医療分野の市場環境変化
人口構造の変化や社会保障制度・医療制度改革により、医療機関の経営環境は厳しさを増している。法規制や医療制度改革の動向によって医療情報システム市場の成長が停滞した場合、当社の業績に影響を与える可能性がある。当社は市場情報の収集と市場に即した営業活動を通じて迅速な対応を図っている。
競合激化と価格競争
医療情報システム市場では大手コンピュータメーカーや医療情報システム会社との競合が激しく、399床以下の病院セグメントへの導入促進により競合構造も変化しつつある。競争環境の変化による製品価格の低下が生じた場合、収益性が低下し業績に影響を与える可能性がある。当社は長年の技術・ノウハウと生成AIを活用した研究開発、他社システムとの連携による機能拡充で差別化を推進している。
診療報酬改定の影響
高齢化に伴う医療費増大を背景に、厚生労働省は医療費適正化方針を打ち出しており、診療報酬のマイナス改定が行われた場合、主要顧客である医療機関の経営を圧迫し投資意欲を萎縮させる恐れがある。その結果、医療情報システムの導入中止・延期が発生するほか、改定内容によっては当社の開発負荷が過度に増大する可能性もある。当社は医療情報システム関連団体や医療機関から情報を収集し、迅速な対応体制を整備している。
法的規制への対応遅延
総合医療情報システム「PlusUs」は、ハードウェア・ミドルウェア・データベースを含むインフラ全体での性能保証が求められており、今後も仕様・規格の標準化等の法規制が行われる可能性がある。法規制への対応が遅れた場合や適切に対応できなかった場合、システムの新規開発・改変コストが増大し業績に影響を与える可能性がある。当社は関連団体や医療機関からの情報収集を通じて迅速な対応を図っている。
知的財産権侵害リスク
ソフトウェア技術革新の急速な進展により、当社のソフトウェアが第三者の知的財産権に抵触する可能性を的確に想定・判断できないリスクがある。認識していない特許等が成立している場合、損害賠償や使用差し止め訴訟を提起される可能性があり、法的手続諸費用が発生する恐れもある。当社は知的財産に関する社内教育の実施と自社知的財産権の出願・取得推進により対応している。
人材確保・育成の困難
急速なIT技術の進歩への対応や高度な開発技術を有する人材の確保が事業拡大の重要課題となっており、計画通りに人材が確保できない場合や新技術への対応に遅れが生じた場合、業績に影響を与える可能性がある。当社は定期的な新卒採用・積極的な中途採用・専門人材の適宜採用に取り組むとともに、新技術取得に向けた技術者教育と研究開発活動を推進している。
情報システム障害・品質不具合
電子カルテシステム等の医療情報システムは医療機関の業務インフラとして重要な役割を担っており、予期し難い欠陥や不具合が発生した場合、社会的信用の低下と顧客への賠償責任が生じる可能性がある。医療現場への影響が直接的であるため、品質不具合のリスクは特に重大である。当社はISO9001に準拠した開発プロセスを運用する品質管理部門を設置し、品質向上に努めている。
サイバー攻撃・ウイルス感染
コンピュータウイルスやランサムウェア等のサイバー脅威は日々新種が発生しており、万全の対策を講じていても当社が感染源となりユーザーへ被害が及ぶ可能性がある。特に医療機関でのランサムウェア被害が増加しており、感染が発生した場合はユーザーからの損害賠償請求や訴訟費用が発生するリスクがある。当社は最新アンチウイルスソフトの適用、セキュリティシステムの構築、バックアップ取得の推進等の対策を講じている。
個人情報・機密情報の漏洩
業務遂行上、従業員が医療機関の診療情報や個人情報・機密情報にアクセスする環境にあり、万が一情報漏洩が発生した場合、社会的信用の低下と顧客への賠償責任が生じる可能性がある。医療情報という高度に機密性の高い情報を扱うため、漏洩時の影響は特に深刻となり得る。当社はプライバシーマーク認証およびISMS認証を取得し、従業員への情報管理教育強化と内部漏洩防止措置を講じている。
自然災害・感染症蔓延
大規模震災・津波・台風・洪水等の自然災害や感染症が発生した場合、対象地域の医療機関によるシステム導入中止・延期が発生するとともに、当社事業所の閉鎖等により事業活動が制限され業績に影響を与える可能性がある。当社は顧客医療機関からの情報収集体制と防災管理体制を構築し、リスク発生時には対策本部を設置して迅速に対応できる体制を整備している。
重要度・発生可能性は企業の開示情報に基づいて表示されています
最終更新: 2026年4月27日

