事業内容
株式会社enishは2009年設立のモバイルゲーム専業会社。「ぼくのレストランⅡ」「ガルショ☆」などリリース15年を超える経営シミュレーションゲームを基盤に、「進撃の巨人 Brave Order」「五等分の花嫁」「ゆるキャン△」など人気アニメIPを活用したネイティブアプリを展開する。
App Store・Google Play・GREEプラットフォームを主要チャネルとし、ユーザー課金(フリーミアム)モデルで収益を得る。ベトナム子会社を活用したオフショア運営体制を構築し、コスト効率化を図る。
東京証券取引所スタンダード市場上場。エンターテインメント事業の単一セグメントで運営。
ビジネスモデル
App Store・Google Play・GREEプラットフォーム等を通じてゲームを無料配信し、ゲーム内アイテム・イベント等への課金で収益を得るフリーミアムモデル。課金回収はプラットフォーム事業者に委託し、システム利用料等を支払う。
2025年12月期の主要販売先はグリー(売上比30.1%)、Apple Inc.(19.3%)、GMOメディア(12.3%)。既存タイトルの安定収益を基盤に、年間1〜2本の新規IPタイトルをリリースして売上拡大を図る。
企業の強み
「ぼくのレストランⅡ」「ガルショ☆」はリリースから15年を経た現在もコラボレーション施策が好調に推移し、安定した収益を確保。女性ユーザーが多くライフタイムバリューが高い点が特徴で、2025年12月期においても当社売上収益に大きく貢献していると有報に明記されている。
「進撃の巨人 Brave Order」「五等分の花嫁」「ゆるキャン△」「弱虫ペダル」など知名度の高い社外IPを活用したタイトルを複数展開。IP活用により集客強化とプロモーション投資効率化を実現する戦略を採用しており、2025年12月期時点で複数タイトルが開発・運営中。
時差が少なく通信環境も良好なベトナムの子会社を活用し、既存タイトルの運営をオフショアに移管することで国内人材を新規開発に特化させる体制を構築。コスト削減と開発効率化を両立させており、外注加工費・広告宣伝費の削減に着実に成果を上げていると有報に記載されている。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
2021期から2025期にかけて売上高は3,893百万円→2,170百万円と5期連続で減少し、営業損失も継続。2026年12月期第1四半期は売上高476百万円(前年同四半期比29.3%減)、営業損失278百万円(前年同四半期146百万円の損失から拡大)、四半期純損失307百万円と損失が加速している。
外部要因としてスマートフォンゲーム市場の競争激化・ユーザー嗜好の変化が売上減少を加速させており、「雀エボライブ」のリリース初期売上が当初想定を下回ったことも業績悪化に寄与した。業績予想は現時点で未開示。
成長戦略
IP活用新規タイトル投入・AI活用コスト削減・DAT事業導入の三本柱で収益回復を目指す
2026年12月期中に「弱虫ペダル レゾナンス・ペダイズム」「ゆるキャン△ みんなでワチャワチャ!キャンピングクック!」等の複数タイトルをリリース予定。市場性・収益性を重視したIP選定と定量的分析に基づく意思決定により開発投資の成功確度向上を図る。
エンジン化・ライブラリ化・AI活用・自動化・標準化を推進し、少人数かつ高品質な開発体制を確立。開発リードタイムの短縮と資本効率の向上を目指す。短信では「一定の成果が現れつつある」と記載されている。
暗号資産の投資・運用を通じてモバイルゲーム事業のキャッシュフローを効率的に活用し、収益機会の多様化と資本効率の向上を図る。2026年6月上旬開催予定の臨時株主総会で定款変更を付議予定であり、承認後に本格始動する。
第三者割当による行使価額修正条項付第20回新株予約権が2026年3月31日までに108,880個行使され、663百万円の資金調達を実現。2026年4月30日時点でさらに11,620個が行使され、追加で65百万円を調達。継続的な資金確保により財務基盤の安定化を図っている。
2026年3月24日の定時株主総会で承認され、2026年5月1日に効力発生。資本金約4,803百万円・資本準備金約4,902百万円を減少しその他資本剰余金に振り替え、繰越欠損約9,043百万円を填補。財務体質の健全化と今後の資本政策の柔軟性確保を目的とする。
最終更新: 2026年7月17日

