事業内容
KLab株式会社は2000年創業、2011年東証上場のモバイルオンラインゲーム会社。主力事業はマンガ・アニメ等のグローバルIPを活用したスマートフォン向けゲームの企画・開発・運営であり、『BLEACH Brave Souls』『キャプテン翼 ~たたかえドリームチーム~』等を世界展開する。
海外売上比率は約61.5%に達し、グローバルユーザーを主要顧客とする。2025期よりゲーム事業依存脱却を目的に、GPU AIクラウド事業・総合AIエンタテインメント事業等の新規事業を「その他」セグメントとして立ち上げ、事業ポートフォリオの多様化を推進している。
連結子会社は2社(KLab China Inc.含む)、持分法適用関連会社1社で構成される。
ビジネスモデル
著名マンガ・アニメIPのライセンスを取得し、スマートフォン向けF2P(基本無料)ゲームを開発・運営。ユーザーからのアプリ内課金(2025期:4,907百万円)が主要収益源であり、Apple・Google等のプラットフォームを通じて全世界に配信する。
新規事業ではGPUサーバー販売(GPU AIクラウド事業)やAIタレントプロダクション等の受託・販売型収益も加わりつつある。
企業の強み
『BLEACH Brave Souls』等、世界的認知度の高い日本発マンガ・アニメIPを活用したゲームをグローバル展開し、海外売上比率は約61.5%に達する。Xsolla経由の売上が前期比で大幅増加(前期2.9%→当期12.6%)しており、プラットフォーム多様化も進んでいる。
オフィス縮小移転・希望退職者募集による人員削減を実施し、固定費の大幅な削減を断行。2025期の営業損失は1,304百万円と前期(1,342百万円)から縮小しており、コストコントロール施策が一定の効果を示している。
2025期に株式発行による収入2,876百万円、投資有価証券売却収入2,444百万円を確保し、現金及び現金同等物の期末残高は5,214百万円(前期1,605百万円)へ224.8%増加。総負債も2,969百万円へ45.1%削減し、財務安全性が向上した。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
2026年12月期第1四半期の売上高は1,705百万円(前年同期比4.3%増)と増収となったが、これはGPUサーバー販売(その他セグメント329百万円)がゲーム事業の落ち込みを補ったためであり、ゲーム事業単体は前年同期比15.7%減の1,377百万円と減収が続く。売上原価は前年同期比11.1%増、販管費は同15.4%増と費用が拡大し、営業損失は453百万円(前年同期288百万円)と損失幅が拡大した。
過去5期の売上高推移(2021期23,895百万円→2025期6,856百万円)が示す構造的減収トレンドは継続中であり、通期での黒字転換は新作タイトルの成否に依存する。現金及び預金は期末比1,388百万円減少し3,826百万円となった。
成長戦略
大型新作2タイトルによるゲーム事業V字回復とAI・GPU事業による多角化
『ドラゴンクエストスマッシュグロウ』および『僕のヒーローアカデミア UNITED SURVIVAL』の開発を進めており、リリース後の課金収益貢献により通期売上高17,000百万円・営業利益1,000百万円の達成を目指す。第1四半期時点では両タイトルとも開発中。
GPUサーバー販売を中心とするGPU AIクラウド事業が第1四半期にその他セグメント売上高329百万円を計上し、ゲーム事業の落ち込みをカバー。「IP/エンタメ」「AI」「ブロックチェーン」の3領域を重点分野として新規事業の確立を推進中。
『キャプテン翼 ~たたかえドリームチーム~』が期初から好調に推移。全社的な費用抑制を継続しつつ、新規事業への投資も並行して実施。ただし第1四半期は費用増加により損失が拡大しており、体質改善の効果は限定的。
ゲーム事業の回復と新規事業の成長を組み合わせた中長期成長シナリオ。第1四半期時点では通期予想の達成自体が不確実な状況であり、中長期目標の達成には複数の新作タイトルの連続ヒットと新規事業の本格立ち上げが前提となる。
最終更新: 2026年7月17日

