幅広い業種・企業規模に対して提供しており、単一顧客への売上依存度が10%未満と分散した顧客基盤を有する。
ビジネスモデル
低価格・導入容易なSaaS形態でサービスを提供し、月次・年次のサブスクリプション収益を積み上げるストック型モデル。利用者数の増加に伴いビッグデータが蓄積され、AIの精度・解析能力が向上するネットワーク効果が働く構造。
設備投資は主にサーバー等インフラに限定され、借入金ゼロ・営業キャッシュフローによる自己資金で賄う財務規律を維持している。
企業の強み
2021期から2025期にかけて売上高は2,088百万円→4,582百万円(5年間で約2.2倍)、営業利益は855百万円→1,971百万円へ拡大。2025期の営業利益率は43.0%に達し、SaaS企業として極めて高い収益性を維持している。
2025期末時点で借入金残高ゼロ、現金及び預金残高は8,546百万円(資産合計9,971百万円の約86%)。純資産合計8,699百万円に対し自己資本比率は約87%と財務健全性が極めて高く、事業投資・株主還元の双方に対応できる財務基盤を有する。
情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)の国際規格ISO/IEC 27001およびクラウドセキュリティ規格ISO/IEC 27017を取得。全社員への情報管理研修を実施しており、データを扱うSaaS企業として顧客企業からの信頼獲得に寄与している。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
過去5期の売上高は2,088百万円(2021期)→4,582百万円(2025期)と年平均約21.8%成長。2026年6月期第3四半期累計(9ヶ月)は売上高3,934百万円(前年同期比17.0%増)、営業利益1,889百万円(同24.4%増)、経常利益1,903百万円(同25.3%増)、四半期純利益1,384百万円(同31.9%増)と全利益段階で増益率が売上高増収率を上回り、収益性改善が加速している。
当期は投資有価証券売却益55百万円・受取補填金45百万円の特別利益計100百万円が発生し、税引前四半期純利益は2,004百万円に達した。財政面では総資産10,742百万円、純資産9,499百万円、自己資本比率88.4%と健全性を維持。
外部環境として、AIおよびDX推進への社会的関心の高まりがビッグデータ・AIクラウドサービス需要を押し上げている。
成長戦略
AIアルゴリズム拡充・既存サービスAI実装・新規AIサービス開発の3本柱で中長期成長を追求
独自AIアルゴリズムの開発・強化により、既存4サービスの付加価値向上と新規サービス創出の基盤を整備。AIエンジニア・データサイエンティストの育成にも継続投資し、技術競争力の維持・向上を図る。
User Insight・Social Insight・Support Chatbot・ChatAIの各サービスにAI機能を順次実装し、顧客の業務効率化・DX推進ニーズに対応。サービス品質向上による解約抑止と単価向上を狙う。
ChatGPT等の対話AI・生成AIとのサービス連携や、ビッグデータ分析×AIによる新規商品開発を積極推進。法人向け生成AIサービス「ChatAI」を中心に新規顧客獲得と市場拡大を図る。
新規取引先開拓のための販売促進活動を強化するとともに、既存顧客のLTV最大化を目的としたカスタマーサクセス体制を整備。2026年6月期第3四半期累計で売上高17.0%増を実現しており、体制強化の効果が業績に反映されている。
2026年6月期の年間配当予想を24円(前期14円から10円増配)に修正。加えて株主優待制度の導入を2026年5月7日に公表。潤沢なキャッシュを背景に成長投資と株主還元を両立させる方針を明確化。
最終更新: 2026年7月17日

