株式会社フォーシーズHD logo

株式会社フォーシーズHD

3726東証スタンダード小売業

株式会社フォーシーズHD logo
株式会社フォーシーズHD3726

事業内容

株式会社フォーシーズHDは、化粧品・健康食品・アロマ関連商品の通信販売(通販事業)・卸売販売(卸売事業)・実店舗小売(リテール事業)を主軸とし、2024年5月より再生可能エネルギー設備の売買・コンサルティング(コンサルティング事業)を加えた4セグメント体制で運営する持株会社。連結子会社は株式会社iiy(フェムケア通販)、株式会社HACCPジャパン(衛生コンサル)、ファンタスティックフォー第1号合同会社(太陽光・蓄電所売買)の3社。

2025年10月には韓国アパレルブランドの国内独占販売を担う合弁会社株式会社MIRAISEを設立し、事業領域をさらに拡張している。東京証券取引所スタンダード市場上場。

主要顧客は国内外の一般消費者および法人卸先。

ビジネスモデル

通販事業では社内コールセンターによるリピート顧客への電話販売とECモール販売を組み合わせ、安定的な黒字を確保。卸売事業では「Cure」「FAVORINA」「AROMA BLOOM」等の自社ブランドを国内外の小売・卸業者へ供給し、YouTuber・KOL活用で販路を拡大。

リテール事業はAROMA BLOOMの実店舗網を運営。コンサルティング事業では太陽光発電所・系統用蓄電所を購入取得し、提携業者へ売却することで売買差益を得る。

資金調達は第三者割当増資・新株予約権・金融機関借入を組み合わせて実施。

企業の強み

2025年9月期において通販事業はセグメント利益184百万円(売上高1,201百万円、前期比+11.0%)、卸売事業はセグメント利益183百万円(売上高612百万円、前期比+17.7%)を計上。両事業合計で約367百万円のセグメント利益を生み出し、グループ全体の損失を下支えする収益基盤となっている。

社内コールセンターによる電話オペレーター販売でリピート顧客・掘り起こし顧客へのアプローチを継続。リテール事業ではLINEアカウント登録者数9万人超・毎月3,000件超の新規アプリ会員獲得を実現しており、デジタルと対面を組み合わせた顧客接点を保有している。

「Cure」ブランドは国内外YouTuberプロモーションを活用しベトナム等新規市場での販路拡大を実現。「FAVORINA」は中国での一般貿易を開始しKOL・ライブコマースを活用。

ファイテン株式会社との共同企画商品「アロマブルーム メタックスアロマティックローション」はハワイ・ラスベガスでも展開するなど、複数ブランドで海外販路を構築している。

エンヴァリスの着眼点

2026年9月期中間期の営業損失は273百万円と、前年同期の74百万円から大幅に悪化した。通期業績予想は売上高3,541百万円・営業利益161百万円と黒字転換を掲げているが、中間期時点で273百万円の営業損失を計上しており、下半期に434百万円超の営業利益を稼ぐ必要がある。

コンサルティング事業の太陽光・蓄電所売却が中間期に未達であったことを踏まえると、通期予想の達成には相当程度の不確実性が残る。

当中間期においても継続企業の前提に関する重要な不確実性が認められる旨が注記されている。2026年2月にDENBA社を割当先とする第三者割当増資(払込756百万円)を実施し、中間期末の現金及び預金は612百万円に回復したが、営業キャッシュ・フローはマイナス278百万円と依然として資金流出が続いている。

発行済株式数は前期末11,207,470株から13,145,470株へ増加しており、既存株主の希薄化が継続している。

リテール事業は不採算店舗の撤退コスト、「DENBAラウンジ」への切り替えに伴う出店コスト・広告宣伝費の先行投資が重なり、中間期のセグメント損失は51百万円と前年同期の13百万円から大幅に拡大した。また、全社費用(報告セグメントに帰属しない一般管理費等)の調整額が288百万円と前年同期の190百万円から大きく増加しており、上場維持費・株式発行関連費用等の管理部門経費の膨張が全社損益を圧迫している構造的な問題が顕在化している。

成長戦略

通販・卸売の黒字基盤を維持しつつ、再エネ売買・新ブランド・新業態で収益多角化を推進

2025年12月に「DENBAラウンジ」2店舗をオープン。既存AROMA BLOOM店舗からの送客施策を実施しつつ、「DENBAショップ」「DENBAパートナー」へのリニューアルおよび関東地域外への新規出店も検討中。ただし中間期は出店コスト・撤退コストが先行し、セグメント損失が拡大している。

2024年12月設立のファンタスティックフォー第1号合同会社を通じて太陽光発電所・系統用蓄電所を取得済み。収益最大化を図るため複数社と売却交渉を継続中だが、中間期(2026年3月末)時点で売却契約には至っておらず、コンサルティング事業は売上高7百万円・セグメント損失45百万円にとどまった。

子会社株式会社MIRAISEが展開する韓国アパレルブランドについて、2026年3月下旬にZOZOTOWNでの販売を開始。4月以降の本格的な売上寄与を見込む。中間期は先行投資(ECサイト製作費・広告費等)が発生しており、通販・卸売双方での収益貢献は下半期以降が本番となる。

DENBA JAPAN株式会社を割当先とする第三者割当増資(2026年2月19日払込、756百万円)を実施し、資本・業務提携を強化。DENBA社商品の販売促進強化に向けてサイト・インフォマーシャル等の製作費・広告宣伝費等の先行投資が発生しており、通販・卸売・リテール各チャネルでの本格的な収益貢献は今後の課題。

全社費用(報告セグメントに帰属しない一般管理費等)の調整額が中間期で288百万円と前年同期比52%増加しており、上場維持費・株式発行関連費用等の管理部門経費の削減が急務。販売スタイル別セグメントへの変更や生産部門統一化による効率的なコスト配分の徹底を対応策として掲げているが、具体的な削減効果は未確認。

最終更新: 2026年7月17日