事業内容
株式会社ビーグリーは、コミック配信サービス「まんが王国」を核とするプラットフォームセグメントと、株式会社ぶんか社グループを中核とするコンテンツセグメントの2事業を展開する。2006年のサービス開始以来、「まんが王国」は会員数900万人・累計25億冊ダウンロードを誇る国内有数の電子コミックプラットフォームに成長。
ぶんか社は女性向け漫画を得意とする総合出版社であり、売上の大半をデジタルが占める。日本テレビ放送網との資本業務提携を通じ、IP創出・利活用の拡大を推進し、「グローバルで通用するコンテンツプロデュースカンパニー」を目指している。
主要顧客はスマートフォン・タブレットを利用する漫画読者および女性向けコンテンツ消費者。
ビジネスモデル
プラットフォームセグメントでは、ユーザーがポイントを購入してコンテンツを消費するユーザー課金モデルを採用。月額コースと従量課金の併用が可能で、毎日最大50%還元のポイントプログラムがロイヤルカスタマーの育成に機能する。
出版社・作家との直接契約2,000件超により中間マージンを排除し、高収益分配を実現。コンテンツセグメントでは、ぶんか社が女性向け漫画のデジタル出版を主軸に収益を確保し、紙出版はコストコントロールで収益性を維持する。
企業の強み
電子書籍業界で一般的な取次会社経由ではなく、作家・出版社との直接契約を2,000件超保有。中間マージンを排除することで著作権者と当社双方に高収益分配を実現するとともに、電子未配信・絶版タイトルの調達や柔軟なキャンペーン実施を可能にしている。
2006年のサービス開始から19年以上の運営実績を持ち、2025年1月に会員数900万人、2025年7月に累計25億冊ダウンロードを突破。第三者調査機関による電子コミックサービス調査で「お得感No.1」を獲得しており、ブランド認知と顧客基盤の厚みが競合との差別化要因となっている。
コンテンツ閲覧に使用するビューア「Next Viewer」を自社内製開発し、ページ・コマビュー形式に対応。加えて、ユーザーの購買・閲覧情報を基にした自社開発AIレコメンド機能を実装し、サイト最適化と利用継続率向上に貢献。蓄積されたビッグデータはコンテンツ制作にも活用されている。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
過去5期の売上高は2023期19,081百万円をピークに減少傾向が続き、2025期は16,720百万円まで落ち込んだ。2026年1Q累計売上高は3,767百万円(前年同期比9.1%減)と減収トレンドが継続。
営業利益は185百万円(同19.2%減)、親会社株主帰属純利益は31百万円(同66.9%減)と大幅悪化した。純利益の急減は法人税等141百万円が税引前利益172百万円の大半を占めたことによる。
外部要因として電子書籍市場の競争激化と紙出版市場の縮小が続いており、事業環境の厳しさは増している。通期予想(売上高17,091百万円、前期比2.2%増、営業利益1,491百万円、同9.0%増)は据え置かれているが、1Q進捗率は低水準にとどまる。
成長戦略
「まんが王国」差別化・独自コンテンツ創出・外部提携によるIP拡大の三本柱
課金意欲の高いヘビーユーザーの定着・育成を図り、課金者数と顧客単価の向上を目指す。2026年1Qは広告費削減と並行して実施しているが、アクティブユーザー数の減少を補うには至っておらず、「まんが王国」売上高は前年同期比8.9%減と依然として減収が続いている。
「まんが王国」の新たなユーザー獲得と認知拡大を図るため、ショート動画を活用したSNSマーケティングを2026年1Qに開始した。新施策として本格稼働を開始したばかりであり、ユーザー数への貢献効果は今後の検証が必要な段階にある。
HJホールディングスとの提携による「Hulu」での電子コミック配信サービスにおいて、2026年1Qから新規ユーザー獲得に向けた各種施策を本格的に開始した。プラットフォームセグメントの他社配信売上高は前年同期比約2.6倍(133百万円)に拡大しており、一定の成果が出始めている。
自社オリジナル作品の外販売上が好調に推移しており、ぶんか社グループ作品のテレビドラマ化(2026年1月・3月にテレビ東京で2作品放送)によるIP認知度向上も継続している。コンテンツ資産の多面的活用により、プラットフォーム・コンテンツ両セグメントの収益底上げを図る。
最終更新: 2026年7月17日

