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株式会社フーバーブレイン

3927東証スタンダード情報通信業

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事業内容

株式会社フーバーブレインは2001年設立のITセキュリティ専門企業。現在はセキュリティツール・働き方改革ツールを提供する「ITツール事業」、保守・受託開発・SES・採用支援を展開する「ITサービス事業」、新興企業への投資を行う「投資事業」の3セグメントを運営する。

主要顧客は中小・中堅企業から大手通信事業者まで幅広く、Cato SASE Cloud等のグローバル製品の国内ディストリビューターとしての機能も持つ。2026年3月期売上高は5,641百万円と10期連続で過去最高を更新し、東京証券取引所スタンダード市場に市場変更を果たした。

ビジョンは「日本発のAIガーディアン」であり、2030年3月期に調整後売上高150億円・調整後営業利益15億円を目標とする中期経営計画を推進中。

ビジネスモデル

ITツール事業ではセキュリティ製品の代理店販売(高利益率)とCato SASE Cloud等のSaaS型サブスクリプション課金を組み合わせ、前受金・長期前受金の積み上げによる安定収益基盤を構築する。ITサービス事業では保守・役務提供、受託開発・SES、採用支援・人材紹介を展開し、M&Aによる子会社追加でスケールを拡大。

投資事業ではフーバー・インベストメントが保有する投資先の上場・売却によるキャピタルゲインを第三の収益源とする。3つの成長ファクター(オーガニック・M&A・投資グロース)を組み合わせた複合型成長モデルが特徴。

企業の強み

2020年4月にCato Networks Pte. Ltd.とディストリビューター契約を締結し、国内展開を先行。2026年3月期のセキュリティ&ネットワークaaS製品は前期比約53%増と高成長を継続。

2025年9月連結子会社化のFXTとの連携でリセーラー網を拡充し、エンドユーザー獲得を加速している。

2021年以降、GHインテグレーション・アド・トップ・CONVICTION・Asemble・イチアール・FXT・Youth Planet・ProofXと連続的に子会社化を実施。2026年3月期のITサービス事業売上高は2,421百万円(前期比22.3%増)に達し、M&Aグロースが業績に着実に貢献している。

投資子会社フーバー・インベストメントが保有するデジタルグリッド株式会社が2025年4月に東証グロース市場に上場し、投資有価証券売却益385百万円を特別利益として計上。この投資グロースにより2026年3月期の親会社株主帰属当期純利益は308百万円と過去最高を更新した。

エンヴァリスの着眼点

2026年3月期の調整後営業利益は734百万円(前期比152.7%増)と大幅拡大したが、GAAP営業利益率は3.6%にとどまる。M&Aに伴うのれん償却・取引費用・株式報酬費用が利益を押し下げており、2027年3月期予想の調整後営業利益977百万円(調整後営業利益率11.8%)への到達には、既存子会社の収益貢献拡大と販管費コントロールが不可欠。

SaaS・aaS比率の上昇が粗利率改善の主要ドライバーとなるか注視が必要。

のれん残高は867百万円(前期540百万円)に拡大し、2026年3月期ののれん償却額は63百万円に達した。Youth Planet・ProofXのみなし取得日が2026年3月31日のため当期損益への影響は軽微だが、2027年3月期以降は本格的な費用計上が始まる。

短期借入金が600百万円に急増(前期0.3百万円)しており、財務レバレッジの上昇と統合コスト・減損リスクへの継続的なモニタリングが求められる。

2026年3月期は投資先デジタルグリッド社の東証グロース上場により投資有価証券売却益386百万円を特別利益計上し、親会社帰属純利益を大幅に押し上げた。2027年3月期予想にも同社株式の追加売却による投資グロースを織り込んでいるが、株式市場環境(外部要因)に依存するため業績の予測可能性は低い。

投資事業セグメント資産は1,543百万円に拡大しており、保有株式の時価変動リスクも無視できない。

成長戦略

オーガニック・M&A・投資の3グロースで2030年3月期調整後売上高15,000百万円を目指す

Cato SASE Cloudを中心とするaaS製品が2026年3月期に前期比約53%増と高成長。FXTの連結子会社化によりCato SASE Cloud販売体制を強化。SaaS型働き方改革製品も前期比約20%増と拡大しており、aaS・SaaS比率の上昇による収益の質的改善を継続推進する。

2026年3月期にYouth Planet・ProofX・FXTを子会社化し、採用支援・AI活用コンサルティング・セキュリティ販売を強化。後発事象としてフィールドテック株式会社の子会社化(2026年5月完了予定)も進行中。

中期計画では2027年3月期以降年2社ずつの子会社化を計画しており、前倒しで進捗している。

投資子会社フーバー・インベストメントが有望スタートアップへ投資し、上場・売却によるキャピタルゲインを実現。2026年3月期はデジタルグリッド社の東証グロース上場により売却益386百万円を計上。2027年3月期予想にも同社株式の追加売却による投資グロースを織り込んでいる。

2026年3月25日にProofX(高度AI技術の研究・実装)を子会社化し、2026年4月1日にProofX代表取締役CEOの夏目亮太氏をChief AI Officer(CAIO)に招聘。生成AI活用業務改革コンサルティングをITサービス事業に組み込み、AI領域での差別化を図る。

2030年3月期の調整後売上高15,000百万円・調整後営業利益1,500百万円(利益率10%)を目標とする。

2026年3月期より配当を開始し、期末配当15円(年間15円、配当性向26.0%)を実施。2027年3月期は年間16円(中間8円・期末8円)を予想。中期経営計画において2030年3月期に配当性向30%以上を目標として明示しており、株主還元の継続的な拡充を図る。

最終更新: 2026年7月19日