景気動向による業績影響
官公庁・証券・金融・生損保・一般事業会社等の幅広い顧客を持つ当社は、国内景気の変動や消費動向の悪化により、受注量の減少や受注単価の低下が生じるリスクを抱える。顧客サイドのビジネス環境悪化が直接的に業績へ波及する構造となっている。有報上、特段の対応策の記載はなく、景気変動への構造的な脆弱性が残存している。
ビジネスフォーム市場の縮小
デジタル化・ネット化の進展により、コンピュータ用事務帳票類等の従来型ビジネスフォーム市場は縮小傾向にある。データ出力関連売上高の比率が高まっているものの、ビジネスフォームは依然として主要部分を占めており、市場変化への対応が遅れた場合に業績への影響が生じる。また市場変化に伴う売上形態の複雑化により、売上計上時期の変動リスクも存在する。
業態改革の遅延リスク
ビジネスフォーム市場の縮小に対応するため、当社は自らの業態改革を推進する必要があると認識している。しかし、市場変化への対応を著しく損ねた場合には業績に重大な影響を及ぼす可能性があり、改革の実行スピードが競合環境や市場変化に追いつかないリスクがある。有報上、具体的な業態改革の進捗や数値目標の記載はない。
原材料(印刷用紙)価格変動
主要製品の材料である印刷用紙は、石油価格や海外チップ・パルプ市場の動向により製紙メーカーからの仕入価格が上昇するリスクがある。製造コスト削減で吸収しきれない場合や販売価格への転嫁が困難な場合、業績に悪影響を及ぼす。当社は印刷用紙の安定的な量の確保と可能な限りの低価格での仕入に努めているとしている。
情報漏洩・サイバー攻撃リスク
社会的にランサムウェア被害が深刻化する中、当社は顧客の個人情報・機密情報を大量に取り扱うため、サイバー攻撃や情報漏洩が発生した場合、社会的信用の失墜や顧客からの損害賠償請求等により業績に大きく影響する可能性がある。対応策として2025年1月に情報セキュリティ統括室(代表取締役社長直轄)を新設し、EDR・MDRの導入、個人情報検出ツール・データ暗号化・メール誤送信防止サービスの活用など多層的防御を実施している。さらに2025年5月にはCSIRTを発足させ、インシデント発生時の即応体制を整備している。
プライバシーマーク・ISO認証維持
当社は2003年3月にプライバシーマーク認定を取得し2025年3月に11度目の更新認定を受けるとともに、2013年取得のISO27001認証についても2025年12月に4度目の更新認定を受けている。これらの認証は顧客からの信頼の基盤となっており、万一認証を維持できない事態が生じた場合、受注機会の喪失や顧客離れにつながるリスクがある。現時点では継続的に更新認定を受けており、体制整備が継続されている。
BPO案件の一過性・短期性リスク
BPO市場では、コロナ禍のコールセンター業務・受付窓口業務のように複数年にわたる継続案件がある一方、極めて短期一過性に終わる案件も存在し、受注の継続性が不安定となるリスクがある。案件の性質によって売上の変動幅が大きくなり、当社業績に大きく影響を及ぼす可能性がある。企業を取り巻く環境の激変により、アウトソーシング需要の形態が多様化・複雑化していることが背景にある。
BPO市場の競合激化リスク
BPO市場は企業のアウトソーシングの受け皿として成長が期待される一方、参入企業の増加により競合が激化する可能性がある。当社はコロナ禍での実績を積み上げてきたが、継続的な受注確保には競合他社との差別化が不可欠であり、受注獲得に失敗した場合は業績への影響が生じる。有報上、具体的な競合対応策の記載はない。
デジタル化対応の技術的リスク
ビジネスフォーム市場の縮小を背景に、当社はデータ出力関連事業へのシフトを進めているが、デジタル化・ネット化の急速な進展に技術的対応が追いつかない場合、競争力の低下につながるリスクがある。市場の変化に伴い売上形態も複雑化しており、システム対応の遅れが業務効率や売上計上管理にも影響を及ぼす可能性がある。有報上、具体的な技術投資計画の記載はない。
想定外インシデントによる事業継続リスク
万全な安全管理体制を整備しているものの、想定を超えた条件下での事故が発生した場合、社会的信用の失墜や顧客からの損害賠償請求等が生じ、業績に大きく影響を及ぼす可能性があると有報に明記されている。情報セキュリティ統括室の新設やCSIRTの発足により事業継続性の確保を目指しているが、未知の脅威や人的ミスによるリスクは完全には排除できない。今後も設備・システム上の安全管理体制と人的管理措置の継続的整備が課題となっている。
重要度・発生可能性は企業の開示情報に基づいて表示されています
最終更新: 2026年4月27日

