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株式会社アカツキ

3932東証プライム情報通信業

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株式会社アカツキ3932

事業内容

株式会社アカツキは2010年設立のモバイルゲーム開発・運営会社。主力の「ゲーム・コミック事業」では「ドラゴンボールZ ドッカンバトル」(バンダイナムコエンターテインメントとの協業)や「ロマンシング サガ リ・ユニバース」(スクウェア・エニックスとの協業)を運営し、縦読みフルカラーコミック「HykeComic」も展開する。

2026年3月期よりセグメントを再編し、オンラインくじ「Slash Gift」やファンアプリ・菓子製造販売(PAPABUBBLE)を含む「エンタメ・ライフスタイル事業」、SNSマーケティングやAIエージェント支援を行う「AI・DXソリューション事業」を加えた3事業体制へ移行。連結子会社11社・持分法適用関連会社1社を含む30社グループで、国内外のスマートフォンユーザーを主要顧客とする。

ビジネスモデル

主収益はApple・Google等のアプリマーケット経由のゲーム内課金(F2Pモデル)。DAU・課金率・ARPPUを継続的に分析し施策を実施することでLTVを最大化する。

バンダイナムコエンターテインメント等の有力IP保有会社との協業タイトルと、収益分配率の高いオリジナルタイトルを並行開発・運営する。加えてオンラインくじシステム提供(BtoB)、ファンアプリプラットフォーム、SNSマーケティング、AIソリューション支援等でIPエコシステムを拡張し、収益源の多様化を図る。

企業の強み

2015年リリースの「ドラゴンボールZ ドッカンバトル」は2026年3月期も売上高の主要部分を占め、国内版11周年記念イベントが盛況。世界連携施策により日仏含む7か国・地域でストアセールスランキング1位を獲得。長期運営で蓄積したユーザー行動データと施策ノウハウが競合優位の源泉となっている。

大型新規開発が一巡したことで研究開発費が減少し、2026年3月期のゲーム・コミック事業セグメント利益率は36.0%(セグメント利益7,972百万円)に達した。事業ポートフォリオ見直しと既存タイトル運営効率化による費用削減が構造的な利益率改善をもたらしている。

2023年12月にソニーグループ株式会社および株式会社コーエーテクモホールディングスと資本業務提携を締結し、第三者割当による自己株式処分を実施。ゲーム開発力・海外マーケティング力の強化および協業による新コンテンツ創出を目的とし、グローバル展開加速に向けた強固なパートナーシップ基盤を構築している。

エンヴァリスの着眼点

2026年3月期の営業利益7,444百万円(前期比90.1%増)は主に販管費の大幅削減(前期比△3,198百万円)によるものであり、売上高は9.3%増にとどまる。ゲーム・コミック事業の売上高は22,134百万円と前期比1.1%減であり、新規タイトル「怪獣8号 THE GAME」の6カ月寄与があっても既存タイトルの高水準実績には届かなかった。

バンダイナムコ依存度の高さは引き続き集中リスクとして注視が必要。

エンタメ・ライフスタイル事業はオンラインくじ「Slash Gift」の大型案件好調とCRAYON・PAPABUBBLE連結化により売上高2,560百万円(前期比117.4%増)を達成。一方、AI・DXソリューション事業(Natee等)は売上高1,143百万円に対しセグメント損失241百万円と投資フェーズにあり、2027年3月期も費用先行が続く見通し。

多角化の成否はこれら新規事業の収益化スピードに依存する。

会社は2027年3月期の通期業績予想を「ゲーム事業の短期的な事業環境の不確定要素が多い」として非開示とした。外部要因として、スマートフォンソフトウェア競争促進法の施行等に伴うプラットフォーム手数料の低減は費用負担抑制の追い風となる見込み。

一方、「怪獣8号 THE GAME」の通期寄与や2026年3月期参画会社の通期業績貢献が期待されるが、ゲーム市場の競合激化・ユーザー嗜好変化リスクは依然として高く、業績の視界は限定的。

成長戦略

ゲーム主力の収益基盤を維持しつつM&Aでエンタメ・AI/DX領域へ多角化を加速

「ドッカンバトル」の世界連携施策継続に加え、2025年8月末リリースの「怪獣8号 THE GAME」が2027年3月期より通期で業績に寄与する見通し。AIを活用した運営・開発効率化も継続推進し、ゲーム事業の収益基盤を強化する。

スマートフォンソフトウェア競争促進法の施行等に伴うプラットフォーム手数料の低減により、2027年3月期以降の費用負担が抑制される見込み。大型新規開発が一巡したことによる研究開発費の構造的低減と合わせ、利益率の維持・向上を図る。

オンラインくじ「Slash Gift」の大型案件獲得継続に加え、CRAYON(ファンクラブ・マーケティング支援)・PAPABUBBLE(体験型スイーツ)を連結化し事業基盤を強化。マーチャンダイジングソリューション領域でのM&Aも継続し、IPに関する多様なニーズへの対応力を高める。

Natee(SNSマーケティング・クリエイターエージェンシー・AIソリューション)を中核に、当社グループのIPプロデュース力との融合を図り事業規模拡大を推進。現在は投資フェーズにあり費用計上が先行するが、将来の収益拡大に向けた基盤構築を目的とする。

2026年4月30日付でコンサートグッズ・ファンクラブグッズ等の企画・製作を手掛けるグルーヴ・ホールディングス(取得対価4,500百万円)を完全子会社化。GD社の高品質・短納期のリアルグッズ製造ノウハウと当社のIPプロデュース力を組み合わせ、ファン体験の価値向上とグループ全体の企業価値向上を目指す。

最終更新: 2026年7月19日