高水準の有利子負債と金利上昇リスク
2025年2月28日現在、総資産に占める有利子負債(借入金)の割合が69.1%と高水準にある。店舗造作費用および差入保証金等の出店資金を主に金融機関借入で調達しており、金利が上昇した場合には財政状態および経営成績に直接的な悪影響を及ぼす。現時点では金融機関との良好な関係を維持し金利引上げ要請は受けていないが、有利子負債依存度の高さは構造的な財務脆弱性を示している。
債務超過解消後の財務基盤の脆弱性
当社は2024年8月31日をもって債務超過を解消し、2025年2月期通期で59,751千円の当期純利益を計上したことで「継続企業の前提に関する重要事象等」は解消されたと判断している。しかし、債務超過解消からの期間が短く、利益水準も限定的であるため、外部環境の悪化により再び財務状況が悪化するリスクが残存する。金融機関からの継続的支援が事業継続の前提となっており、支援が途絶えた場合の影響は甚大となり得る。
保証金等の回収不能リスク
本社および全店舗の建物を賃借しており、2025年2月28日現在の保証金等差入残高は784,911千円で総資産の19.7%を占める。賃貸人の財政状態が悪化した場合、保証金等が回収不能となるほか、賃借物件の継続賃借が困難になる恐れがある。与信調査を実施しているものの、賃貸人側のリスクを完全に排除することはできない。
固定資産の減損損失リスク
当社は店舗を基本単位としてキャッシュ・フローをグルーピングしており、外部環境の著しい変化等により店舗収益が悪化し営業損益が継続してマイナスとなった場合、固定資産について減損損失を計上する。飲食業は景気・消費動向の影響を受けやすく、特に首都圏集中出店の構造上、局所的な環境変化が複数店舗に同時に影響するリスクがある。減損損失の計上は財政状態および経営成績に直接影響を与える。
首都圏集中による自然災害リスク
当社は一都三県および大阪府に81店舗(2025年2月28日現在)を展開しており、特に首都圏に集中している。東京都心部を中心とした大規模災害(地震・台風・洪水・感染症拡大等)が発生した場合、来客数の著しい落ち込みや通常営業の困難が生じるリスクがある。地理的集中度が高いため、単一の災害イベントが事業全体に与える影響が大きい。
食品衛生・食中毒事故リスク
物流センターでの品質管理徹底や各店舗での定期的な衛生チェックを実施しているが、食中毒事故や食品衛生法違反に該当する事象が発生した場合、営業停止処分や社会的信用の失墜につながり財政状態および経営成績に重大な影響を及ぼす。飲食業において食品安全は事業継続の根幹であり、一度の事故が複数店舗の集客に波及するリスクがある。
人材確保・育成の困難
店舗の安定運営にはパートタイマー・アルバイトを含む優秀な人材の確保が不可欠であり、新卒採用・社員登用・中途採用・特定技能制度の活用など多様な採用手段を講じている。しかし、飲食業界全体での人手不足が深刻化する中、人材確保および教育が追いつかない場合には店舗運営の質低下や新規出店計画の遅延につながり、財政状態または経営成績に影響を及ぼす可能性がある。全店に教育用タブレットを設置し理念教育を実施しているが、定着率の維持が課題となる。
代表取締役への経営依存リスク
創業者である代表取締役坂井英也氏が経営方針の策定・経営戦略の決定・業態開発等において重要な役割を担っており、特定人物への依存度が高い状態にある。組織体制の充実や権限委譲を進めているものの、移行過程において坂井氏の業務執行が困難となった場合、経営成績および事業展開に重大な影響を及ぼす可能性がある。
外国人労働者規制変更リスク
2025年2月28日現在、アルバイト従業員の10.0%が外国人であり、出入国管理及び難民認定法に基づき管理・遵守している。法令や規制内容の変更が発生した場合、一時的な人材不足が生じ財政状態または経営成績に影響を及ぼす可能性がある。特定技能制度を人材確保手段として活用しているため、制度変更の影響を受けやすい構造にある。
出店計画・物件確保リスク
新規出店用物件の確保は不動産仲介業者・管理会社・取引先銀行等から情報収集しているが、当社業態に合う物件取得は容易ではなく、想定通りの店舗売上・収益を確保できないリスクがある。出店後に店舗周辺で多大な環境変化が発生した場合、売上・利益計画の未達につながり財政状態および経営成績に影響を及ぼす可能性がある。有利子負債依存度が高い中での出店投資は財務リスクとも連動する。
重要度・発生可能性は企業の開示情報に基づいて表示されています
最終更新: 2026年4月27日

