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株式会社ブイキューブ

3681東証プライム情報通信業

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事業内容

株式会社ブイキューブは「Evenな社会の実現」をミッションに掲げ、リモートコミュニケーションDXを軸とした3事業を展開する東証プライム上場企業。エンタープライズDX事業ではWeb会議・Zoom代理販売等を企業・官公庁向けに提供、イベントDX事業ではウェビナー配信・バーチャル株主総会等のSaaS+サービスを国内外で展開、サードプレイスDX事業では防音型個室ブース「テレキューブ」を企業・公共空間向けに販売・運営する。

国内連結子会社1社・海外連結子会社6社を含む計11社体制で、シンガポール・タイ・米国等にも事業基盤を持つ。主要顧客は国内外の大企業・官公庁・製薬業界・製造業等であり、テレワーク定着とハイブリッドワーク普及を事業機会として捉えている。

ビジネスモデル

エンタープライズDX事業は月額定額制のクラウドSaaSを中心に収益逓増型モデルを採用。イベントDX事業はSaaS+運用支援サービスのスポット・定額複合型。

サードプレイスDX事業はテレキューブの販売型とサブスクリプション型(月額定額レンタル)の2形態を展開し、幅広い顧客層を取り込む。設備投資はソフトウエア償却額と同水準を目安に管理し、財務健全性の維持を図る方針を掲げている。

企業の強み

2024年12月期末時点でテレキューブの累計設置台数は32,144台に達し、公共向けは前年同期比17.1%増の1,206台に拡大。企業向け販売型・サブスクリプション型の2形態展開により幅広い顧客層を獲得しており、サードプレイスDX事業のセグメント利益率は28.3%(746,632千円÷2,641,265千円)と高水準を維持している。

エンタープライズDX事業のハイブリッドワーク事業(V-CUBEミーティング・Zoom代理販売)は2024年12月期に前年同期比5.2%増の1,846,502千円を計上。テレワーク定着により需要が底堅く推移しており、販売価格値上げ・仕入価格低減施策によりセグメント利益率は16.0%から16.4%へ改善した。

2024年6月にプロフェッショナルワーク事業をテクノホライゾン株式会社へ譲渡し、売却収入661,384千円を確保。事業ポートフォリオの最適化を実行し、成長領域(生成AI活用・AI×ロボティクス・ハイブリッドイベント)への経営資源集中を進めている。

エンヴァリスの着眼点

2025年12月期末の純資産は△1,107百万円と債務超過が継続し、東証プライム上場廃止基準に抵触。有価証券報告書の提出遅延も重なり、監理銘柄(確認中)に指定された。

上場廃止予定日は2026年7月1日の見込み。特別調査委員会による調査およびTENに対する米国当局の召喚状対応が継続中であり、調査結果によっては連結財務諸表に重要かつ広範な影響を及ぼす可能性がある。

現時点では継続企業の前提に関する重要な不確実性が認められる。

2025年2月のTENのNASDAQ上場に際し、上場後の資本政策等に関する業務委託報酬として4社に支払った808百万円(5.4M USD)について、支払先および役務提供の実態が確認できず不明支出金損失として特別損失に計上された。このうち376百万円は当初営業費用として計上されており、決算短信の訂正を要した。

財務報告に係る内部統制の開示すべき重要な不備も認定されており、ガバナンス上の信頼性が大きく損なわれている。

唯一の成長セグメントであるサードプレイスDX事業のセグメント利益788百万円は、イベントDX事業の損失2,083百万円(うちTEN起因の営業損失1,629百万円)を到底吸収できない構造にある。国内事業単体では一定の収益力を有するものの、全社費用915百万円の負担も重く、グループ連結での営業損失は1,683百万円に達した。

TENの切り離しが完了すれば国内事業の損益構造は改善する可能性があるが、スポンサー選定・非公開化プロセスの完了まで不確実性は高い。

成長戦略

TEN切り離し・スポンサー選定による非公開化と国内事業の収益構造改革

グループ業績悪化の主因であるTENの株式売却および貸付金回収によりグループから切り離し、国内事業への負の影響を遮断する。TENの切り離しが完了すれば、イベントDX事業の損失構造が大幅に改善する見込み。

株式会社日本革新投資(J-INC)とのスポンサー基本契約を2026年3月31日に締結。J-INCが設立するSPCへの第三者割当増資・株式併合により純資産の抜本的改善と有利子負債圧縮を図り、上場廃止後の事業再建体制を構築する。

減損を契機とした更なる固定費削減と収益拡大施策を実行し、国内イベントDX事業の早期収益改善を図る。ハイブリッドイベント需要の成長を取り込みつつ、製薬業界講演会市場の底打ちによる需要回復も期待する。

テレキューブ株式会社の事業を2026年2月1日付で当社へ事業譲渡し、同社を解散・清算(2026年6月30日清算結了予定)。組織運営の効率化と意思決定の迅速化を図り、サードプレイスDX事業の収益基盤をさらに強化する。

財務制限条項に抵触している借入金について、全取引金融機関に対しTEN切り離しおよび資本増強を通じた有利子負債削減計画を説明し、期限の利益の喪失猶予および継続的支援について協議を継続する。

最終更新: 2026年7月17日