事業内容
株式会社ケイブは1994年設立のゲーム開発会社で、現在は当社・連結子会社5社を含む計14社グループを形成する。主力のゲーム事業では「ゴシックは魔法乙女」「東方幻想エクリプス」等のスマートフォンゲームを自社開発・運営するほか、連結子会社の株式会社でらゲーを通じて「モンスターストライク」「キングダム乱」等の人気タイトルを運営する。
第二の柱として動画配信関連事業では、株式会社capable・株式会社サクセスプラスを通じてインターネット動画配信者のサポート・マネジメントおよびSNS広告事業を展開。主要顧客は株式会社MIXI(売上比率51.9%)、Apple Inc.(同24.9%)、Google LLC(同11.9%)の3社で売上の約88%を占める。
ビジネスモデル
ゲーム事業では、スマートフォンゲームのアプリ内課金収益をApple・Google・MIXIといったプラットフォーム経由で回収し、手数料控除後の収益を得る。販売費及び一般管理費に計上される回収代行手数料は1,488百万円に上る。
開発リスク分散のため受託開発・製作委員会組成も活用する。動画配信関連事業では、配信者マネジメントおよびSNS広告の受託収益を積み上げる。
売上高総利益率は37.44%。
企業の強み
「ゴシックは魔法乙女」は2025年5月にサービス開始10周年を迎え、秋葉原でのファンミーティング開催等を通じてユーザーエンゲージメントを維持。「キングダム乱」も7周年を迎え安定運営を継続。長寿タイトルが複数存在することで収益の持続性を確保している。
2022年9月に株式会社でらゲーの全株式を取得し連結化。「モンスターストライク」の人気IPコラボイベントによる好調推移が継続し、当連結会計年度もゲーム事業売上高12,824百万円の主要な収益源となっている。
株式会社サクセスプラスの連結子会社化(2024年6月)により、動画配信関連事業の売上高は前期比362.3%増の1,144百万円に急拡大。セグメント利益も前期の損失67百万円から18百万円の黒字へ転換。のれん償却費を上回る利益水準を継続している。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
2026年5月期の連結売上高は12,002百万円(前期比14.1%減)と2022年以来初の減収。営業損失608百万円(前期は営業利益1,133百万円)、経常損失536百万円、親会社株主帰属当期純損失2,799百万円と全利益指標が赤字転落した。
特別損失として「OUTRANKERS」等の減損損失2,657百万円を計上したことが純損失の主因。自己資本比率は38.8%から27.3%へ低下し、1株当たり純資産も853円16銭から415円65銭へ半減。
現金及び現金同等物は5,251百万円と一定の流動性は維持。継続企業の前提に関する重要事象は該当なし。
5期推移(売上高):1,409→6,963→12,274→13,969→12,002百万円。
成長戦略
ポートフォリオ再構築完了後、でらゲー安定収益軸に新規IP・海外・AI効率化で利益体質回復
2008年発売「怒首領蜂大復活」に新ステージ・キャラクター・BGMを追加した新作をSteam向けに開発中。公式Xで新ステージ情報を公開済みで、多角的なプロモーション活動を順次展開予定。2027年5月期の収益貢献を見込む。
不採算の動画配信子会社capable全株式を譲渡し、「OUTRANKERS」等の減損処理を実施。ソフトウエア資産を大幅圧縮し追加減損リスクを限定化。経営資源の選択と集中により財務体質を強化した。
2024年6月連結子会社化のサクセスプラスが受託事業で安定収益を確保しつつ、ライセンス事業への参入を通じて海外マーケットでの収益獲得を目指す。のれん償却費を上回る利益水準を継続中。
2027年5月期に向けてグループ全体でのコスト削減を実施するとともに、AI導入による業務効率化を推進し利益体質への改善を図る。2027年5月期の営業利益1,450百万円(営業利益率13.8%)達成の前提施策。
最終更新: 2026年7月17日

