事業内容
TSIホールディングスは、㈱東京スタイルと㈱サンエー・インターナショナルの経営統合により2011年に設立された国内最大級のアパレル持株会社。当社を持株会社として連結子会社26社・持分法適用会社1社を傘下に置き、「ステューシー」「アヴィレックス」「ショット」「マーガレット・ハウエル」「アンドワンダー」等の多彩なブランドを通じ、衣料品の企画・製造・販売を展開するアパレル関連事業を中核とする。
これに加え、販売代行・人材派遣、アパレル特化求人プラットフォーム、合成樹脂製品製造販売、店舗設計監理、化粧品販売等の補完的サービス事業群も運営。東京証券取引所プライム市場上場。
ビジネスモデル
アパレル関連事業(売上高162,075百万円)が全体の約97%を占め、自社ブランドの企画・製造から直営店舗・ECサイト「mix.tokyo」を通じた直販で収益を得る。仕入原価低減・プライシング適正化・店舗収益構造見直しの三本柱で利益率改善を追求。
その他の事業(売上高5,009百万円)は販売代行・人材派遣・求人プラットフォーム等でグループ事業を補完し、安定的な収益源となっている。
企業の強み
「ステューシー」「アンドワンダー」「マーガレット・ハウエル」等のブランドがインバウンド需要を着実に取込み、2026期アパレル関連事業売上高は162,075百万円を達成。ブランドポートフォリオの再評価により低収益ブランドを撤退させ、成長・収益性の高いブランドへ経営資源を集中投下する体制を整備した。
2025年2月期に保有不動産の売却益を含む253,500百万円規模の特別利益を計上し、親会社株主に帰属する当期純利益15,230百万円を実現。現金及び現金同等物の期末残高は45,822百万円に達し、短期借入金・長期借入金の削減も進み財務健全性が向上した。
中期経営計画TIP27に基づき、販管コスト削減が先行して効果を発現。ECサイト「mix.tokyo」の統合完了により運営コスト削減と顧客接点強化を同時実現。売上総利益率は前期比1.1ポイント改善し、販管費比率も前期比0.5ポイント改善するなど、収益体質の筋肉質化が数値として確認できる。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
売上高は2022期140,382百万円から2026期167,085百万円へ緩やかな成長を続け、2027年2月期第1四半期は前年同期比30.0%増の46,279百万円と加速した。営業利益は2024期・2025期に低迷(各1,760百万円・1,636百万円)したが、2026期に4,325百万円へ回復し、2027年2月期第1四半期も前年同期比65.8%増の2,512百万円と改善が継続。
売上高の急拡大は主に㈱デイトナ・インターナショナルと㈱ウォーターフロントの新規連結効果によるもの。外部要因として、春の気温が例年より高めに推移したことや継続的な賃上げがアパレル消費を下支えした一方、円安・物価高による生活防衛意識の高まりや中国インバウンドの半減がネガティブ要因として存在した。
通期予想は売上高200,000百万円・営業利益7,500百万円と前期比大幅増を見込む。
成長戦略
TIP27に基づく収益構造改革とM&A活用で2027年2月期に向け収益力を大幅回復
2024年4月公表のTIP27に基づき、販管費率の改善(2027年2月期第1四半期に前年同期比2.4ポイント改善)や既存事業の収益改善を推進。通期営業利益7,500百万円(前期比73.4%増)の達成を目指す。
㈱デイトナ・インターナショナル(フリークス ストア等)と㈱ウォーターフロントの連結効果が2027年2月期から期初よりフル寄与し、売上高を大幅に押し上げている。新規連結2社の収益性向上が次の課題。
自社ECサイト「mix.tokyo」は2027年2月期第1四半期に前年同期比20%超の増収を達成。デジタル販路の拡大により、直販比率の向上と収益性改善を図る。
2027年2月期の年間配当予想は70円(前期40円から75%増)に引き上げ。第1四半期に2,962百万円の自己株式取得を実施し、株主還元を積極化している。
最終更新: 2026年7月17日

