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株式会社ソトー

3571東証スタンダード繊維製品

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株式会社ソトー3571

事業内容

株式会社ソトーは1923年創業の染色加工専業メーカーを起源とし、現在は染色加工事業・製品販売事業・不動産事業の3セグメントを擁する。染色加工事業ではウール・複合素材を中心とした高級ファッション衣料・フォーマル・オフィスユニフォーム向け素材の染色・表面加工・機能加工を行い、製品販売事業では高級ファッション衣料やユニフォーム向け繊維製品の企画・製造・販売を手掛ける。

不動産事業では量販店等への店舗・土地賃貸を行い安定収益を確保している。東京証券取引所スタンダード市場・名古屋証券取引所プレミア市場に上場し、連結子会社6社を含むグループで事業を展開する。

ビジネスモデル

染色加工事業(2026年3月期売上高5,690百万円)は顧客から素材を受託し付加価値加工を施す受託モデル、製品販売事業(同4,534百万円)は自社企画・製造・販売による製品マージンモデル、不動産事業(同490百万円)は量販店等との長期賃貸契約に基づく安定賃料モデルで構成される。染色加工と製品販売の連携による自販強化が収益改善の鍵となっている。

企業の強み

1923年創業以来、起毛・光沢・撥水・ウォッシャブル等の表面・機能加工を蓄積し、ウール・複合素材・化合繊に対応する技術基盤を保有。2026年3月期に研究開発費111百万円を投じ、化合繊・国際認証商材のプロセス認証取得やフッ素フリー加工への転換など技術革新を継続している。

量販店等との長期賃貸契約に基づく不動産事業は2026年3月期売上高490百万円・営業利益283百万円を計上し、営業利益率57.8%の高収益セグメントとして機能。2025年3月期に983百万円の設備投資を実施し賃貸資産を拡充しており、繊維事業の変動リスクを緩和するバッファーとなっている。

2025年1月に株式会社ジェノ・G-STAGE JAPAN株式会社を子会社化し、2025年10月に吸収合併を完了。この統合により製品販売事業の2026年3月期売上高は前期比22.2%増の4,534百万円、営業利益は前期比178.1%増の148百万円となり、M&Aによる事業領域拡大の実績を示した。

エンヴァリスの着眼点

2026年3月期の連結営業利益は△229百万円と2期連続の営業赤字。染色加工事業は原燃料コスト高止まりと受注単価の低迷が続き、加工料金是正の取り組みは道半ばとみられる。

不動産事業の安定収益と投資有価証券売却益(643百万円)が最終黒字(516百万円)を支える構図は変わらず、本業の収益力回復が最大の課題。

2026年6月17日公表の訂正決算短信は、営業活動によるCF(1,068百万円→1,034百万円)および投資活動によるCF(△647百万円→△613百万円)の修正。保険解約返戻金・保険積立金解約収入の科目分類誤りが原因であり、現金及び現金同等物期末残高(1,252百万円)・損益計算書・貸借対照表への影響はない。

財務実態の変化ではなく開示精度の問題にとどまる。

2025年10月にジェノ・G-STAGE JAPANを吸収合併し、テキスタイル事業の垂直統合が一段進んだ。テキスタイル事業は売上高3,712百万円・営業利益53百万円と黒字を確保しているが、統合シナジーの本格発現はこれから。

染色加工との連携強化・輸出拡大・M&Aによる水平展開が中期成長の鍵となるが、衣料需要の外部環境(ファッショントレンド・消費動向)の影響を受けやすい点はリスクとして残る。

成長戦略

化合繊・輸出拡大・M&Aによる垂直統合深化と染色加工の採算構造改革を並行推進

ウール依存から化合繊・複合素材へのシフトを図り、差別化加工技術の開発・提案により新規顧客・新市場を開拓。加工料金是正と合わせて染色加工事業の採算改善を目指す。

2025年1月子会社化のジェノ・G-STAGE JAPANを2025年10月に吸収合併し、企画・製造・販売の垂直統合を完了。染色加工との連携強化による付加価値向上と自販拡大を推進中。

染色加工・テキスタイル両事業において輸出拡大を営業戦略として推進。国内衣料需要の構造的縮小リスクを海外需要で補完し、売上高の安定的な維持・拡大を図る。

2026年3月期に1,527百万円の設備投資を実施。生産効率の向上と高付加価値加工への対応力強化により、中長期的なコスト競争力と技術差別化を追求する。

テキスタイル事業を中心にM&Aを視野に入れた事業領域拡大戦略を継続。産地メーカーとの協業推進や新規セグメント参入により、繊維事業全体の収益基盤を強化する。

最終更新: 2026年7月19日