事業内容
株式会社イノベーションは「『働く』を変える」をミッションに掲げ、法人営業の「認知→見込み顧客情報入手→見込み顧客育成→提案・クロージング→アップセル・クロスセル」の5領域全体をインターネットサービスで支援する。主力のオンラインメディア事業では法人向けIT製品比較・資料請求サイト「ITトレンド」を運営し、ITソリューション事業ではMAツール「SHANON MARKETING PLATFORM」「List Finder」を提供する。
2025年のシャノンTOB子会社化により売上規模が拡大し、当社及び子会社9社で構成されるグループとして、BtoBマーケティング支援の川上から川下まで一貫したサービスを展開している。主要顧客はIT製品・アウトソーシングサービスを販売する法人企業。
ビジネスモデル
オンラインメディア事業では掲載企業から資料請求1件ごとの成果報酬課金で収益を得る。ITソリューション事業ではMAツールの月額利用料を主軸とするストック型収益を積み上げる。
両事業は法人営業プロセスの上流(認知・リード獲得)と下流(育成・クロージング)を担い、相互送客・クロスセルによる顧客生涯価値の最大化を図る構造となっている。
企業の強み
「ITトレンド」によるリード獲得支援(オンラインメディア事業)と「SHANON MARKETING PLATFORM」「List Finder」によるリード育成・クロージング支援(ITソリューション事業)を自社グループ内で完結させる。競合他社が単一領域に特化する中、法人営業プロセス全域を提供できる点は模倣困難な構造的優位性である。
2026年3月期末時点で「ITトレンド」の掲載製品数は8,377製品(前期比137.4%増)、408サービスカテゴリー、4,501社に達した。掲載製品数の大幅拡充は中長期的な資料請求数向上の基盤となり、成果報酬型課金モデルにおける収益ポテンシャルを高める。
この製品データベースの厚みは競合サイトとの差別化要因でもある。
2025年1月のTOBにより株式会社シャノンを連結子会社化し、ITソリューション事業の売上高は前期比627.4%増の2,914百万円に拡大した。「SHANON MARKETING PLATFORM」と「List Finder」の2製品を保有し、大企業向け高機能MAと中堅企業向け廉価MAの双方をカバーする製品ポートフォリオを構築している。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
売上高は2022年3月期4,380百万円から2026年3月期6,968百万円へ5期連続増収を達成。2026年3月期の30.4%増はシャノン連結効果(ITソリューション事業売上高が前期比627.4%増の2,914百万円)が主因。
一方、営業利益は2022年3月期778百万円をピークに低下が続き、2026年3月期は248百万円の営業損失と初の赤字転落。販管費の急増(シャノン統合コスト・のれん償却・全社費用増)に加え、オンラインメディア事業が生成AI普及という外部環境変化により来訪者数33.9%減・セグメント利益22.0%減と収益性が低下したことが重なった。
2027年3月期は売上高7,030百万円(+0.9%)・営業利益130百万円の黒字回復を予想している。
成長戦略
シャノン統合シナジー最大化と生成AI時代対応の新BtoB販促モデル構築
「SHANON MARKETING PLATFORM」と「List Finder」の製品・顧客基盤の相互補完によるクロスセル強化、業務効率化を通じた競争力向上を推進。国内MAアカウント数No.1を目標に掲げ、中長期的にはSFA・CRM領域も含めた顧客獲得・育成フロー全体を支援するツール群への展開を目指す。
SEO依存型集客からの脱却を図り、動画プラットフォーム「bizplay」・オンライン展示会「ITトレンドEXPO」等リッチコンテンツを強化。「AIが学習するデータとしてのコンテンツ」提供による網羅的製品情報の維持と、人間固有の体験価値を重視したメディアの棲み分け最適化により、生成AI時代においても媒体価値を維持・向上させる。
2025年12月に完了した子会社間の事業譲渡・株式譲渡によるグループ再編を通じ、収益性の向上と経営資源の集中を加速。金融プラットフォーム事業では業務委託部門売却後の体制再構築と収益性重視の運営を徹底し、持続的な利益体質への転換を図る。
INNOVATION HAYATE V Capital及び2025年5月組成のINNOVATION V Capitalを通じ、最新テクノロジー・ビジネスシーズを持つスタートアップとの接点を拡大。出資先のIPO・バリューアップによるフィナンシャルリターンの実現と、グループ各事業とのオープンイノベーション連携による非連続的成長を目指す。
最終更新: 2026年7月19日

