事業内容
株式会社フィスコは1995年設立の東京証券取引所グロース市場上場企業。金融・経済情報のリアルタイム配信、スポンサー型アナリストレポート(フィスコ企業調査レポート)を中心とした上場企業向けIR支援・IRコンサルティングサービスを主力とする情報サービス事業(売上高788百万円)を中核に、広告代理業(51百万円)、暗号資産・ブロックチェーン事業(3百万円)を展開する。
主要顧客は国内上場企業のIR担当部門および機関投資家・個人投資家。「中立な姿勢と公正な思考」を経営理念に掲げ、金融サービス業におけるベストカンパニーを目指している。
ビジネスモデル
主収益源は上場企業向けIRコンサルティングサービス(売上高544百万円)で、スポンサー型アナリストレポートの継続受注を軸に月平均約10件の新規顧客を獲得する積み上げ型モデル。金融・経済情報配信(243百万円)は法人向けリアルタイム配信・アウトソーシングで補完。
内製化推進による外注加工費削減と高利益率サービスへの資源集中により、情報サービス事業のセグメント利益率は36.1%に達している。
企業の強み
前期下期以降、スポンサー型アナリストレポートを中心とするIRコンサルティングサービス分野で月平均約10件の新規顧客を継続的に獲得。当事業年度のIR支援分野売上高は544百万円(前期539百万円)と底堅く推移し、既存顧客の継続受注と合わせて安定した収益基盤を形成している。
前事業年度比で約123百万円のコスト削減を達成。売上原価は427百万円から348百万円へ、販売費及び一般管理費は534百万円から490百万円へ圧縮。
売上高が842百万円(前期867百万円)と微減の中、営業利益は94百万円の損失から4百万円の黒字へ転換し、売上総利益率は50.7%から58.6%へ改善した。
情報サービス事業のセグメント利益は206百万円(前期)から284百万円へ大幅増加し、セグメント利益率は36.1%に達した。サービス構成の高利益率分野(IR支援)へのシフトと、金融・経済データ取得の内製化による外注加工費削減が収益性向上を牽引している。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
2026年12月期第1四半期の売上高は194百万円(前年同期比+3.1%)、営業損失は17百万円(前年同期26百万円の損失から改善)。売上原価の削減(88百万円→77百万円)により売上総利益率が向上し、収益体質の改善が数値に表れている。
過去5期の推移では、2023期に売上高214百万円・営業損失859百万円と底を打った後、コスト構造改革を経て2025期に営業利益4百万円と黒字転換。2026年通期予想は売上高836百万円・営業利益20百万円と黒字継続を見込む。
外部要因として、雇用・所得環境の改善やインバウンド需要回復が緩やかな景気回復を支える一方、円安・物価上昇・地政学的リスクが先行き不透明感を高めており、法人向け金融情報サービスの需要に一部調整局面が生じている。
成長戦略
IR支援の顧客基盤拡大と事業集中による情報サービス事業の収益最大化
スポンサー型アナリストレポート(フィスコ企業調査レポート)を中核に、上場企業のIR活動高度化需要を取り込む。2025年12月期以降、月平均約10件の新規顧客獲得を継続しており、2026年第1四半期のIR支援分野売上高は120百万円と前年同期比13.2%増を達成。
2024年12月期下期より推進するコスト構造改革により、固定費の最適化と売上原価の削減が進展。2026年第1四半期の売上原価は77百万円(前年同期88百万円)に削減され、売上総利益率は60.1%(前年同期53.2%)に改善。営業損失の縮小に直結している。
2026年3月27日の定時株主総会において定款変更を行い、暗号資産・ブロックチェーン事業を廃止。情報サービス事業と広告代理業への経営資源集中を図り、収益性の高いIR支援分野への投資を優先する体制を整備した。
YouTube動画制作・イベントディレクション・ロゴ開発等の制作案件を継続獲得するとともに、パラスポーツ等の特定分野での強みを活かした新規受注アプローチを推進。2026年第1四半期の広告代理業売上高は20百万円(前年同期比+17.6%)と増収を達成。
最終更新: 2026年7月17日

