株式会社システム ディ logo

株式会社システム ディ

3804東証スタンダード情報通信業

株式会社システム ディ logo
株式会社システム ディ3804

事業内容

株式会社システム ディは1982年創業、京都市に本社を置く独立系ソフトウェア企業。学園総合情報システム『キャンパスプラン』シリーズ(大学向け業界トップシェア)、公立小中高校向けクラウド型校務支援システム『School Engine』、地方公会計パッケージ『PPP Ver.5』(全国1,000超の自治体導入)、フィットネス・レジャー施設向け『Hello』シリーズ、調剤薬局向けレセコン等、6つの業種・業務領域に特化したパッケージソフトを自社開発・提供する。

子会社の㈱シンク(薬局向け)および中村牧場㈱(AI受託開発・コンサルティング)を含むグループで事業を展開。東京証券取引所スタンダード市場上場。

ビジネスモデル

自社開発パッケージソフトのライセンス料・カスタマイズ・導入支援・ハード販売によるフロービジネスと、サポートサービス・クラウドサービス提供による継続課金のストックビジネスを組み合わせる。2025年10月期のストック収益は2,777百万円(前期比9.3%増)と売上高の過半を占め、安定的な収益基盤を形成。

オンプレミス型・クラウド型の双方を提供し、顧客ニーズに応じた柔軟な提供形態を採用している。

企業の強み

学園総合情報システム『キャンパスプラン』は大学向け業界トップシェアを誇り、公会計パッケージ『PPP Ver.5』は全国1,000超の自治体に導入済み。公教育向け『School Engine』も都道府県立高校・特別支援学校でトップシェアを占める。

業種特化の深い機能網羅性が乗り換えコストを高め、強固な顧客基盤を形成している。

2025年10月期のサポート・クラウドサービス収益は2,777百万円(前期比9.3%増)と売上高の過半を占める。ストック収益の積み上げにより、業績の季節変動を緩和しつつ安定的な利益創出を実現。2025年10月期の営業利益率は18.6%と高水準を維持し、売上・営業利益ともに過去最高を達成した。

2025年10月期末のソフトウェア事業受注残高は3,422百万円(前期比17.7%増)と高水準を維持。2026年4月稼働予定の複数の大規模自治体案件を受注済みであり、次期以降の売上計上が見込まれる。

受注高も5,349百万円(前期比15.8%増)と売上高を上回る水準で推移し、成長の先行指標として機能している。

エンヴァリスの着眼点

2026年10月期中間期の売上高は3,027百万円(前年同期比8.2%増)、営業利益は652百万円(同0.0%増)と当初計画を上回った。一方、特別損失として減損損失56百万円(ソフトウェア事業38百万円、その他19百万円)を計上したことで、親会社株主に帰属する中間純利益は410百万円と前年同期比8.1%減少した。

営業利益段階では前年同期並みを確保しているが、販管費が686百万円と前年同期比16.3%増加しており、売上総利益の増加分を吸収している点は注視が必要。

2026年10月期通期業績予想は売上高5,541百万円(前期比10.1%増)、営業利益1,028百万円(同9.6%増)、当期純利益703百万円(同12.0%増)で変更なし。中間期の売上高進捗率は54.6%、営業利益進捗率は63.4%と高水準であり、下期に向けた大型案件の納品が通期達成の前提となる。

外部環境として、公教育分野における校務DX推進の政策的追い風や公会計制度変更への対応需要が下期の受注を後押しする可能性がある。

ストック収益が1,473百万円と着実に拡大しており、収益の安定性は向上している。一方、売上高の大部分を占める学園ソリューション事業・公教育ソリューション事業は少子化という外部要因による長期的な需要減退リスクを内包する。

また、有価証券の取得(598百万円)による投資活動キャッシュ・フローの大幅な増加(△805百万円)により、中間期末の現金及び現金同等物は1,901百万円と前期末比200百万円減少しており、資金配分の動向を引き続き確認する必要がある。

成長戦略

ストックビジネス拡大・次世代製品展開・新市場参入の三軸で持続的成長を追求

サポート・クラウドサービスによるストック収益を継続的に拡大。2026年10月期中間期のストック収益は1,473百万円と前年同期比11.0%増加し、売上高全体の48.6%を占める水準まで拡大。前受収益残高1,024百万円が次期収益を下支え。

次世代学園総合情報システム『Campus Plan Smart』の新規・バージョンアップ案件を継続納品。次世代型校務支援システム『School Engine One』は2026年度の教育分野向け展示会出展を機に全国公立学校向け営業活動を開始。

公会計制度変更に対応した『PPP』新バージョン6.0を2026年4月より提供開始。公共施設マネジメントシステム『fmSMART』の事業譲受に関する基本合意書を締結し、ファシリティマネジメント分野における既存ビジネスとのシナジー創出を図る。

クラウド型チケット管理システム『Smart Hello チケット』を東京スカイツリーをはじめとする大規模施設へ導入・稼働開始。クラウド型会員管理・会費回収システム『Smart Hello』を24時間ジムやゴルフスクール等の小規模施設にも展開。

中村牧場株式会社によるAI関連受託開発・コンサルティングを継続するとともに、学校法人との新たなAIサービス実証実験を開始。自社パッケージソフトへのAI機能実装に向けた開発を推進し、製品競争力の強化を図る。

最終更新: 2026年7月17日