特定取引先への依存リスク
ストックビジネス事業においてスターサービス株式会社1社からの売上が2025年12月期の連結売上収益の33.6%を占めており、特定取引先への依存度が高い状態にある。同社との取引関係が解消された場合、ストックビジネス事業を中心に当社グループ全体の収益性が大きく低下する可能性がある。現時点で依存解消に向けた具体的な対応策は有報上に明示されていない。
MVNO市場の競争激化リスク
当社グループ収益の多くを占めるMVNOサービスが属するMVNO市場は、競争激化・飽和状態にある。既存の格安ケータイ販売から他社へのMVNO OEM提供や音声・データ通信サービスへの展開など差別化を進めているが、差別化に失敗した場合は市場から淘汰されるリスクがある。競合他社との差別化戦略の成否が当社グループの業績を左右する重要な要因となっている。
のれん減損リスク
当社グループはIFRSを適用しており、のれんの定額償却は不要である一方、対象会社の経営成績悪化等により減損の兆候が生じ、回収可能価額がのれんの帳簿価額を下回る場合には減損処理が必要となる。減損処理が発生した場合、当社グループの経営成績および財政状態に重要な影響を与える可能性がある。日本基準と異なりのれんが累積的に貸借対照表に残存するため、買収先の業績動向が財務リスクに直結する構造となっている。
知的財産権侵害リスク
当社グループが利用する技術と抵触する特許権等の知的財産権を第三者がすでに取得している可能性、または将来取得する可能性を完全に否定できない。侵害訴訟の結果として損害賠償責任が課せられるか、事業の全部または一部が差し止められる可能性がある。また、職務発明に関する対価を巡り従業員から訴訟が提起された場合も業績に影響を与える可能性があり、職務発明規程を制定することで対応を図っている。
重要契約の解除・終了リスク
当社グループの各事業において重要な要素を構成する契約が解除・終了した場合、または円滑に更新されなかった場合、業績に影響を与える可能性がある。有報「重要な契約等」に記載される契約が対象であり、事業継続の基盤となる取引関係の安定性が業績に直結する。具体的な契約内容や相手先については「第2 事業の状況 5 重要な契約等」に記載されている。
ネットワーク・情報システムリスク
ソフト・ハードの不具合、人的過失、地震・火災・停電、コンピュータウィルス侵入等によるシステム障害や情報漏洩のリスクが存在する。機器の管理・保全、セキュリティの高度化、運用ルールの設定および従業員教育に努めているが、ネットワークや情報システムの機能低下・停止が発生した場合は事業活動に影響を及ぼす可能性がある。企業活動におけるITへの依存度の高まりとともにリスクも増大している。
個人情報漏洩リスク
当社グループは個人情報を取り扱っており、厳格な管理体制の構築、情報セキュリティの確保、規程類の整備、従業員・取引先への教育・研修・啓蒙を実施している。しかし、個人情報の流出等が発生した場合には、財政状態および経営成績に影響を受ける可能性がある。信用失墜や損害賠償責任等の二次的損害が生じるリスクも伴う。
特定経営者への依存リスク
代表取締役を含む特定の経営者の知識・経験が当社グループの経営・業務執行において重要な役割を果たしており、重要な経営資源と位置付けられている。これらの経営層が不測の事態により執務困難となった場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性がある。後継者育成や権限委譲等の具体的な対応策は有報上に明示されていない。
M&A・新規事業参入リスク
当社グループは技術開発や有望市場獲得のため、企業買収・出資を伴う戦略的提携や新規事業参入を行う可能性がある。十分な検討を行うとしているが、戦略的提携後の事業や新規事業が当初計画どおりに進捗しない場合、または出資先の財政状態が悪化した場合には業績に影響を与える可能性がある。のれん減損リスクとも連動しており、M&A実行後の事業管理が重要な課題となる。
外国為替変動リスク
当社グループは海外顧客との取引・外貨建売上が存在するほか、海外事業活動費や海外からの技術導入費用を外貨で支払っており、為替変動により円貨での受取・支払金額が変動する。また、四半期末に外貨建資産・負債を円貨換算する際、外貨ベースの価値に変動がなくても為替変動により円貨換算額が変動し業績に影響を与える可能性がある。為替ヘッジ等の具体的な対応策は有報上に明示されていない。
重要度・発生可能性は企業の開示情報に基づいて表示されています
最終更新: 2026年4月27日

