情報セキュリティ事故・個人情報漏洩
当社グループは医療機関・製薬会社から要配慮個人情報である診療情報等の機密情報を受領しており、コンピュータウイルスや不正アクセス等による情報漏洩・破壊が発生した場合、社会的信用の失墜と損害賠償責任が生じる。ISO/IEC 27001認証取得およびISMS運用により管理策を講じているが、日々新種のウイルスが増殖しており、完全な防御は困難な状況にある。個人情報保護法の改廃や規制強化が行われた場合にも追加対応コストが発生し、業績に影響を及ぼす可能性がある。
主要顧客(製薬会社)の動向
データ利活用サービスは製薬会社からの解析・調査委託業務が主要収益源であり、製薬業界の経済環境や各社の経営方針の影響を強く受ける構造となっている。製薬会社が事業縮小または経営悪化した場合、受注が減少し当社グループの業績に直接影響を及ぼす可能性がある。医療機関向けサービスについても、法規制・医療制度改革の動向によっては市場拡大が計画どおりに進まないリスクがある。
診療報酬制度改定への対応
当社グループの製品・サービスは医療業界向けであり、2年に一度改定される診療報酬制度への対応が最重要課題と位置付けられている。万一改定対応が間に合わない場合や新診療報酬に適合できない場合、信用失墜と業績悪化につながる。また、診療報酬がマイナス改定となった場合、顧客医療機関の収益が圧迫され、当社サービスの導入中止・延期が発生する可能性がある。
DPC制度の変更・廃止リスク
当社グループの医療機関向けデータネットワーク事業は、2025年6月1日現在1,761病院が対象となるDPC制度を基盤としており、同制度向け経営支援システム等を提供している。政府施策によりDPC制度の仕組みが根底から変更された場合、または制度そのものが廃止された場合、事業基盤が大きく毀損する可能性がある。制度の継続は予測されているものの、政策変更リスクは当社グループのコントロール外にある。
競合激化による市場地位低下
医療機関向けサービスでは大手コンピュータメーカーや医療情報システム会社と競合しており、製薬会社向けサービスでは大規模な診療データを強みとして新規参入障壁は比較的高いと認識しているものの、市場拡大に伴い認知度の高い大手企業が参入する可能性がある。競争激化による製品価格の引き下げ圧力も業績に影響を及ぼし得る。技術開発・営業体制・保守体制の強化により対応しているが、競争優位の維持は継続的な課題である。
システム障害によるサービス停止
当社グループはASPによるサービスを医療機関・製薬会社に提供しており、自然災害・コンピュータウイルス・通信トラブル・人為的ミス等によりサーバ・システムが正常稼働できなくなった場合、サービスが停止する。大手クラウドプラットフォームの冗長構成環境を採用しバックアップ体制を整備しているが、何らかの障害が発生した場合には業績に影響を及ぼす可能性がある。医療機関向けサービスという性質上、障害発生時の信用リスクは特に大きい。
M&A・投資に伴うのれん減損
当社グループは事業拡大のためM&A等の投資を実施しており、それに伴うのれんが計上されている。今後も新たなのれんが発生し償却費用が増加する可能性があるほか、投資先の業績が当初計画を下回り継続する場合には減損処理が必要となり、業績および財務状態に影響を及ぼす可能性がある。投資効果の事前予測には限界があり、財務的なダウンサイドリスクを内包している。
資本業務提携先の経営悪化
当社グループはスタートアップを含む先進的企業と戦略的な資本・業務提携を行っているが、提携効果を事前に全て予測することは困難であり、当初見込みどおりの効果が得られる保証はない。出資先企業の経営状況が悪化した場合、株式評価の変更が必要となり、当社グループの経営成績・財務状態に影響を及ぼす可能性がある。スタートアップへの出資は特に不確実性が高く、評価損計上リスクを伴う。
特定役員への依存
代表取締役社長・岩崎博之氏は営業・開発活動に深く関与しており、現時点において同氏への依存度は高い状況にある。何らかの理由により同氏が業務遂行困難となり、後任経営層の採用・育成が進捗していない場合、事業および業績に影響を及ぼす可能性がある。会議体における意思決定の徹底やマネジメント層の採用・育成を図っているが、依存度の解消は道半ばである。
新規サービス展開と投資回収リスク
当社グループは積極的に新規事業に取り組んでおり、システム投資等の支出増加により利益率が低下する可能性がある。予測と異なる状況が発生し新規事業の展開が計画どおりに進まない場合、投資を回収できず業績に影響を及ぼす可能性がある。新規事業の不確実性は既存事業と比較して高く、投資判断の精度が業績変動の重要な要因となる。
重要度・発生可能性は企業の開示情報に基づいて表示されています
最終更新: 2026年7月17日

