事業内容
株式会社クラウドワークスは、登録ユーザー743.8万人・登録クライアント107.2万社を擁する国内最大級のオンライン人材マッチングプラットフォーム「クラウドワークス」を中核に、フリーランスエージェント「クラウドワークス エージェント」、工数管理SaaS「クラウドログ」、DXコンサルティングを展開するグループ企業体。2011年創業、2014年東証マザーズ上場(現グロース市場)。
主要顧客は中堅・中小企業から大企業まで幅広く、構造的な人手不足とDX・AX推進需要を追い風に、人材マッチングからコンサルティングへの事業ポートフォリオ転換を進めている。
ビジネスモデル
マッチング事業はプラットフォーム領域(システム利用料+オプション料)とエージェント領域(業務委託料+手数料の総額計上)の二本柱で構成。ビジネス向けSaaS事業では工数管理ツール「クラウドログ」のサブスクリプション収益を積み上げ、累計900社超の顧客基盤を保有。
さらにDXコンサルティングを第3の収益柱として立ち上げ中であり、正社員コンサルタントと700万人超のユーザーデータベース・M&A獲得ケイパビリティを組み合わせた「ハイブリッドコンサルティングモデル」で高付加価値サービスを提供する。
企業の強み
2025年9月末時点で登録ユーザー743.8万人(前年比+71.6万人)、登録クライアント107.2万社(前年比+6.6万社)を保有。年間約70万人がオーガニックで新規登録するプラットフォームの集客力は、競合が容易に模倣できない参入障壁を形成している。
売上高は2022期10,575百万円→2025期22,657百万円と4期で2.1倍超に拡大。営業利益も同期間933百万円→1,759百万円へ増加し、2025期は前年比32.4%増収・31.2%増益を達成。売上高・営業利益ともに2025期計画を上回る実績を残した。
インゲート・CLOCK・IT・skyny等の連続M&Aを通じてDX開発・SIケイパビリティを獲得。PMIの一環として「CW Growth Driver」を各社に展開した結果、2025年9月期にはグループ会社の営業利益の黒字化を実現した。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
売上高は2021期7,769百万円から2025期22,657百万円へ5期連続増収を達成したが、2026年9月期中間期は11,116百万円(前年同期比0.7%減)と初の減収。営業利益は218百万円(前年同期比72.5%減)、親会社株主帰属中間純利益は90百万円(同70.4%減)と大幅悪化。
販管費増(DXコンサル人材投資・AI-BPO開発)が主因。外部環境として人手不足・DX需要は追い風だが、米国通商政策等の不透明感が企業の投資判断に影響する可能性がある。
通期業績予想は売上高20,000百万円(前期比11.7%減)、営業利益△1,000百万円〜0百万円と厳しい見通しを維持。
成長戦略
マッチング収益最適化とDXコンサル・AI-BPO集中投資で次の成長軸を構築
2025年発足のクラウドワークス コンサルティングを中心に、中堅・中小企業向け「DXコンサルの民主化」を推進。グループ全体でのアカウントセールス体制強化とPMIによる収益改善を図る。当中間期はDXコンサル推進に向けた人材投資を積極実施中。
企業におけるAI導入・活用の進展に伴い急速に高まる業務プロセス自動化ニーズを背景に、業務効率化を支援する新サービス「AI-BPO」の開発・提供に向けた取り組みを推進。エンジニア市場でのAI・データ活用人材需要拡大とも連動する新収益源。
コンサルティングを通じた付加価値の高いサービス提供により、1社あたりの契約単価向上を推進。登録ユーザー778.7万人・クライアント110.4万社の既存基盤を活用し、発注社数増加と発注単価上昇の両面から収益最大化を図る。
大企業・成長企業を中心に工数管理SaaSの導入を拡大しつつ、工数データを活用したコンサルティングへのアップセルを推進。当中間期はセグメント損失69百万円と悪化しており、DXコンサルとのシナジー実現による黒字転換が課題。
最終更新: 2026年7月17日

