事業内容
株式会社ショーケースは1996年創業、2015年上場のDXクラウドサービス企業。主力のDXクラウド事業では、入力フォーム最適化市場で10年連続シェアNo.1を誇る「NaviCastシリーズ」と、メガバンク・通信キャリア等400社超に導入されたオンライン本人確認/eKYCサービス「ProTechシリーズ」を提供する。
2024年12月にAIフュージョンキャピタルグループ株式会社の連結子会社となり、2025年3月にはリユース端末事業のReYuu Japan株式会社を連結除外。現在は金融機関・通信キャリア・古物商等を主要顧客とするSaaS専業グループへと構造転換が完了している。
ビジネスモデル
DXクラウド事業はサブスクリプション(ストック売上)を収益の根幹とし、ウェブ解析士資格を持つコンサルタントが既存顧客への追加提案を行うことで顧客単価を向上させる。これにDX支援受託開発案件の納品収益が加わる。
広告・メディア事業はSEOメディア運営とSNS広告運用で安定収益を補完し、投資関連事業はファンド分配収益・スタートアップ投資で収益を多様化する。
企業の強み
「FormAssist」はITR調査において入力フォーム最適化市場のベンダー別売上金額シェアで2014〜2023年度予測の10年連続No.1を獲得。金融機関を中心とした顧客基盤と、ウェブ解析士資格保有コンサルタントによる高付加価値提案が競合の模倣を困難にしている。
「ProTech ID Checker」はメガバンク・通信キャリア・古物商等に累計400社超の導入実績を持つ。2026年3月期には国際的セキュリティ基準「SOC 2® Type 2」の取得を完了しており、大手金融機関・通信キャリアへの信頼性訴求力が高い。
2026年3月期(15ヶ月)のDXクラウド事業は売上高1,376百万円に対しセグメント利益534百万円、利益率38.8%を達成。ReYuu社連結除外後は低収益のリユース事業が剥落し、グループ全体の収益構造がSaaS高利益率事業に集約されている。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
前連結会計年度が決算期変更に伴う15ヶ月変則決算(2025年1月~2026年3月)であったため、前年同四半期との単純比較は開示上省略されている。当第1四半期はDXクラウド事業がセグメント利益91百万円(利益率36.1%)を確保したものの、投資関連事業のファンド分配収益が限定的で損失3百万円となり、全社費用93百万円の負担により営業利益は3百万円に留まった。
通期予想(売上1,460百万円、営業利益150百万円)に対する進捗率は売上約20.3%、営業利益約2.1%であり、下期における収益積み上げの実現度が今後の焦点となる。
成長戦略
eKYC規制対応需要の取り込みとDXクラウド事業への経営資源集中で収益拡大を目指す
2026年4月施行の携帯電話不正利用防止法、2027年4月施行予定の犯罪収益移転防止法改正を背景に、ProTech ID Checker等の導入社数拡大(累計450社超)と単価向上を進める。
「NaviCast AI-OCR」「ProTech マイナンバーIC認証」等の新サービス提供開始により顧客単価向上とクロスセルを図る。デジタル庁のマイナンバーカード・インフォでも紹介され認知度向上。
国際セキュリティ基準の取得完了により大手金融機関・通信キャリア等への訴求力を高めつつ、厳格な管理体制構築と収益構造改善を同時進行する方針。
ReYuu社(情報通信関連事業)の連結除外・報告セグメント廃止により、DXクラウド事業を中心とした高収益構造への転換を完了。今後は全社費用の圧縮と各セグメントの収益性向上が課題。
最終更新: 2026年8月14日

