事業内容
ウェルス・マネジメント株式会社は、ホテル開発用不動産の信託受益権取得・バリューアップ・売却を核とする不動産事業、投資助言・アセットマネジメントサービスを提供するアセットマネジメント事業、シックスセンシズ京都・バンヤンツリー・東山京都等のラグジュアリーホテルを含む複数ホテルの運営受託を行うホテル運営事業の3セグメントを展開する。連結子会社14社で構成され、ホテル開発の入口から出口まで一気通貫でサービスを提供する。
主要顧客は国内外の機関投資家・金融機関・ホテルオーナーであり、インバウンド需要拡大を背景とした日本のラグジュアリーホテル市場の成長を取り込む事業構造を持つ。
ビジネスモデル
不動産事業では匿名組合等を通じてホテル開発用不動産の信託受益権を取得・保有し、竣工後に外部ファンドや特定目的会社へ譲渡することで売却益を得る。アセットマネジメント事業では月次AM報酬(安定収益)と物件売却時の成功報酬(変動収益)を組み合わせる。
ホテル運営事業では運営受託による継続的な売上を積み上げる。三事業が相互補完することで、開発フェーズから運営フェーズまで多様な収益機会を創出する資産循環型モデルを構築している。
企業の強み
シックスセンシズ京都・バンヤンツリー・東山京都等のグローバルラグジュアリーブランドとの協業を通じて高度な運営ノウハウを蓄積。2026年3月期のホテル運営事業売上高は10,453百万円(前期比+32.6%)、営業利益は2,356百万円(前期比+144.7%)と大幅成長を実現し、運営力の競争優位が数値で裏付けられている。
リシェス・マネジメント株式会社・ウェルス・リアルティ・マネジメント株式会社がアドバイザリー・AM・宅建業を担い、ホテル不動産の取得・開発・売却・運営受託をワンストップで提供。バンヤンツリー・東山京都の信託受益権譲渡後もAM業務を継続受託するなど、出口後も収益関係を維持できる構造を持つ。
2025年10月に株式会社第一ライフグループ(旧第一生命ホールディングス)と資本業務提携契約を締結。同グループが保有する上場リート・私募リート・私募ファンドの運用機能を活用した出口戦略の多様化が可能となり、当社が推進する資産循環型ビジネスモデルの実現可能性が高まった。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
売上高は2022年3月期29,030百万円をピークに変動が激しく、2026年3月期は15,109百万円(前期比△17.5%)と5期中最低水準。営業利益は△108百万円と初の赤字転落。
経常損失2,063百万円は支払利息1,268百万円・支払手数料568百万円等の金融費用が重荷となった。外部要因として金利上昇局面での借入コスト増加が収益を圧迫している。
ホテル運営事業は好調なインバウンド需要(訪日外客数2025年4,270万人・過去最高)を背景に大幅増益を達成したが、不動産事業の大型物件売却期ずれが全体業績を押し下げた。2027年3月期は売上高21,000百万円・当期純利益1,800百万円を予想しており、大型物件売却の実現が回復の鍵を握る。
成長戦略
資産循環型AMビジネスの確立とホテル運営拡大による収益多様化・安定化
期末残高42,861百万円に積み上がった販売用不動産の売却を次期に実現し、2027年3月期売上高21,000百万円・当期純利益1,800百万円への回復を目指す。バンヤンツリー・東山京都の信託受益権譲渡等の実績を踏まえ、外部ファンドや特定目的会社への売却を推進する。
都市圏のみならず地方部においてもミッドスケールからラグジュアリーまで幅広いカテゴリーでホテル運営事業を拡大する。2025年10月に開業したホリデイ・イン&スイーツ札幌大通公園に続き、第一ライフグループとの協働案件や既存不動産のコンバージョン・リブランドを通じた運営受託の拡大を推進する。
バンヤン・グループと共同出資した特定目的会社(エコーランド特定目的会社)を通じてアップスケールホテルの開発を推進し、リシェス・マネジメント株式会社がAM業務を受託。開発完了後の資産売却・AM継続受託・運営受託による複層的収益獲得を目指す。
第一ライフグループとの協働案件を含む既存不動産のコンバージョンや稼働中ホテルのリブランド等を通じた運営受託の拡大に取り組み、収益機会の多様化および収益の安定化を図る。大手保険グループとの連携により案件組成力・資金調達力の強化が期待される。
最終更新: 2026年7月19日

