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テックファームホールディングス株式会社

3625東証グロース情報通信業

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テックファームホールディングス株式会社3625

事業内容

テックファームホールディングス㈱は、1991年創業・2008年上場の独立系ITグループ持株会社(東証グロース)。連結子会社6社を擁し、主力の「ICTソリューション事業」では業務・基幹システムの受託開発・運用保守をワンストップで提供。

顧客はサプライズクルー(売上高1,532百万円)・マイナビ(961百万円)など多業種の大手企業に及ぶ。第二の柱として「クロスボーダー流通プラットフォーム事業」を展開し、シンガポール直営店舗・ECサイトを通じて日本の農産品・食品等の海外輸出を支援。

AI・XR・ドローン等の先端技術研究にも積極投資し、産業イノベーション領域への事業拡大を志向している。

ビジネスモデル

売上高の約92%を占めるICTソリューション事業は、社内エンジニアの高稼働率と大型案件の継続受注により安定収益を確保する受託開発型モデル。2025年6月期のセグメント利益率は21.3%に達した。

クロスボーダー流通プラットフォーム事業は現在強化フェーズにあり、シンガポール拠点のリアル店舗・EC・デジタルマーケティングを組み合わせた自社サービス型モデルで収益構造の変革を目指す。M&AやEBITDAを経営指標に据え、事業規模拡大と収益多様化を並行推進している。

企業の強み

2025年6月期のICTソリューション事業は売上高6,197百万円(前年同期比30.1%増)、セグメント利益1,320百万円(同67.3%増)と過去最高を更新。期末受注残高は3,021百万円(前年同期比148.8%)と高水準を維持しており、次期以降の売上貢献が見込まれる安定した受注基盤を有する。

主要顧客の㈱サプライズクルーへの販売高は1,532百万円(総販売実績の22.8%)、㈱マイナビへは961百万円(同14.3%)と、大型顧客との継続的な取引関係が業績を牽引。受注高7,188百万円(前年同期比133.7%増)は、顧客との関係深化による案件拡大を示している。

1991年創業以来、独立系ソフトウエア会社として多業種でICT知見を蓄積。ISO/IEC27001・プライバシーマーク等の情報セキュリティ認証を保有し、顧客の機密情報を扱う基幹システム開発における信頼性を担保。2025年6月期の営業利益率は11.2%(前年同期4.7%)と大幅改善を実現した。

エンヴァリスの着眼点

2026年6月期第3四半期累計(9ヶ月)の売上高5,177百万円(前年同期比4.5%増)は堅調だが、営業利益494百万円(同23.4%減)と利益面の落ち込みが顕著。通期予想は売上高7,200百万円・営業利益600百万円であり、第3四半期末時点の営業利益進捗率は82.3%。

第4四半期単独で106百万円の営業利益が必要な計算となり、前年同期比での利益回復が求められる。エンジニア給与水準見直しや教育投資等のコスト増が利益を圧迫しており、投資効果の顕在化タイミングが焦点となる。

クロスボーダー流通プラットフォーム事業の第3四半期累計売上高は304百万円(前年同期比12.9%減)、セグメント損失は33百万円(前年同期損失32百万円)と損失がわずかに拡大。案件規模・採算を重視した顧客ポートフォリオ再構築という戦略的調整局面との説明はあるが、黒字化の具体的な時期は示されていない。

外部要因として日本食の海外需要拡大という追い風はあるものの、㈱ディーエムエスとの業務提携効果の発現や多国展開の進捗を継続的に確認する必要がある。

2026年6月期第3四半期末の総資産4,980百万円に対し純資産2,976百万円、自己資本比率59.8%(前期末54.8%から改善)と財務基盤は堅固。短期借入金600百万円・社債500百万円の有利子負債を抱えるものの、現金及び預金2,363百万円を保有し流動性リスクは低い。

一方、ROEの観点では利益水準の低下が資本効率の改善を阻む構図となっており、戦略投資の成果が利益に反映されるかが株主価値向上の鍵となる。年間配当予想は8.00円で変更なし。

成長戦略

ICT事業のAI活用深化と大型案件拡大、クロスボーダー事業の黒字化・多国展開でグループ成長を目指す

大型案件獲得方針を継続し、金融・官公庁・流通等の多業種で受注残高を積み上げる。2025年6月期末受注残高3,021百万円の高水準を維持しており、既存顧客との関係深化と新規顧客開拓を並行して推進している。

開発プロセスへのAIエージェント導入による開発期間短縮と、AI活用を前提とした開発基盤の標準化・スケール化を推進。生成AIなどの研究開発・技術検証も継続実施し、顧客向けAI活用案件の提案拡大につなげる。

エンジニアの給与水準見直しとプロジェクトマネジメント能力・専門スキル向上を目的とした体系的な教育投資を実施中。短期的には利益を圧迫するが、中長期的な人材競争力と顧客支援力の向上を目指す。

案件規模・採算を重視した顧客ポートフォリオ再構築を進め、地方公共団体・地域商社・金融機関等と連携した提案型案件へシフト。㈱ディーエムエスとの業務提携で物流とプロモーションを融合した高付加価値サービスを構築し、シンガポール以外への多国展開も視野に入れる。

最終更新: 2026年7月17日