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ウェルス・マネジメント株式会社

3772東証スタンダード不動産業

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ウェルス・マネジメント株式会社3772

事業内容

ウェルス・マネジメント株式会社は、ホテル開発用不動産の信託受益権取得・バリューアップ・売却を核とする不動産事業、投資助言・アセットマネジメントサービスを提供するアセットマネジメント事業、シックスセンシズ京都・バンヤンツリー・東山京都等のラグジュアリーホテルを含む複数ホテルの運営受託を行うホテル運営事業の3セグメントを展開する。連結子会社14社で構成され、ホテル開発の入口から出口まで一気通貫でサービスを提供する。

主要顧客は国内外の機関投資家・金融機関・ホテルオーナーであり、インバウンド需要拡大を背景とした日本のラグジュアリーホテル市場の成長を取り込む事業構造を持つ。

ビジネスモデル

不動産事業では匿名組合等を通じてホテル開発用不動産の信託受益権を取得・保有し、竣工後に外部ファンドや特定目的会社へ譲渡することで売却益を得る。アセットマネジメント事業では月次AM報酬(安定収益)と物件売却時の成功報酬(変動収益)を組み合わせる。

ホテル運営事業では運営受託による継続的な売上を積み上げる。三事業が相互補完することで、開発フェーズから運営フェーズまで多様な収益機会を創出する資産循環型モデルを構築している。

企業の強み

シックスセンシズ京都・バンヤンツリー・東山京都等のグローバルラグジュアリーブランドとの協業を通じて高度な運営ノウハウを蓄積。2026年3月期のホテル運営事業売上高は10,453百万円(前期比+32.6%)、営業利益は2,356百万円(前期比+144.7%)と大幅成長を実現し、運営力の競争優位が数値で裏付けられている。

リシェス・マネジメント株式会社・ウェルス・リアルティ・マネジメント株式会社がアドバイザリー・AM・宅建業を担い、ホテル不動産の取得・開発・売却・運営受託をワンストップで提供。バンヤンツリー・東山京都の信託受益権譲渡後もAM業務を継続受託するなど、出口後も収益関係を維持できる構造を持つ。

2025年10月に株式会社第一ライフグループ(旧第一生命ホールディングス)と資本業務提携契約を締結。同グループが保有する上場リート・私募リート・私募ファンドの運用機能を活用した出口戦略の多様化が可能となり、当社が推進する資産循環型ビジネスモデルの実現可能性が高まった。

エンヴァリスの着眼点

2026年3月期は計画中の大型物件売却が期ずれしたことで不動産事業の営業損失が1,467百万円に拡大し、連結営業損失108百万円・経常損失2,063百万円・当期純損失1,178百万円と全損益段階で赤字に転落した。売上高も15,109百万円と前期比17.5%減。

不動産売却タイミングへの業績依存という構造的課題が改めて浮き彫りとなっており、2027年3月期の業績回復は大型物件売却の実現可否に大きく左右される。

販売用不動産取得に伴う借入金増加により総資産は62,102百万円から89,302百万円へ急拡大した一方、純資産は19,399百万円から17,673百万円へ減少し、自己資本比率は31.2%から19.8%へ大幅低下した。1年内返済予定の長期借入金が20,795百万円に達しており、期末現金残高4,151百万円との対比で流動性リスクが高まっている。

財務制限条項付き借入が複数存在するとみられ、財務規律の維持が引き続き重要な監視ポイントとなる。

外部要因として訪日外客数が2025年に4,270万人と過去最高を更新する中、ホテル運営事業の売上高は10,453百万円(+32.6%)・営業利益は2,356百万円(+144.7%)と大幅増益を達成しており、インバウンド需要の恩恵を享受している。一方、AM事業は大型物件売却の期ずれにより売上高1,334百万円(△37.4%)・営業利益297百万円(△74.9%)と急減速した。

月次管理報酬による安定収益基盤の構築が進まない限り、AM事業の収益変動リスクは継続する。

成長戦略

資産循環型AMビジネスの確立とホテル運営拡大による収益多様化・安定化

期末残高42,861百万円に積み上がった販売用不動産の売却を次期に実現し、2027年3月期売上高21,000百万円・当期純利益1,800百万円への回復を目指す。バンヤンツリー・東山京都の信託受益権譲渡等の実績を踏まえ、外部ファンドや特定目的会社への売却を推進する。

都市圏のみならず地方部においてもミッドスケールからラグジュアリーまで幅広いカテゴリーでホテル運営事業を拡大する。2025年10月に開業したホリデイ・イン&スイーツ札幌大通公園に続き、第一ライフグループとの協働案件や既存不動産のコンバージョン・リブランドを通じた運営受託の拡大を推進する。

バンヤン・グループと共同出資した特定目的会社(エコーランド特定目的会社)を通じてアップスケールホテルの開発を推進し、リシェス・マネジメント株式会社がAM業務を受託。開発完了後の資産売却・AM継続受託・運営受託による複層的収益獲得を目指す。

第一ライフグループとの協働案件を含む既存不動産のコンバージョンや稼働中ホテルのリブランド等を通じた運営受託の拡大に取り組み、収益機会の多様化および収益の安定化を図る。大手保険グループとの連携により案件組成力・資金調達力の強化が期待される。

最終更新: 2026年7月19日