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株式会社コラボス

3908東証グロース情報通信業

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株式会社コラボス3908

事業内容

株式会社コラボスは2001年設立のコールセンター向けクラウドサービス専業会社。IP電話交換機システム(PBX/CTI)、顧客情報管理システム(CRM)、AIマーケティングシステム等、コールセンター運営に必要なサービスをワンストップで提供する。

主要顧客はテレマーケティング事業者・BPO事業者を中心に、メーカー・小売・金融等の幅広い業種に及び、5席前後の小規模から300席超の大規模コールセンターまで対応。2026年4月には東京証券取引所グロース市場からスタンダード市場へ市場区分を変更した。

ビジネスモデル

クライアントは大規模な設備投資不要でインターネット経由でシステムを共同利用し、月額料金を支払う。利用席数・ID数・オプション機能の追加に応じて月額利用料が変動するため、顧客の業務拡大がそのまま収益増に直結する。

初期費用に加え月額課金型を採用することで安定したストック収益を確保しつつ、クロスセル・アップセルによる顧客単価向上を図る構造となっている。

企業の強み

2002年の「@nyplace」提供開始以来、20年超にわたりコールセンター向けクラウドサービスを提供し続けており、通信事業者とのスケジュール調整・統計レポート分析等の業務改善サポートを含む密着型サービスで多くのナレッジを蓄積。プライバシーマーク(2007年)・ISMS(2009年)・優良電話事業者認証(2025年)を取得し、信頼性を担保している。

自社開発のAIコールセンターシステム「VLOOM」は生成AI「Gemini」連携による通話自動要約精度向上・シナリオ型ボイスボット機能を搭載し、AWS完全冗長化構成を採用。2026年3月期に売上高116百万円(前期比101.7%増)、期間平均利用チャネル数879チャネル(同373チャネル増)と急成長しており、競合との機能差別化が顧客獲得に寄与している。

2026年3月期の売上原価は1,018百万円(前期比17.1%減)と大幅削減を実現。通信原価・ホスティング費・保守費の削減に加え、データセンターのラック・回線整理や独自サービスのシステム構成最適化を推進。

売上高が前期比10.9%減少する中でも営業利益74百万円(前期比1.6%減)を維持し、コスト構造改善による収益耐性を示した。

エンヴァリスの着眼点

2026年3月期の売上高は1,699百万円(前期比10.9%減)と2期連続の2桁減収。主力「@nyplace」は期間平均利用席数が前期比1,073席減の4,038席、売上高は前期比20.6%減の920百万円と大幅縮小。

テレマーケティング・BPO事業者における業務縮小・コストダウンという構造的な需要減退が続いており、独自サービスの高成長(37.3%増)でも全体の減収を補えていない。2027年3月期予想の売上高1,780百万円(前期比4.8%増)への回帰には、独自サービスの一段の加速が不可欠である。

2026年3月期の経常利益は52百万円(前期比48.9%減)と大幅減少したが、主因は株主優待制度導入に伴う株主優待引当金繰入額20百万円の営業外費用計上という一過性要因。一方、当期純利益101百万円は新株予約権戻入益26百万円(特別利益)と法人税等調整額(益)30百万円に支えられており、実態的な収益力は数値ほど強くない。

2027年3月期の当期純利益予想は50百万円(前期比50.6%減)と大幅減益見通しであり、税効果の剥落が影響する。

前中期経営計画(2024年3月期〜2026年3月期)では独自サービスのサービスリリース遅延により当初想定の売上貢献に至らなかったことを会社自身が認めている。2027年3月期はVLOOMの機能強化(開発ソフトウエア償却費・人的資本投資等の先行コスト)や広告費・IR費用の増加を見込みつつ、営業利益71百万円(前期比4.5%減)を予想。

外部環境としてコールセンター市場のDX化・AIエージェント導入拡大は追い風だが、独自サービスの販売拡大ペースと現有サービスの減少速度のバランスが投資判断の核心となる。

成長戦略

VLOOM中心の独自サービス主体への収益基盤転換と現有サービスのコスト最適化

生成AI「Gemini」連携による通話自動要約精度向上、シナリオ型ボイスボット機能追加を実装済み。2027年3月期はAI活用・自動化等のDX化ニーズを反映した機能開発と自社サービス連携によるワンストップ機能の実現を推進し、独自サービス主体の収益基盤確立を目指す。

初期費用無料キャンペーン・業界特化型営業・AI関連イベント出展・SEO対策等によりリード獲得を強化。2026年3月期に独自サービス全体で前期比37.3%増、UZは情報通信・BPO事業者向け新規案件獲得、GOLDEN LISTは保険・BPO向け成果報酬型案件を獲得した。

新交換機(PBX)への移行・統計管理ツール提供開始による重要顧客のリテンション活動を推進。通話料削減提案・周辺サービスとのクロスセル・アップセルで収益機会を拡大するが、2026年3月期は期間平均利用席数が前期比1,073席減と構造的縮小が続いており、成果は限定的。

データセンターのラック・回線整理による保守費・ホスティング費削減、通信原価の売上見合い削減、業務自動化・内製化推進による外注費削減を実行。2026年3月期に売上原価を前期比17.1%減に圧縮し、売上高減少下でも営業黒字を維持することに成功した。

最終更新: 2026年7月19日