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株式会社カナミックネットワーク

3939東証プライム情報通信業

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株式会社カナミックネットワーク3939

事業内容

株式会社カナミックネットワークは2000年10月設立、東証プライム上場の医療・介護特化型クラウドサービス企業。「超高齢社会の地域包括ケアをクラウドで支える」を経営理念に掲げ、自治体・医師会・介護事業者・訪問看護師・ケアマネジャー等の多職種他法人が法人の枠を越えてリアルタイムに情報共有・コミュニケーション・データ利活用できるICTプラットフォーム「カナミッククラウドサービス」を主力に展開。

これに加え、24時間フィットネスジム運営による健康寿命延伸事業、Ruby言語を活用したIT受託開発・バックエンドシステム導入コンサルのソリューション開発事業の3セグメントで構成される。主要顧客は全国の自治体・医師会・介護サービス事業者等。

ビジネスモデル

収益の中核は医療・介護クラウドプラットフォーム事業(2025年9月期売上高3,583百万円、セグメント利益率41.8%)。カナミッククラウドサービスはサブスクリプション型のストックビジネスであり、有料ユーザーID数は2021年9月末89,267IDから2025年9月末221,822IDへ継続拡大。

これに介護関連インターネット広告・ホームページ制作等のプラットフォームサービスが付随。健康寿命延伸事業(フィットネスジム運営・FC)とソリューション開発事業(Ruby開発・バックエンドシステム導入コンサル)が補完的収益源を形成する。

企業の強み

2000年の設立以来、介護保険制度施行と同時期にASPサービスを開始。特許(特許番号4658225)を保有し、厚生労働省・総務省のモデル事業や東京大学高齢社会総合研究機構との共同研究にも参画。

プライバシーマーク(2006年)・医療情報ASP・SaaS情報開示認定制度(2017年)を取得し、業界内での信頼性・参入障壁を確立している。

カナミッククラウドサービスの有料ユーザーID数は2021年9月末89,267IDから2025年9月末221,822IDへ4年間で約2.5倍に拡大。ストックビジネスモデルにより既存顧客収益が積み上がる構造で、医療・介護クラウドプラットフォーム事業のセグメント利益率は41.8%(2025年9月期)と高水準を維持している。

売上高は2021年9月期2,081百万円から2025年9月期5,501百万円へ5期で約2.6倍に拡大。営業利益も同期間842百万円から1,607百万円へ増加し、2025年9月期の営業利益率は29.2%。

2025年9月期の営業利益目標1,600百万円に対し実績1,607百万円(達成率100.4%)と計画を確実に達成している。

エンヴァリスの着眼点

2026年9月期通期営業利益予想2,050百万円に対し、中間期実績は1,001百万円(進捗率48.8%)。売上高も通期予想6,350百万円に対し3,135百万円(49.4%)と折り返し地点でほぼ計画通りの進捗。

業績予想の修正はなく、通期目標(営業利益前期比27.5%増)の達成確度は高まっている。ただし、ソリューション開発事業が中間期に16百万円のセグメント損失を計上しており、下期での挽回が通期達成の鍵となる。

健康寿命延伸事業のセグメント利益は中間期111百万円(前年同期比94.1%増)と倍増近い改善を示した。店舗運営DX化によるコスト削減効果が顕在化しており、セグメント利益率は前年同期の8.0%から15.6%へ大幅改善。

一方、売上規模は714百万円と全体の約23%にとどまり、グループ全体の利益貢献は限定的。外部要因として健康意識の高まりは追い風だが、フィットネス市場の競合激化リスクも継続して注視が必要。

医療・介護クラウドプラットフォーム事業内の「その他サービス」(大口顧客向けカスタマイズ開発)が中間期売上高218百万円(前年同期比223.4%増)と急拡大し、セグメント成長を牽引。また営業活動によるキャッシュ・フローは820百万円(前年同期551百万円)と大幅改善し、フリーキャッシュフロー(営業CF820百万円-投資CF236百万円)は585百万円と潤沢。

現金及び現金同等物は3,419百万円を確保しており、M&A余力・株主還元余力ともに十分な水準にある。

成長戦略

Kanamic vision2035のもとAI・海外・M&Aを軸に医療介護DXのグローバル展開を推進

既存顧客のストック収益を基盤に継続的な新規顧客獲得を推進。2026年9月期中間期のカナミッククラウドサービス売上高は1,620百万円(前年同期比8.6%増)と安定成長を継続。有料ユーザーID数の拡大が収益の安定性を担保する。

取得した患者・要介護者等の情報をビッグデータとして解析し、国・自治体・保険会社等が必要とするエビデンスを見つけ出すAIサービスを展開。自律型AIエージェント搭載の介護AISaaSの提供開始によりサービス付加価値を向上させ、単価上昇と新規顧客獲得を狙う。

24時間フィットネスジムの直営・FC展開を継続しつつ、店舗運営DX化によるコスト削減を推進。2026年9月期中間期のセグメント利益率は15.6%(前年同期8.0%)へ大幅改善。株式会社アーバンフィットの新規店舗開設も継続中。

THE WORLD MANAGEMENT PTE LTDを含むソリューション開発事業は、2026年9月期中間期に一部案件でコストが先行し16百万円のセグメント損失を計上。グループ内エンジニア配置の見直しを実施しており、下期での収益改善が課題。シンガポール拠点を活用したASEAN展開も継続推進。

Kanamic vision2035のもと、既存事業のオーガニック成長投資・戦略的M&A・株主還元のバランスを取りながら成長を推進。現金及び現金同等物3,419百万円・自己資本比率71.5%の財務基盤がM&A余力を担保。前期はTHE WORLD MANAGEMENT PTE LTDを連結化。

2026年9月期の年間配当予想は9.00円(前期7.50円から20%増配)。中間配当は0円、期末配当9.00円の予定で修正なし。1株当たり中間純利益は14.12円(前年同期10.93円)と増加しており、配当性向の維持・向上を図る方針。

最終更新: 2026年7月17日