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株式会社アプリックス

3727東証グロース情報通信業

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株式会社アプリックス3727

事業内容

株式会社アプリックスは1986年設立のソフトウェア開発会社。創業来30年超の組込み開発技術を基盤に、MVNO・光プロバイダー等の通信サービス、リテールメディアプラットフォーム「BRIDGE AD」、車両運行管理「AORINO」等の継続課金型サービスを提供する「ストックビジネス事業」と、組込み&エッジからクラウドまでワンストップ対応の「システム開発事業」の2事業を運営。

連結子会社スマートモバイルコミュニケーションズ(SMC)がMVNO・MVNE事業を担う。東証グロース市場上場。

主要顧客はスターサービス株式会社(2025期売上収益の33.6%)をはじめとする通信・流通・法人顧客。

ビジネスモデル

売上収益の約87%をストックビジネス事業が占め、MVNO契約者からの月次通信料・光プロバイダー料金・広告配信フィー等の継続課金収入が収益の安定基盤を形成。残る約13%はシステム開発事業による受託・開発支援収入。

両事業は技術面で連携し、自社サービス開発にシステム開発事業の技術力を活用する構造。経営指標として事業利益およびEBITDA(事業利益+減価償却費+顧客関連資産償却額)を重視。

企業の強み

1986年創業以来30年超にわたり組込みソフトウェア開発を継続。組込み・エッジからクラウドまでワンストップで対応できる開発体制を保有し、MVNO事業者として通信技術も内製。2007年にはAndroid推進団体OHAに日本唯一のソフトウェアベンダとして参加した実績を持つ。

連結子会社SMCを通じてMVNO・MVNE事業を運営し、市場上位レイヤーの契約者数を保有。通信サービスのプラン設計からバックオフィス業務まで幅広く対応可能な体制を構築。2025年12月には「まかせるMVNO」ロールアップM&Aの全国展開を開始し、契約者基盤の拡大を図っている。

筆頭株主である株式会社光通信と資本業務提携契約を締結。2026年1月には「BRIDGE AD」協業推進およびM&A支援サービス提供を目的とした新株予約権第三者割当を決議。光通信グループの企業買収ノウハウと販売網を活用できる関係を構築している。

エンヴァリスの着眼点

2026年12月期第1四半期の売上収益は595百万円(前年同期776百万円、△23.2%)、事業損失49百万円(前年同期事業利益43百万円)と大幅に悪化。ストックビジネス事業の売上収益は532百万円(前年同期680百万円)、事業利益は35百万円(同95百万円)と利益率が14.0%から6.5%へ急低下。

全社費用(調整額)が81百万円と前年同期51百万円から膨らんでいる点が損益悪化の主因であり、コスト構造の改善が急務。

2026年12月期通期連結業績予想は売上収益9,083百万円(前期比+216.0%)、事業利益53百万円(同△47.8%)。この大幅増収はグローバルキャスト(直近期売上収益7,626百万円)の連結取り込みが主因とみられる。

一方、事業利益は前期比で減少予想であり、統合コストや全社費用の増加が利益を圧迫する構図。第2四半期以降の統合進捗と費用コントロールが通期達成の鍵となる。

時価総額40億円の上場維持基準に対して2024年度から不適合が継続しており、企業価値向上の緊急性は高い。財政状態では利益剰余金が2025年12月末463百万円から2026年3月末352百万円へ111百万円減少(四半期損失35百万円+配当76百万円)。

親会社所有者帰属持分比率は65.6%と健全水準を維持しているが、現金及び現金同等物は1,213百万円と前期末比121百万円減少しており、グローバルキャスト統合に伴うキャッシュ消費の動向を注視する必要がある。

成長戦略

グローバルキャスト完全子会社化を軸に販売力強化・持株会社体制移行で規模拡大

2026年4月1日付でグローバルキャスト(売上収益7,626百万円規模)を完全子会社化。全国販売パートナーネットワークを活用した通信・プラットフォームサービスの拡販と、官公庁・自治体向けシステム開発での協業入札を通じてグループ売上収益の大幅拡大を図る。

株式交換後、吸収分割により既存事業を新設子会社へ承継し、アプリックスを純粋持株会社化する予定。事業ポートフォリオの明確化と意思決定の迅速化を図り、グローバルキャストと並列的に機能する体制を構築する。実施時期・詳細は現在検討中。

2025年11月提供開始の新ラインナップ「BA Boost」「BA Insight」を含むBRIDGE ADの拡販に注力。グローバルキャストの販売網との協業により提案段階からの協業が可能となり、広告収益のストック化を加速させる。

AIドライブレコーダー「AORINO Biz」にアルコール検知器連携アプリ「FUUDA」を付帯商材として組み合わせ、取次店・販売代理店・OEM先と連携した法人向け営業を強化。継続課金型の法人契約積み上げによりストック収益基盤の多様化を図る。

2024年度から時価総額40億円の上場維持基準に不適合が継続。グローバルキャスト統合による業績拡大と企業価値向上を通じて基準適合を目指す。光通信社との連携も継続しながら株主価値向上施策を推進する。

最終更新: 2026年7月17日