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テクマトリックス株式会社

3762東証プライム情報通信業

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テクマトリックス株式会社3762

事業内容

テクマトリックスは1984年設立、東証プライム上場のITソリューション企業。情報基盤事業(サイバーセキュリティ製品・サービス)、アプリケーション・サービス事業(CRM・ソフトウェア品質保証・教育向けSaaS)、医療システム事業(クラウドPACS「NOBORI」・AI・PHR)の三事業を展開する。

主要顧客は大手企業・通信キャリア・医療機関・公共機関と幅広く、北米最先端製品の目利き力と自社開発ソフトウェアの業務ノウハウを組み合わせたワンストップサービスが特徴。連結子会社12社を含むグループで売上収益71,734百万円(2026年3月期)を達成し、過去最高を更新した。

ビジネスモデル

北米を中心とした最先端IT製品の販売代理権を取得し、導入・保守・運用監視までのフルラインサービスを提供することで継続収益を確保する。並行して自社開発のSaaS製品(FastHelp、NOBORI、ツムギノ等)をサブスクリプション型で提供し、ストック型収益を積み上げる。

情報基盤事業のストック比率は87.9%に達しており、受注残高105,431百万円が将来売上の可視性を高めている。

企業の強み

情報基盤事業のストック比率は2026年3月期に87.9%(2024年3月期82.3%から上昇)に達し、同セグメントの受注残高は78,880百万円(前期比+18.9%)に積み上がっている。サブスクリプション型クラウドセキュリティ製品の更新受注が着実に積み重なり、売上収益・営業利益ともに過去最高を更新した。

RSA(1996年)、F5(2000年)、Palo Alto Networks(2009年)、Proofpoint、Tanium、Tenable、Arctic Wolf等、北米最先端セキュリティベンダー30社超と長期販売代理店契約を締結。1年毎の自動更新が多く、長年の実績に基づく関係強化が参入障壁を形成している。

PSP株式会社が提供する医療情報クラウドサービス「NOBORI」は新規契約施設数が継続増加し、医療システム事業の受注残高は19,425百万円(前期比+23.6%)に達した。ストック比率は61.0%(2024年3月期49.9%)へ上昇し、オンプレミスからクラウドへのシフトが着実に進展している。

エンヴァリスの着眼点

2026年3月期の売上収益は前期比10.6%増の71,733百万円と過去最高を更新した一方、営業利益率は10.8%(前期10.3%)と微改善にとどまった。アプリケーション・サービス事業が営業損失148百万円(前期営業利益142百万円)に転落しており、CRM分野の人件費・クラウドコスト増加、教育分野の研究開発費計上方針変更が主因。

2027年3月期予想でも同事業の営業利益は200百万円にとどまる見込みであり、先行投資フェーズの長期化が全体利益率の改善を抑制するリスクがある。

前渡金(仕入先への前払い)は42,323百万円と前期比6,479百万円増加し、流動資産の41.7%を占める。これはサブスクリプション型クラウド製品の仕入れ前払いに伴う構造的な資金需要であり、契約負債(顧客からの前受け)70,433百万円との対応関係で資金繰りは安定しているものの、事業拡大に伴い運転資本が膨張する点は継続的な監視が必要。

営業CFは13,144百万円と前期比92.3%増加し、現金残高は35,801百万円と潤沢であるが、後発事象のメドメイン子会社化(取得対価2,883百万円)等のM&A投資が続く場合の資本効率への影響も注視すべきである。

2027年3月期の会社予想は売上収益81,800百万円・営業利益8,200百万円。中期経営計画の最終年度目標(売上収益80,000百万円・営業利益86,000百万円換算)と比較すると、売上収益は目標超過の見込みである一方、営業利益は目標86億円に対し82億円と未達の予想となっている。

アプリ事業の先行投資継続と、後発事象として子会社化したメドメイン(先行投資フェーズのスタートアップ)の連結影響が短期的な利益押し下げ要因となる。外部環境として、地政学リスクや米中対立激化によるサプライチェーン混乱が製品調達コストに影響する可能性も残る。

成長戦略

ストック型収益積み上げ・ASEAN展開・医療DX深化で中計最終年度売上収益81,800百万円を目指す

クラウド型セキュリティ製品のサブスクリプション化を継続推進し、AIを活用したSOC業務自動化ソリューションのクロスセルを強化。マネージドサービス等付加価値サービスへの積極投資により、2027年3月期の同事業売上収益595億円・営業利益72.4億円を目指す。

2024年11月に子会社化したマレーシア最大手サイバーセキュリティ事業者Firmusを拠点に、「最先端セキュリティテクノロジー+セキュリティサービス」をASEAN市場全体に展開。日本とマレーシアの相互補完関係を活かしたプロダクト・サービスのアラインメントを推進中。

オンプレミスPACSからクラウドPACSへのクラウドシフトを大規模医療機関向けに強化し、ストック型収益への転換を加速。2026年4月にメドメイン株式会社(病理診断支援AI)を子会社化し、デジタル病理診断プラットフォームの開発・サービス化を推進。

2027年3月期の同事業売上収益111.7億円・営業利益7.6億円を目指す。

CRM分野での生成AI活用コンタクトセンターソリューション拡充、ソフトウェア品質保証分野でのサブスクリプション積み上げ、教育分野「ツムギノ」のベネッセ連携・高等学校展開を推進。先行投資フェーズを経て2027年3月期に営業利益200百万円への黒字転換を目指す。

最終更新: 2026年7月19日