事業内容
株式会社エニグモは「世界を変える、新しい流れを。」をミッションに掲げ、世界182カ国・23万人超のパーソナルショッパーが参加するファッションCtoC EC「BUYMA」と、海外在住日本人ガイドによる旅行プラットフォーム「BUYMA TRAVEL」を中核事業として展開する。2005年のBUYMAサービス開始以来、在庫リスクを持たないマーケットプレイスモデルを確立し、2025年1月時点で会員数約1,152万人、登録ブランド数18,800以上、出品数650万品超を誇る。
2022年にはTSEプライム市場へ移行。2024年にはBUYMA TRAVELを連結子会社化し、グアム・ハワイの現地アクティビティ事業も取り込み、ファッションと旅行の2セグメント体制へ移行した。
ビジネスモデル
BUYMAはパーソナルショッパー(出品者)と購入者を結ぶCtoC型マーケットプレイスであり、取引成立時に購入者から決済システム利用料(出品価格の5.50%)、パーソナルショッパーから成約手数料(5.50〜7.70%)を徴収する。出品者は在庫リスクを負わず注文後に買い付けるため、プラットフォーム側も在庫を持たない。
BUYMA TRAVELも同様に、ガイドから成約手数料10.00%、購入者から決済利用料5.50%を受領する手数料モデルを採用している。
企業の強み
2025年1月時点で会員数は約1,152万人(前年同期比5.1%増)、世界182カ国・23万人超のパーソナルショッパーが参加。登録ブランド数18,800以上・出品数650万品超の品揃えを在庫レスで実現しており、競合が容易に模倣できないグローバルネットワーク資産を保有する。
2025年1月期のFashion Platform事業は売上高5,638百万円に対しセグメント利益1,580百万円を計上し、セグメント利益率は約28%に達する。在庫を持たないプラットフォームモデルにより固定費が抑制され、コスト効率性を重視した事業運営が高い利益率を支えている。
2025年1月期末時点で現金及び預金9,287百万円、投資有価証券3,551百万円を保有し、純資産は11,439百万円。自己資本比率は高水準を維持しており、M&A・アライアンスへの積極投資や株主還元(配当金支払397百万円)を同時に実行できる財務的余力を有する。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
2027年1月期第1四半期(2026年2月〜4月)の連結売上高は1,463百万円(前年同四半期比2.0%減)。Fashion Platform事業が売上高1,141百万円(同11.9%減)・取扱高10,292百万円(同12.4%減)と大幅に落ち込む一方、Travel Platform事業は売上高321百万円(同61.3%増)と高成長。
販管費の増加(1,233百万円、前年同四半期比14.7%増)が響き営業損失150百万円に転落。ただし投資有価証券売却益353百万円の計上により親会社株主帰属四半期純利益は101百万円(同30.9%増)を確保。
外部要因として円安・物価高・地政学リスクによる消費者の購買抑制が中核事業の取扱高を圧迫している。通期業績予想(売上高7,267百万円、営業利益44百万円)は据え置き。
過去5期の営業利益は2022期2,971百万円→2026期47百万円と大幅に低下しており、収益性の構造的悪化が続いている。
成長戦略
BUYMA経済圏の深化とTravel PlatformのM&A活用による第二収益柱の確立
中低価格帯の供給力拡大(出品機能強化)とBUYMA VINTAGEによるラグジュアリーヴィンテージ需要の取り込みで離脱顧客を呼び戻す。SNSプロモーション・BUYMA studio連動企画・海外プラットフォームとのシステム連携による外部販路拡大も推進。
2025年2月のFormal Trans LLC(ハワイ送迎)に続き、2026年5月にKrystal Enterprise Limousine(ハワイリムジン)を100%取得。送迎事業の内製化・規模拡大により機会損失を最小化し、BUYMA TRAVELの収益基盤を強化する。
BUYMA studioとオウンドメディア「STYLE HAUS」・SNS・デジタルメディアを連動させた多角的なキャンペーンを展開。AI技術等を活用したオンライン購買体験の高度化と鑑定機能強化による安心・安全対策の継続強化を推進。
国内外の商品が双方向に行き交うグローバルな越境流通基盤の構築に向け、海外有力プラットフォームとのシステム連携を通じた外部販路および顧客接点の拡大を進める。韓国・アメリカ等の海外市場への展開も継続。
最終更新: 2026年7月17日

