株式会社IGポート3791
映像制作事業
IGポート最大セグメントで、国内外向けアニメーション制作を担うが慢性的営業損失が続く
| 期間 | 今期 | 前期 | 増減率 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 8,106百万円 | 7,319百万円 | ↑ |
| 営業損失 | △1,342百万円 | △1,102百万円 | ↓ |
| 減価償却費 | 156百万円 | 156百万円 | — |
| 受注損失引当金(期末残高) | 770百万円 | 512百万円 | ↓ |
事業詳細
㈱プロダクション・アイジー、㈱ウィットスタジオ等の制作子会社を通じ、TV・配信・ビデオ・劇場用アニメーションの企画・制作を行う。Netflix・東宝・アニプレックス・LUCASFILMなど国内外大手を主要顧客とする。売上高は連結全体の約58%を占める最大セグメントだが、人件費・CG制作費・外注費の高騰と制作期間長期化により、受注損失引当金を複数作品で計上するなど営業損失が拡大している。
直近の概況
売上高は前期比10.7%増も、コスト高騰で営業損失が前期比21.8%拡大
2026年5月期の映像制作事業売上高は8,106百万円(前期比10.7%増)と増収となったが、物価高騰による人件費・CG制作費・外注費の上昇と制作期間の長期化により、営業損失は1,342百万円(前期1,102百万円の損失)へ拡大した。受注損失引当金の期末残高は770百万円と前期比258百万円増加。主要顧客は東宝㈱(1,401百万円)、㈱アニプレックス(1,346百万円)、LUCASFILM ANIMATION Ltd.LLC(1,313百万円)。「Star Wars Visions Presents -The Ninth Jedi」「THE ONE PIECE」等の納品が開始された。
主要プロダクト
成長ドライバー
- 東宝・アニプレックス・LUCASFILMなど国内外大手顧客からの大型受注継続(2026年5月期主要3顧客合計4,060百万円)
- 海外配信プラットフォーム向け需要拡大(Netflix向け配信用オリジナルアニメーション「THE ONE PIECE」等)
- アニメ産業市場の拡大(2024年市場規模3兆8,407百万円、前年比114.8%で史上最高値更新)
- ㈱シグナル・エムディの㈱プロダクション・アイジーへの吸収合併(2025年6月1日付)による制作体制の効率化
- 次期制作ラインナップの充実(「劇場版ハイキュー!! VS 小さな巨人」「怪獣8号完結編」「YAIBA2期」「LONA」等)
- サンリオとの資本業務提携による新たなコンテンツ展開の可能性
リスク
- 人件費・CG制作費・外注費の高騰による制作コスト増加(受注損失引当金期末残高770百万円、前期比258百万円増)
- 制作期間の長期化による固定費負担増大と予算超過リスク(複数作品で受注損失引当金を計上)
- 大型タイトルの納品時期ずれによる売上計上の期ズレリスク
- 優秀なクリエイター・協力会社の確保難による制作能力の制約(人材確保コストの高騰継続)
- 映像技術の急速な進歩(AI・CG等)への対応コスト増加リスク
- 世界的インフレ・地政学的リスクによる外注費・原材料費のさらなる上昇リスク
最終更新: 2025年8月27日

